第566回:「ゴルフ」の前に散ったフィアット車
初代「ティーポ」30周年に思うこと
2018.08.10
マッキナ あらモーダ!
気がつけば30年
イタリア国内の2018年7月新車登録ランキングを見ると、1位「フィアット・パンダ」(7814台)、2位「フィアット500X」(5302台)、3位「ルノー・クリオ」(5138台)である。それらトップ3に次ぐ4位は、「フィアット・ティーポ」(3708台)だ。
ティーポは欧州Cセグメントの小型車である。2代目である現行型はトルコの合弁会社トファスで生産が行われている。2015年にまずセダンがイスタンブールショーで発表され、続いて2016年にハッチバックとワゴンが追加された。
もはやイタリア各地の路上で頻繁に見かける2代目ティーポだが、いまだイタリアでは、“Tipo”といえば初代ティーポを思い出す人が少なくない。
その誕生からちょうど30年ということで、今回は初代ティーポを振り返りたい。

大矢 アキオ
コラムニスト。国立音楽大学ヴァイオリン専攻卒にして、二玄社『SUPER CG』元編集記者、そしてイタリア在住21年と脈絡なき人生を歩んできたものの、おかげで妙に顔が広い。今日、日本を代表するイタリア文化コメンテーターとして執筆活動に携わると共に、NHKラジオフランス語テキストでも活躍中。10年以上にわたるNHK『ラジオ深夜便』レギュラーリポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストなど、ラジオでも奮闘している。『Hotするイタリア』、『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『カンティーナを巡る冒険旅行』、『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(ともに光人社)、電子書籍『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)、『メトロとトランでパリめぐり】(コスミック出版)など数々の著書・訳書あり。
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