マセラティMC20チェロ プリマセリエ ローンチ エディション(前編)

2023.09.28 あの多田哲哉の自動車放談 多田 哲哉 「86」や「GRスープラ」の開発者である多田哲哉さんが今回試乗したのは、マセラティのスーパースポーツ「MC20チェロ」。プロも感心させられた、このクルマならではの魅力とは?
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壊れてもいいじゃない?

MC20のようなミドシップスーパーカーを、この連載で取り上げるのはめずらしいのだが、今回は多田さんたっての希望もあって、マセラティを連れ出すことにした。

「なにより、マセラティが“ミッド”をつくるのは本当に久しぶりですよね」と多田さん。

確かにマセラティの量産ミドシップスポーツカーは、1991年~1992年の「バルケッタ」や2004年~2005年の「MC12」などの実験的な少量生産車を例外とすれば、今回のMC20は1983年に生産終了した「メラク」以来である。

しかし、多田さんが最新のマセラティに興味を持った理由はもうひとつあった。

「実は86やスープラのためにスポーツカー市場を調査していた時、日本のマセラティの優秀なセールスマンとお話しする機会がありました」

「私が『マセラティみたいなクルマを日本で売るのは大変ですよね。トラブルやクレームなどにはどう対応しているんですか?』とたずねると、彼は『いえ、マセラティは本当にいいお客さまばかりで、大変ではありません。ひと昔前のマセラティは確かにトランスミッションなどが頻繁に故障して、修理費も安くはありませんでした。でも、そういう時には、お客さまのおかげでマセラティがまた進化できます……とお伝えすると、マセラティのお客さまは本当に喜んでくれるんです』というんです」

 
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