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1/20アウディの次世代デザインを感じさせる、新型「A5」。今回はその“お顔”の話である。
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2/20新型「A5」は、従来モデルよりプレスラインが大幅に削減され、シンプルで抑揚に富むデザインとなったのだが……。
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3/20フロントマスクはご覧のとおり。グリル類がデカくてボディー色の箇所が小さく、“面の強さ”が感じられない。
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4/20上が従来型の「A4」(後期型)の、下が新型「A5」のフロントマスク。“おデコ”の部分を見ると、後者ではプレスラインやスリットが廃されているが……。
清水「誤差の範囲だよねぇ、正直」 -
5/20フロントの意匠は仕様によって異なる。上から順に、“素”の「A5」、「Sラインパッケージ」装着車、「ブラックスタイリングパッケージ」装着車。
ほった「なんかやっぱり、素のやつが一番いいですね」 -
6/202025年3月に発表された新型「A6アバント」(セダンは同年4月発表)。
清水「スゴいね。顔のほとんどがグリルだよ」
ほった「最新モデルがこれってことは、アウディはオラオラ系のフロントデザインを、これからも貫いていく覚悟なのかもしれませんね」 -
7/20コテコテ系デザインの極北に位置する「Q6 e-tron」。おろし金のようなダミーグリルの意匠もスゴい。
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8/20「Q6 e-tron」では、前後フェンダーの上に施された、峰状のプレスも大きな特徴。アウディ伝統の「クワトロ」(4WD)を強調するための意匠だそうだが……。
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9/20ホイールアーチの上にこんなラインが走るのだから、その印象はどうしたってビジーになる。
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10/20渕野「で、これがえーっと……なんだっけ?」
ほった「微妙にワカラナイ(汗)。アウディの『Q』シリーズは、数が多いし似たようなのがいっぱいだし、車名が変わったのもあったりしますからねぇ」
清水「カーマニアですら車名が出てこない現状を、アウディはちょっと深刻に考えたほうがいいよ」 -
11/20前ページで誰も車名を答えられなかったクルマの正体は「Q4スポーツバックe-tron」でした。「Q6 e-tron」と同様、前後フェンダーの上にプレスで峰を設けて、タイヤの張り出しを強調している。
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12/20渕野「で、こちらが『Q5』です。『Q4 e-tron』『Q6 e-tron』と比べて、すっきりしてるでしょ?」
ほった「そ、そうっすね」
清水「フロントマスク以外は」 -
13/20「A5」のリアフェンダー。見よ! スポーツグレードでもないのに隆々と張り出したこのパネルを。プレスラインによって分割もされていないので、大きな面がドーンと主張してくるのだ。
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14/20渕野「やっぱり、このフロントマスクがなぁ……」
ほった「てか、この角度から見てもリアフェンダーの主張はスゴいですね」 -
15/20テスラのコンパクトセダン「モデル3」。同社製品をはじめ、新興メーカーのEVはどれもグリルレスのシンプルな顔つきをしている。
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16/20こちらは2025年6月16日に発表されたばかりの、新型「Q3」。本稿に出てくるどの車種より新しい、正真正銘の最新モデルだ。これを見ると、シンプルな面構成は「A5」や「Q5」と同様。そして、ややコテコテしたフロントマスクもA5やQ5と同様だ。アウディはこの路線を、次世代デザインの主軸として考えているようである。
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17/202006年に登場した2代目「RS 4」。コンパクトな車体に高回転型4.2リッターV8エンジンとフルタイム4WDを内包しており、前例のない「知的な豪速マシン」としてその名をとどろかせた。
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18/20フラッグシップセダン「A8」のフロントマスクの変遷。世代を経るごとにコワモテになっていったアウディのデザインだが、そうなるにつれて市場での存在感は薄れていった。
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19/20渕野「新型『A5』はテールランプもいいんですよ。平面上の単なるグラフィックじゃなくて、ひとつの立体になっているんですよね。シンプルだけど質感のある、いいデザインだと思います」
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20/20新型「A5」のデザインスケッチ。
清水「まぁともかく、今回はアウディのデザインに明るい兆しが見えてきた! という結論で、ようござんすか?」
ほった「異議なしです」

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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