東京モーターショー2017

フォルクスワーゲン・パサートヴァリアント2.0 TDI:待ちに待ったクリーンディーゼル

2017.10.26 自動車ニュース 生方 聡
「フォルクスワーゲン・パサートヴァリアント2.0 TDI」
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華やかなコンセプトカーや電動化車両があふれる東京ビッグサイトの会場から、自動車ライター・生方 聡が選びだしたのは、質実剛健が前面に出た「フォルクスワーゲン・パサートヴァリアント2.0 TDI」。その心は?

 
フォルクスワーゲン・パサートヴァリアント2.0 TDI:待ちに待ったクリーンディーゼルの画像拡大
 
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あれから2年の月日が流れた

私がなぜパサートヴァリアント2.0 TDIをオススメしたいかというと、待ちに待ったクリーンディーゼルのモデルだから。2年前のいまごろを思い出してほしい。ディーゼル問題が発覚し、東京モーターショーどころではなかったフォルクスワーゲン。それまで地道に進めてきたクリーンディーゼル導入の話は、振り出しどころかスタートラインのずっと手前まで戻されてしまった。

それから2年がたち、パサートヴァリアント2.0 TDIが、ようやく日本導入までこぎ着けたわけである。1.4リッターのガソリンエンジンでも、不満ない走りを見せるパサートヴァリアントだが、クリーンディーゼルならさらに力強い走りが楽しめるし、燃費も良い。ロングドライブには打ってつけのクルマだけに、今後、パサートヴァリアントの売れ筋となるに違いない。

フォルクスワーゲンブースには、電気自動車やプラグインハイブリッド車も展示されているが、まだまだクリーンディーゼルが活躍する場所は残っている。今後、他のモデルにもクリーンディーゼルのTDIが展開されるはずだが、その記念すべき第1号として、記憶にとどめておきたい一台なのである。

(文=生方 聡/写真=峰 昌宏)

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