第457回:店内色分け、個室は廃止!
イタリアのFCAディーラー最新事情
2016.07.08
マッキナ あらモーダ!
ブランドの区分けに「白黒つける」?
2016年春先のことである。地元シエナのFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)の店をのぞいたら、いつもはたくさん並んでいる展示車が、まばらになっていた。
早速知り合いのセールスマン、アンドレアに聞いてみると、
「店内をふたつに分けることにしたんだよ」という答えが返ってきた。改装である。
イタリア国内販売を統括するトリノからの運営指導らしい。
これまではというと、フィアット、ランチア、アルファ・ロメオ、そしてジープの計4ブランドが一堂に展示されていた。
その様子については、本エッセイの第277回をご覧いただこう。
「ふたつに分ける」を詳しく言うと、「プレミアムブランドのコーナーを独立させる」のだという。プレミアムブランドとは、ジープとアルファ・ロメオを指すらしい。
ショールームを真ん中からふたつに分けて、片方をアルファ・ロメオとジープ、残りをフィアットに充てるという。
すでに工事は始まっていて、ショールームの半分に黒い床や壁紙が施され始めていた。

大矢 アキオ
コラムニスト/イタリア文化コメンテーター。音大でヴァイオリンを専攻、大学院で芸術学を修める。1996年からシエナ在住。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとして語学テキストやデザイン誌等に執筆活動を展開。21年にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストなど、ラジオでも怪気炎をあげている。『Hotするイタリア』、『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、『メトロとトランでパリめぐり】(コスミック出版)など著書・訳書多数。YouTube『大矢アキオのイタリアチャンネル』ではイタリアならではの面白ご当地産品を紹介中。
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