ジャガーFタイプR-DYNAMICコンバーチブルP300(前編)

2021.05.16 池沢早人師の恋するニューモデル 池沢 早人師 漫画『サーキットの狼』の作者である池沢早人師が、最高出力300PSの2リッター直4ターボエンジンを搭載する「ジャガーFタイプR-DYNAMICコンバーチブルP300」に試乗。伝統あるブリティッシュブランドが誇るオープンモデルの印象を語った。

サイコーに絵になるクルマ

高速コーナーが連続するアネスト岩田ターンパイク箱根(通称:箱根ターンパイク)での試乗を終え、何やら納得した表情とともにジャガーFタイプ コンバーチブルから降りてきた池沢早人師先生。ここであえて紹介するまでもなく、漫画界のレジェンドにして元JGTCレーサーでもある。

「このクルマには以前、芦ノ湖スカイラインでも試乗したんですよ。あそこ(芦ノ湖スカイライン)はタイトコーナーが連続するコースじゃないですか。その時はかなり好印象でした。で、今回のような中高速コーナーが続くワインディングロードだとどうかな……と思っていたのですが、結論から言うとやはりなかなかいい足まわりですね。速いスピードでわだちを越える際も車体の揺れが一回で収まるので、安心感が強い。十分なフラット感があるクルマですね」

以前ステアリングを握られたのもこの個体、つまり最高出力300PSの2リッター直4ターボを積んだR-DYNAMICコンバーチブルP300だったのですか?
「はい、まったく同じ車両でした。2リッターのダウンサイジングターボだけど、下りでは十分速い。まぁ上りは“そこそこ”って感じですが(笑)」

お言葉ですがそれは経験値の差で(笑)、一般的にはこれでも「速い!」と言えるんじゃないですか?
「まぁジャガーFタイプ コンバーチブルはそもそも目を三角にして飛ばすようなクルマではないですからね。男性目線で言えば、大人のジェントルマンがご婦人や恋人を乗せて優雅に走るイメージです。景観と空気のいいところではルーフも開けてね。もちろん、女性ひとりで乗っているのもサイコーに絵になるクルマです」

どんな風景にもマッチしそうなスタイリングが印象的ですね。
「ジャガーらしい存在感やコンバーチブルという特別感を覚えます。そのいっぽうで、自分ひとりで乗るときはけっこうなペースで走ることもできるクルマですね。小回りも利くので、走りやすさが実感できます」

マイナーチェンジによってフロントマスクが大きく変更された「ジャガーFタイプ」。今回、池沢早人師先生が試乗したのは2リッター直4ターボエンジン搭載の「R-DYNAMICコンバーチブル」で、シリーズ内ではエントリーオープンモデルという位置づけである。
マイナーチェンジによってフロントマスクが大きく変更された「ジャガーFタイプ」。今回、池沢早人師先生が試乗したのは2リッター直4ターボエンジン搭載の「R-DYNAMICコンバーチブル」で、シリーズ内ではエントリーオープンモデルという位置づけである。拡大
フロントに縦置きされる2リッター直4ターボエンジンは、最高出力300PS、最大トルク400N・mを発生。8段ATを組み合わせる。前方ヒンジのボンネットも「Fタイプ」の特徴。「クーペ」も含め、2リッターモデルは全車後輪駆動となる。
フロントに縦置きされる2リッター直4ターボエンジンは、最高出力300PS、最大トルク400N・mを発生。8段ATを組み合わせる。前方ヒンジのボンネットも「Fタイプ」の特徴。「クーペ」も含め、2リッターモデルは全車後輪駆動となる。拡大
【ジャガーFタイプR-DYNAMICコンバーチブルP300】
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4470×1925×1310mm/ホイールベース:2620mm/車重:1670kg/駆動方式:FR/エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:8段AT/最高出力:300PS(221kW)/5500rpm/最大トルク:400N・m(40.8kgf・m)/1500-2000rpm/タイヤ:(前)255/35ZR20 97Y/(後)295/30ZR20 101Y(ピレリPゼロ)/燃費:10.7km/リッター(WLTCモード)/価格:1101万円

【取材時の燃費データ】
テスト距離:336.1km(市街地1:高速道路7:山岳路2)/使用燃料:--リッター(ハイオクガソリン)/参考燃費: 9.0km/リッター(車載燃費計計測値)
【ジャガーFタイプR-DYNAMICコンバーチブルP300】
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4470×1925×1310mm/ホイールベース:2620mm/車重:1670kg/駆動方式:FR/エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:8段AT/最高出力:300PS(221kW)/5500rpm/最大トルク:400N・m(40.8kgf・m)/1500-2000rpm/タイヤ:(前)255/35ZR20 97Y/(後)295/30ZR20 101Y(ピレリPゼロ)/燃費:10.7km/リッター(WLTCモード)/価格:1101万円
	
	【取材時の燃費データ】
	テスト距離:336.1km(市街地1:高速道路7:山岳路2)/使用燃料:--リッター(ハイオクガソリン)/参考燃費: 9.0km/リッター(車載燃費計計測値)拡大
関連記事
  • ラインナップから読み解くジャガーのいま【F-TYPE×九島辰也】 2020.10.9 JAGUAR ~英国が誇る名門の“いま”~<AD> ジャガーのラインナップにおける唯一の2シータースポーツカー「F-TYPE」。モータージャーナリスト九島辰也は、その走りにこそ、この歴史あるブランドのすべてが凝縮されていると言う。
  • ポルシェ・タイカンGTS(4WD)【試乗記】 2023.5.30 試乗記 いまやポルシェの代名詞たる「911」以上の台数を売り上げるまでに成長したピュアEV「タイカン」。最新の追加モデルにしてタイカンシリーズの中間グレードに位置づけられる「GTS」に試乗し、既存モデルとの違いやパフォーマンスをチェックした。
  • ジャガーFタイプR-DYNAMICブラック コンバーチブルP450(4WD/8AT)【試乗記】 2022.6.7 試乗記 2025年にピュアEV専用ブランドとなるジャガー。最高出力450PSを誇る5リッターV8搭載の「Fタイプ コンバーチブル」に乗り、歴史の表舞台から去りゆくハイパフォーマンスエンジンと、オープンボディーが織りなす走りを味わった。
  • 「ランドローバー・レンジローバー スポーツ」の2024年モデルが登場 2023.6.2 自動車ニュース ジャガー・ランドローバー・ジャパンは2023年6月1日、「ランドローバー・レンジローバー スポーツ」の2024年モデルを発表し、注文受け付けを開始した。パワートレインを全車ハイブリッド化し、PHEVも導入する。
  • ポルシェ718ケイマンGT4 RS(前編) 2023.5.25 谷口信輝の新車試乗 見た目からも走行性能の高さが伝わってくる「ポルシェ718ケイマンGT4 RS」。第一線で活躍するレーシングドライバーである谷口信輝は、そのステアリングを握ってどんな印象を抱いたか?
ホームへ戻る