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1/22新型「日産エルグランド」。かつてキング・オブ・ミニバンと称えられた元祖高級ミニバンは、かつての人気を取り戻せるのだろうか。
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2/22ほった「そもそも新型『エルグランド』のデザインって、一般の評価はどんな感じなんですかね?」
渕野「さあ、どうでしょう……」
清水「70点くらいって感じじゃない? 根拠はないけど(笑)」 -
3/22従来の“顔面凶器”な高級ミニバンとは異なり、新型「エルグランド」のフロントにメッキグリルはなし。代わってドット柄のグラデーショングリルが用いられている。
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4/22最近の日産デザインは、ボディーとの境目をあいまいに見せるグラデーショングリルにご執心。「ノート」や「ノート オーラ」(写真右下)に加え、新型「キックス」(同左上)もそれっぽい意匠となっている。
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5/22高級ミニバンの王者こと「トヨタ・アルファード」(現行型)。キラッキラなメッキ装飾が施された、超巨大なフロントグリルが誇らしげだ。
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6/22新型「エルグランド」のインストゥルメントパネルまわり。シンプルな横基調のデザインが特徴で、ステアリングホイールも、このセグメントでは珍しい2本スポークとなっている。
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7/22シートのしつらえは高級ミニバンならではの豪華さで、この辺りはライバルの「トヨタ・アルファード」にも見劣りしないが……。
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8/22清水「2列目シートのゴージャスさは『アルファード』に軍配かな。あちらの『エグゼクティブラウンジ』みたいな、ファーストクラスっぽい仕様も欲しいね」
ほった「オーテックが後で用意するかもしれませんね。昔の『ロイヤルライン』みたいな特別枠で」 -
9/22渕野「3列目シートはどんなつくりでしたっけ?」
ほった「ちゃんと肉厚につくられてますよ。格納方法は左右跳ね上げ式で、女性でも軽い力でパッと収納できるそうです」
渕野「なるほど、実用性を重視したかたちですね」 -
10/22最近の日産車に共通する、ボタン式のシフトセレクター。操作性のよしあしもそうだが、シフトセレクターという「デザイナーの腕の見せどころ」のひとつが、こんな素っ気ない四角いボタンでよかったのだろうか……。
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11/22オプションのツインガラスルーフが装備された新型「エルグランド」の天井。
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12/22一方「トヨタ・アルファード」では、天井を縦断するオーバーヘッドコンソールを装備(エントリーグレードを除く)。オプションで、後席用ディスプレイや左右独立ムーンルーフも用意される。
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13/22広々としたクリーンなレイアウトの新型「日産エルグランド」(上)と、ボリューミーなセンターコンソール/センタークラスターが室内を分断する、タイトな「トヨタ・アルファード/ヴェルファイア」(下)の運転席まわり。あなたはどちらが好み?
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14/22新型「エルグランド」の発表会場より。ドライバーズミニバンというキャラクターは、2・3代目でもエルグランドが訴求してきたものだが、ご存じのとおり、マーケットは冷ややかだった。4代目となる新型では、違った反応を得られるのだろうか?
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15/22新型「日産エルグランド」のボディーサイズは、全長×全幅×全高=4995×1895×1975mmと、「トヨタ・アルファード」(同=4995×1850×1935~1945mm)より全幅・全高が大きい。
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16/22前回触れた「メルセデス・ベンツVLE」のボディーサイズは全長×全幅×全高=5309×1999×1943mm。求む! 一回り小さな「VLC」。
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17/222013年に登場した2代目「シトロエン・グランドC4ピカソ」。2018年に「グランドC4スペースツアラー」へと改称しつつ、2022年まで販売が続けられた。
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18/22渕野「『トヨタ・アルファード』みたいなキャラクターやサイズのクルマって、世界的に見ても珍しいんですよね」
清水「高級ミニバンっていうジャンル自体、長いこと日本固有のものだったからねぇ」 -
19/22高級ミニバンの新しい提案としては、2022年にデビューした「フォルクスワーゲンID. Buzz」も挙げられる。EVなことや高めの価格設定などもあり、日本での販売はいまいちのようだが……。
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20/22日・欧以外の高級ミニバンのトレンドはどうかというと……やはりキラキラ・オラオラ系が好まれているご様子。こちらはお隣、中国の「デンツァD9」。全長5.2m超の大型ミニバンだ。
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21/22趣の異なる高級ミニバンはないものかと、ネットの世界をあさっていて見つけたのが「ボルボEM90」。ボルボが中国で製造・販売するモデルだが、全長5.3m超のボディーサイズや81万8000元(約1700万円)という価格を思うに、これはビジネスユースを想定したものだろう。そもそも高級ミニバンをオーナーカーとして乗り回す風潮は、世界的には依然マイナーなものなのかもしれない。
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22/22グラデーショングリルを採用したり、ボディーの角をトガらせたりと、新しいデザインで存在感を主張している新型「日産エルグランド」。押しの強さが第一という高級ミニバンの価値観は変わらないが、今後はその枠のなかでも、さまざまなデザインが提案されるようになるのかもしれない。

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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