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1/132025年7月15日に国内導入が発表された「プジョー408 GTハイブリッド」。ステランティスが導入を推進している1.2リッター直3ガソリンターボエンジンを核としたマイルドハイブリッドパワートレインが搭載される。今回は「オケナイトホワイト」の外板色をまとった同モデルに試乗した。
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2/13「408」は実に自分好みのクーペSUVである。以前試乗した際は、隣家の修繕にきた職人さんに「ランボルギーニみたいですね」と言われた。ランボルギーニかどうかはともかく、注目されるデザインであることは間違いない。
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3/13「408」のフロントグリル。「GT」グレードではボディー同色のグリッドが配された「フレームレスグリル」の中央に、ライオンをモチーフとしたエンブレムが置かれる。
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4/13プジョー独自の「iコックピット」が目を引く「408」のインストゥルメントパネル。小径ステアリングホイールと、10インチのデジタルヘッドアップインストゥルメントパネルを組み合わせている。
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5/13首都高に乗り入れると、「408 GTハイブリッド」は水を得た魚のごとく、生き生きと走り始めた。回生ブレーキが利くので、首都高ではめちゃくちゃ走りやすい。ゴー・ストップや車庫入れがなけりゃ、ぜんぜん気持ちよく走る。
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6/13エンジンのスタート/ストップボタンやスイッチ式の小さなシフトセレクター、ドライブモード切り替えスイッチがドライバーサイドに配置されるセンターコンソール。これらの操作系のデザインは、いまやステランティスの各モデルでもおなじみとなったものだ。
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7/13「408 GTハイブリッド」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4700×1850×1500mmで、ホイールベースは2790mm。ちょいワル特急ことわが愛車「プジョー508 GT BlueHDi」のほうが50mm長く、10mm幅広く、80mm車高が低い。
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8/131.2リッター直3ガソリンターボエンジンに、モーターを内蔵した6段デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせる48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載。エンジン単体での最高出力は136PS、モーター単体での最高出力は22PSで、システム最高出力は145PSと発表されている。
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9/13いつもの首都高・辰巳PAで小休止。「408」はSUVなのにペッタンコでカッコいい。アラン・ドロン的にスカした雰囲気は、「508」に通じるものがあると、408を見るたびに思う。
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10/13電動調整機構とヒーターが標準で備わる「GT」グレードのフロントシート。なんと、私が大好きなマッサージ機能が働く「マルチポイントランバーサポート」も組み込まれている。こんなにオシャレさんなのに「そろそろお腰をもみましょうか」と、気配りも万全だ。
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11/13「マルチポイントランバーサポート」の操作画面。「ウェーブ」「バタフライ」「サイドトゥサイド」「スネーク」「ショルダー」「ストレッチ」などといったプログラムが選択できる。その気持ちよさは、一度使うとクセになってしまう。
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12/13容量536リッターの広くて深いラゲッジスペースも「408 GTハイブリッド」のセリングポイント。足の動きでリアゲートの開閉が行える「ハンズフリー電動テールゲート」が標準で装備される。
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13/13駐車場で愛車のちょいワル特急こと「プジョー508 GT BlueHDi」(写真左)と、「408 GTハイブリッド」(同右)とを並べてみた。どちらもデザインには個性を感じるが、どれに乗っても同じ……にはなってほしくない。パワートレインの多様性維持を祈る。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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