フェラーリSF90ストラダーレ(後編)
2022.06.19 池沢早人師の恋するニューモデル 漫画『サーキットの狼』の作者、池沢早人師がフェラーリ初の市販PHEV「SF90ストラダーレ」に試乗。これまで何台もの跳ね馬を自身のガレージに収めてきた漫画界のレジェンドは、ハイブリッドフェラーリの走りにどんな感想を抱いたのか?ステアリングフィールに重厚感がほしい
「アクセルワークはかなり慎重に行う必要があり、ラフに踏むと必ずや怖い思いをするでしょう」と、フェラーリSF90ストラダーレの走りについて感想を述べた、漫画界のレジェンドにして元JGTCレーサーの池沢早人師先生。ドライブフィールに関して、もう少し詳しく話を聞いてみることにしたい。
PHEVということでどこか勝手に安心・安全なイメージを抱いていましたが、アクセルコントロールは慎重に行う必要があるのですね?
「まぁ慎重にというよりも、ラフな操作をしなければ問題ありません。怖いといっても、ハーフスロットルぐらいまでだったら大丈夫だと思いますよ。それ以上開けると、それはもう(笑)。で、半開でも十分な速さを堪能できますし、エキゾーストサウンドもかなりいいです」
そうですか! では乗り心地やシートのつくりなどはどうですか?
「今回、都内の自宅から環八と東名高速を通るルートで箱根まで来ましたが、一般道と高速道路ではさすがにちょっと(乗り心地が)硬いと感じました。ずっと同じ姿勢でいるとややツラくなるというか。でも箱根のワインディングロードでは“いい感じ”と言えるバランスに変化しますね」
ステアリングフィールはどうでしょう?
「うーん、これは個人的な好みの話になってしまうのかもしれませんが、シャープすぎるというかクイックすぎるというか──。まぁそれが最近のトレンドで、前に試乗した『フェラーリ・ローマ』もそんな感じでしたが、僕個人はもうちょっと重みが感じられる、重厚なタッチのほうが好きですね」
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