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1/30今回は、トリノにあるステランティスの「ヘリティッジ・ハブ・イタリー」で2026年4月に公開された「ASIベルトーネ・コレクション」の訪問記を。一番手前は1984年「シボレー・ラマーロ(コンセプト)」。C4世代の「コルベット」がベースで、ドアは前に向かってスライドする方式だった。
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2/30「ASIベルトーネ・コレクション」開会式の様子。「ヘリティッジ・ハブ・イタリー」は、旧工場棟を改装したものだ。(photo : Stellantis)
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3/30以下、基本的に年代順(表示年は展示車両のもの)に紹介する。手前は「アルファ・ロメオ・ジュリエッタ スプリント」1963年生産。その受託車体生産はベルトーネに大きな利益をもたらした。その右は本文で触れている「アルファ・ロメオ2600スプリント」1964年生産。
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4/30「アルファ・ロメオ・ジュリアSS」1964年生産。フランコ・スカリオーネとの協業のもと、空気抵抗係数0.29を達成した。
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5/30「ランボルギーニ・ミウラS」1967年生産。ヌッチオ・ベルトーネの生前における個人所有車だった。
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6/30ガンディーニ時代の車両が続く。左は「アウトビアンキ・ラナバウト」1969年コンセプト。「フィアット128」用エンジンをミドシップ搭載したもので、そのデザイン言語は後の「フィアットX1/9」に受け継がれた。
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7/30「スズキGO」1972年コンセプト。スズキ製モーターサイクル「750GT」のエンジンを搭載しており、前後軸にそれぞれ5段の変速機を組み合わせている。
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8/30「スズキGO」のダッシュボード。1972年のブリュッセルショーで公開された。生産されれば、「シトロエン・メアリ」のよきライバルになっていたかもしれない。
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9/30「NSUトラペーツェ」1973年コンセプト。「NSU Ro80」の2ローターロータリーエンジンをリアシート後方に搭載している。それによって、広大なレッグスペースを実現した。
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10/30「フェラーリ・レインボー」1976年コンセプト。「フェラーリ308GT4」のフロアを短縮したうえで、新たなボディーを提案した。運転席にいたまま収納できるルーフが特徴だったが、あまりに斬新すぎたため、マラネッロは生産を拒否した。
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11/30「ジャガー・アスコット」1977年コンセプト。ベースは「ジャガーXJ-S V12」のフロアを短縮したもので、ジュネーブショーでの発表時の外観はホワイトだった。
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12/30「ボルボ・ツンドラ」1979年コンセプト。ボルボではシンプルなデザインが不評だったが、そのモチーフは1982年登場の「シトロエンBX」で開花する。
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13/30「フィアットX1/9ロングホイールベース」1981年コンセプト。ノーマル仕様の「5スピード」と比較して、全長で18cm、全幅で5cm拡大されている。前席後方には、子ども用の小さなシートが確保されている。
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14/30「ヘリティッジ・ハブ・イタリー」の責任者を務めるロベルト・ジョリート氏。「これは自動車デザインの先駆的な歴史をたどる、非常に興味深い物語です」
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15/30「シトロエン・ザブルス」1986年コンセプト。「シトロエンBX」をもとにシューティングブレークを提案。
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16/30マルク・デュシャンによる「ランボルギーニ・ジェネシス」1988年コンセプト。「ルノー・エスパス」から着想を得た広大な室内空間に、ハイパフォーマンスを融合させるという大胆な試みだった。
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17/30「ニヴォラ」1990年コンセプト。「シボレー・コルベット」の再解釈であるものの、同車のV8エンジンはミドシップに変更され、後輪操舵も備えていた。“Nivola”とは伝説のドライバー、タツィオ・ヌヴォラーリにちなんだネーミング。
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18/30「ブリッツ」1992年コンセプト。ルチアーノ・ダンブロジオのデザインによる電動ロードスターの提案であった。ボディーは総カーボンファイバー製。
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19/30「ブリッツ」のポップ感覚あふれる内装。
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20/30「ランチア・カヤック」1995年コンセプト。1950年代のランチアのデザイン的要素を取り入れ、そこにロングノーズ、ショートデッキを融合させている。
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21/30「オペル・カリブラ スラローム」1996年コンセプト。ヘッドライトユニットのカバーは、フロントフードとほぼ同じ長さにわたって伸びている。いっぽうで、あらゆる装飾をボディー面から廃している。
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22/30「アルファ・ロメオ・ベッラ」1999年コンセプト。「166」のプラットフォームがベースで、伝統あるブランドのグランツーリスモ復活を提案したものだった。ダンブロジオ時代の代表作。しかし、アルファ・ロメオの首脳陣の関心を引くことはなかった。
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23/30「BMS Z7ビルーザ」2003年コンセプト。(「トヨタ・セラ」式の)ガルウイングドアをもつロングノーズのクーペ。
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24/30「キャデラック・ヴィッラ」2005年コンセプト。「クリスタル・バブル」と名づけられた透明ドアには、3次曲面のラミネートガラスが用いられている。
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25/30「アルファ・ロメオGTカブリオ」2005年コンセプト。ジュリアーノ・ビアジオによる「GT」をベースにした4人乗りオープンのプロポーザルだったが、メーカーはピニンファリーナ製の2人乗りを採用(のちの939型「スパイダー」)した。そのため、2009年までこのクルマの存在が公になることはなかった。
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26/30「フィアット・スアーニャ」2005年コンセプト。「フィアット・プント」をもとにデザインされたクーペカブリオレ。筆者としては、近年さまざまなブランドに見られるヘッドランプユニットの意匠が、早くも提案されていることに驚く。
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27/30「フィアット・バルケッタ」2007年コンセプト。ベルトーネの創立95周年と、ヌッチオ・ベルトーネのミッレミリア参戦60周年を記念して、デイヴィッド・ウィルキーのもと製作された。ベースは2代目「パンダ100HP」。
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28/30「フィアット・バルケッタ」2007年コンセプト。
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29/30「マンティデ」2009年コンセプト。2008年12月にベルトーネにやってきたジェイソン・カストリオータによるデザイン。中国・上海で発表された。
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30/30「ジャガーB19」2011年コンセプト。ベルトーネ最後のデザイン責任者である、マイケル・ロビンソンのもとで開発された。

大矢 アキオ
Akio Lorenzo OYA 在イタリアジャーナリスト/コラムニスト。日本の音大でバイオリンを専攻、大学院で芸術学、イタリアの大学院で文化史を修める。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとしてシエナに在住。NHKのイタリア語およびフランス語テキストや、デザイン誌等で執筆活動を展開。NHK『ラジオ深夜便』では、25年間にわたってリポーターを務めあげる。『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、『メトロとトランでパリめぐり』(コスミック出版)など著書・訳書多数。近著は『シトロエン2CV、DSを手掛けた自動車デザイナー ベルトーニのデザイン活動の軌跡』(三樹書房)。イタリア自動車歴史協会会員。
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