第60回:日本一アヴァンタイムが売れる店!そこでわかった「ルノーは今やシトロエンの代わり?」
2003.08.21 小沢コージの勢いまかせ!第60回:日本一アヴァンタイムが売れる店!そこでわかった「ルノーは今やシトロエンの代わり?」
拡大
|
拡大
|
拡大
|
■SLKが買えるのに!
通勤時にいつも見かける「ルノー渋谷」に、わが愛車「トゥインゴ」を修理に出してきました。ハンドルのセンターがズレてたんで。前々から気になってたんだけど、路肩にでもぶつけてアライメントかなんか狂ってるのかと思ってたんだよね。たいしたことなかったけど。
そしたら意外なことを発見! 実はこちら、ななんとあの「アヴァンタイム」が日本一売れてる店! なんだそーな。感触としてだけど。
例の前代未聞の“巨大クーペ”だけど、月に1.5〜2台のペースで売れてるそうな。驚き。500.0万円もするんだよ。同じ値段でメルセデスベンツ「CLK240」だって買える……いやムリか。590.0万円だ。……じゃなくって「SLK230コンプレッサー」なら買える。480.0万円。
今のところ、ルノーの正規ディーラーが多くないって事情もあるんだろう。渋谷っていったって高級住宅地、松涛に近い場所だからね。注文は、特に本国で生産中止が決まってから問い合わせが増えたそうで、タレントの“Y近藤”さんとか“A君島”さんも直々に見に来たらしい。
■ラグナを買う人は……
ついでに情報教えとくと、現在、アヴァンタイムの日本在庫は100台ちょっとしかない。人気色はブルーと写真に乗っけたノクターン(紫)。在庫的にはグリーンが少ないんで、欲しい人はお早めに。とはいえ、「色を選ばなければ、年内は大丈夫でしょう」って店長さんはいってた。
後ね。発見だったのは、今のルノーユーザーって「シトロエン」に乗ってた人が多いんだって。全般的な傾向で、特に「ラグナ」を買う人に多いらしい。
どうやら昔、シトロエンにあったデザインの面白さとか、発想の奇抜さを今のルノーに感じてるみたい。「ゲテモノぶり」っつうか。
わかる気もするよね。アヴァンタイムや「ヴェルサティス」ってハチャメチャだし、それに較べて今のシトロエンって結構フツー。今後は「メガーヌII」とかも出るし、この傾向はますます続くかも? って思ってしまいました。
日本のクルマシーンって、こうやってだんだん変わっていくのかもね。
(文=小沢コージ/2003年8月)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
-
第454回:ヤマダ電機にIKEAも顔負けのクルマ屋? ノルかソルかの新商法「ガリバーWOW!TOWN」 2012.8.27 中古車買い取りのガリバーが新ビジネス「WOW!TOWN」を開始。これは“クルマ選びのテーマパーク”だ!
-
第453回:今後のメルセデスはますますデザインに走る!? 「CLSシューティングブレーク」発表会&新型「Aクラス」欧州試乗! 2012.7.27 小沢コージが、最新のメルセデス・ベンツである「CLSシューティングブレーク」と新型「Aクラス」をチェック! その見どころは?
-
第452回:これじゃメルセデスには追いつけないぜ! “無意識インプレッション”のススメ 2012.6.22 自動車開発のカギを握る、テストドライブ。それが限られた道路環境で行われている日本の現状に、小沢コージが物申す!?
-
第451回:日本も学べる(?)中国自動車事情 新婚さん、“すてきなカーライフに”いらっしゃ〜い!? 2012.6.11 自動車熱が高まる中国には「新婚夫婦を対象にした自動車メディア」があるのだとか……? 現地で話を聞いてきた、小沢コージのリポート。
-
NEW
これがおすすめ! 東4ホールの展示:ここが日本の最前線だ【ジャパンモビリティショー2025】
2025.11.1これがおすすめ!「ジャパンモビリティショー2025」でwebCGほったの心を奪ったのは、東4ホールの展示である。ずいぶんおおざっぱな“おすすめ”だが、そこにはホンダとスズキとカワサキという、身近なモビリティーメーカーが切り開く日本の未来が広がっているのだ。 -
NEW
第850回:10年後の未来を見に行こう! 「Tokyo Future Tour 2035」体験記
2025.11.1エディターから一言「ジャパンモビリティショー2025」の会場のなかでも、ひときわ異彩を放っているエリアといえば「Tokyo Future Tour 2035」だ。「2035年の未来を体験できる」という企画展示のなかでもおすすめのコーナーを、技術ジャーナリストの林 愛子氏がリポートする。 -
NEW
2025ワークスチューニンググループ合同試乗会(前編:STI/NISMO編)【試乗記】
2025.11.1試乗記メーカー系チューナーのNISMO、STI、TRD、無限が、合同で試乗会を開催! まずはSTIの用意した「スバルWRX S4」「S210」、次いでNISMOの「ノート オーラNISMO」と2013年型「日産GT-R」に試乗。ベクトルの大きく異なる、両ブランドの最新の取り組みに触れた。 -
小粒でも元気! 排気量の小さな名車特集
2025.11.1日刊!名車列伝自動車の環境性能を高めるべく、パワーユニットの電動化やダウンサイジングが進められています。では、過去にはどんな小排気量モデルがあったでしょうか? 往年の名車をチェックしてみましょう。 -
これがおすすめ! マツダ・ビジョンXコンパクト:未来の「マツダ2」に期待が高まる【ジャパンモビリティショー2025】
2025.10.31これがおすすめ!ジャパンモビリティショー2025でwebCG編集部の櫻井が注目したのは「マツダ・ビジョンXコンパクト」である。単なるコンセプトカーとしてみるのではなく、次期「マツダ2」のプレビューかも? と考えると、大いに期待したくなるのだ。 -
これがおすすめ! ツナグルマ:未来の山車はモーターアシスト付き【ジャパンモビリティショー2025】
2025.10.31これがおすすめ!フリーランサー河村康彦がジャパンモビリティショー2025で注目したのは、6輪車でもはたまたパーソナルモビリティーでもない未来の山車(だし)。なんと、少人数でも引けるモーターアシスト付きの「TSUNAGURUMA(ツナグルマ)」だ。
