ロータス・エキシージ スポーツ410(前編)
2021.01.24 池沢早人師の恋するニューモデル 漫画『サーキットの狼』の作者、池沢早人師が今回ステアリングを握るのは「ロータス・エキシージ スポーツ410」。劇中で主人公・風吹裕矢の愛車として活躍した「ロータス・ヨーロッパ」のDNAを受け継ぐ、軽量ミドシップスポーツの走りとは?想像以上の気持ちよさ
現在のロータスにおいて、「エリーゼ」と「エヴォーラ」の間に位置するのがエキシージである。そのラインナップはサーキット走行にフォーカスした「カップ」シリーズと、ストリートユースを主眼とした「スポーツ」シリーズに分けられる。箱根のワインディングロードへと連れ出したスポーツ410は後者で、最高出力416PSの3.5リッターV6 スーパーチャージャー付きエンジンをリアミドに搭載する、車両重量わずか1110kgの軽量2シーターモデルだ。
もしも『サーキットの狼』が現代によみがえったとしたら、“ロータスの狼”こと主人公の風吹裕矢が、ボンネットに撃墜マークを刻んだヨーロッパの代わりに選んでも不思議ではないプロフィールである。
早速、漫画界のレジェンドにして元JGTCレーサーでもある池沢早人師先生に、試乗後の第一印象をうかがった。
「ちょうど昨日、僕は『エリーゼ スポーツ220 II』を試乗したんですけど、このエキシージ スポーツ410については何の予備知識もないままいきなりステアリングを握ったんですね。もちろんヨーロッパを含めこれまで何台もロータスとは付き合っていますから、走りについてある程度は予想できたのですが、ワインディングロードでは本当に気持ちのいいクルマですね! 想像以上というか、あまりの速さと切れ味にちょっとびっくりしましたよ」
いきなりの高評価ですね。
「これ、エンジンはNA(自然吸気)ですか?」
スーパーチャージャー付きですね。トヨタ製の3.5リッターV6に豪ハロップ社のスーパーチャージャーを組み合わせています。
「車重1100kgで、最高出力は……416PSですか! いやもうすべてがサーキットを走るためのマシンといった感じの、本格派ともいえるプロフィールですね。久々に『公道でレーシングカーに乗った!』という気分です(笑)」
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