第81回:華創日本発足説明会(前編)

2014.12.26 水野和敏的視点

日本と台湾を行き来する

「63歳を過ぎて、これから人生で一番忙しい時間を過ごすことになりました」と、報道関係者を前に語り始めた水野和敏氏。氏の肩書きは、正しくは「華創日本 代表取締役兼COO」、および「華創車電 副社長」である。

華創日本の親会社に当たる台湾の華創車電は、裕隆グループの自動車開発部門として2005年に設立された。設立の背景には「IA」構想、つまり台湾の“お家芸”ともいえるIT産業と自動車(AUTO)産業が手を組むことによって、台湾製自動車の付加価値を高めることにあったという。その成果は裕隆グループの高級車ブランド「ラクスジェン」として結実した。2009年の「M7ターボ」(ミニバン)を皮切りに、今やクロスオーバーやセダン、電気自動車をそろえるまでになり、2014年は台湾や中国を中心に7万1000台の販売が見込まれている。水野氏はその華創車電の副社長として、ラクスジェン車などの開発のまとめ役を担う。

一方、その子会社として今回設立された華創日本(神奈川県厚木市)は、商品開発のベースとなる基盤プラットフォームの開発など、プロジェクトの先行開発を担当する。また、日本や欧州の協力メーカーやサプライヤーとの窓口機能を果たしたり、魅力的で競争力のある性能を実現するために、国内のサーキットで車両走行実験を行ったりするという。

発足説明会での水野氏のスピーチは約30分間に及んだ。今回と次回で、その全容を報告する予定だが、今回は前半の15分間をお届けする。

華創日本の代表取締役兼COOとしてスピーチする水野和敏氏。
華創日本の代表取締役兼COOとしてスピーチする水野和敏氏。 拡大
華創日本のCEOで、華創車電の取締役社長を務める李 俊忠氏。
華創日本のCEOで、華創車電の取締役社長を務める李 俊忠氏。 拡大
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