BMW M3コンペティション(前編)
2021.10.31 池沢早人師の恋するニューモデル 漫画『サーキットの狼』の作者、池沢早人師が最高出力510PSを誇るBMWの高性能FRセダン「M3コンペティション」に試乗。果たして先代「M4クーペ」のオーナーでもあったその目に、最新のM3はどう映ったのか。丸くなった乗り味
「アイル・オブ・マン・グリーン」というシブい緑色をまとったBMW M3コンペティションから、満面の笑みを浮かべながら降りてきた池沢早人師先生。ここであえて紹介するまでもなく、漫画界のレジェンドにして元JGTCレーサーでもある。その大ベテランの表情から、今回試乗したM3コンペティションをかなり気に入ったことがわかる。
M3コンペティションの印象をお話しいただく前に、まずはかつての愛車でもあったF82型M4についてお聞かせいただけますか。
「今乗っている『マセラティ・グラントゥーリズモ』の前の相棒が、先代M4でした。2015年式で、ヤス・マリーナ・ブルーというボディー色にオリジナルステッカーがあしらわれ、前後スポイラーやサイドスカートがカーボン製と、もう外装がキメキメの出物でした(笑)。衝動買いというか、見た瞬間『これだ!』と思ってすぐに購入を決めたんです。とてもほれ込んで、マセラティに買い替えるまで3万km以上乗りましたね。で、先日ある取材で新型のM4に乗ったんです」
今回のM3のクーペ版ですね。
「はい。それが予想をはるかに超えて、さらに進化しているじゃないですか。もうびっくりしましたよ」
先生がお持ちだった先代M4クーペと、その新型M4クーペとの違いは?
「先代M4ってトガッている部分があったんですけど、今度のM4はカドが取れて、そこが丸くまろやかになった感じですね。おそらくは先代の先鋭的すぎた部分が不評だったと思うのですが、そこを改善してきた。で、今回のM3コンペティションも、それと同じテイストなんですよね」
新型M3コンペティションも、ですか?
「はい。たとえば、とにかくもうね、足の動きがひたすら気持ちいい! 前の世代の足は、ちょっと気を使うぐらいの硬さがあったのですが、それが“しなやか”といえるものに変わっています。あとね、これは先代M4クーペのオーナーだったからわかることなんですが、M3コンペティションはブレーキペダルのサイズも素晴らしいですよ」
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