第652回:「MINI」のデザインはかくも難しい! チーフデザイナーが語る継承と進化の葛藤

2021.06.29 エディターから一言
マイナーチェンジを受けた「MINI」の3ドアモデル。
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マイナーチェンジにより、装いも新たになったプレミアムコンパクト「MINI」。長い歴史を持つこのクルマのデザインには、どのような難しさがあるのか? チーフデザイナーが、世界中で愛されるMINIの“今”と“これから”を語る。

取材会が開催された「MINI TOKYO BAY」。BMWグループの総合ショールーム「BMW GROUP Tokyo Bay」内に位置する。
取材会が開催された「MINI TOKYO BAY」。BMWグループの総合ショールーム「BMW GROUP Tokyo Bay」内に位置する。拡大
取材会ではデザインに関するワークショップに加え、携帯端末の専用アプリ「MINI App」の説明会も行われた。既存の「MINI Connected」をリニューアルしたもので、これまでは「iPhone」向けのみだったが、今後はAndroid携帯向けも用意されるという。
取材会ではデザインに関するワークショップに加え、携帯端末の専用アプリ「MINI App」の説明会も行われた。既存の「MINI Connected」をリニューアルしたもので、これまでは「iPhone」向けのみだったが、今後はAndroid携帯向けも用意されるという。拡大
MINIデザイン部門責任者のオリバー・ハイルマー氏。
MINIデザイン部門責任者のオリバー・ハイルマー氏。拡大
デザインの変更は機能性の向上にも寄与。フロントまわりでは前方からの空気の流れが、より効率的にエアインテークに取り込まれるようになったという。
デザインの変更は機能性の向上にも寄与。フロントまわりでは前方からの空気の流れが、より効率的にエアインテークに取り込まれるようになったという。拡大

デザインをより“ピュア”に

マイナーチェンジを受けた新しいMINIが2021年5月25日に販売開始となった。それからほぼ1カ月後の6月22日に、東京・台場の「MINI TOKYO BAY」において、MINIのデザインワークショップが開催された。日本から、本国ドイツにいるデザイナーへの、ネットを介した取材会だ。

午後6時(ドイツ本国では午前11時)にオンライン取材が始まると、画面に登場したのはBMW AG(BMWグループ本社)でMINIデザイン部門責任者を務める、オリバー・ハイルマー氏である。いわゆるMINIのチーフデザイナーだ。

ハイルマー氏は1975年のミュンヘン生まれ。プフォルツハイム大学デザイン学部にて輸送機器デザインを学んだ後、2000年にBMW AGに入社。BMWデザイン部門アドバンスドデザインチームやBMWインテリアデザイン部門責任者、BMWグループ デザインワークス所長を経て、2017年にMINIデザイン部門責任者に就任している。ショートカーリーヘアで、こざっぱりとした雰囲気のハイルマー氏は、ゆっくりとした口調で新しいMINIのデザインを説明し始めた。

「新しいMINIは、これまでのデザインをさらにピュアにしようというアイデアから始まりました。ピュアにする、純粋にするというのはどういうことなのかといいますと、必要性の低いコンポーネントの数を減らしていこうということです」

「フロントまわりだと、まずヘッドライトが高機能化されたことで、ポジショニングライトとフォグライトがなくなり、バンパーにはエアカーテンが採用されています。このエアカーテンにより、空力性能は大きく改善されました。バンパーの前面もかなりクリーンに仕上げています。ボディーカラーがバンパーの真ん中にくることにより、全体的な統一感が生まれています」

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