これがおすすめ! 横浜ゴムのフューチャースポーツタイヤコンセプト:タイヤ選びでもう悩まない?【ジャパンモビリティショー2023】

2023.10.27 これがおすすめ! 河村 康彦
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横浜ゴムが開発した「フューチャースポーツタイヤコンセプト」。走行シーンに応じて剛性を自在にコントロールすることができるという。
横浜ゴムが開発した「フューチャースポーツタイヤコンセプト」。走行シーンに応じて剛性を自在にコントロールすることができるという。拡大

モータージャーナリスト河村康彦が今回のジャパンモビリティショーで選んだオススメは、横浜ゴムの「フューチャースポーツタイヤコンセプト」。ハイテクでタイヤの剛性を自在にコントロールすることができる次世代のタイヤである。

ジャパンモビリティショー2023の東2ホールに位置する横浜ゴムのブース。
ジャパンモビリティショー2023の東2ホールに位置する横浜ゴムのブース。拡大
「フューチャースポーツタイヤコンセプト」には、特殊素材に電流を流し、硬度を自在に変化させることができる技術が取り入れられている。
「フューチャースポーツタイヤコンセプト」には、特殊素材に電流を流し、硬度を自在に変化させることができる技術が取り入れられている。拡大
横浜ゴムの市販タイヤラインナップ。手前からスタッドレスタイヤ「アイスガード7」、オールテレインタイヤ「ジオランダーX-AT」、そしてプレミアムタイヤ「アドバンスポーツV107」。
横浜ゴムの市販タイヤラインナップ。手前からスタッドレスタイヤ「アイスガード7」、オールテレインタイヤ「ジオランダーX-AT」、そしてプレミアムタイヤ「アドバンスポーツV107」。拡大
横浜ゴムは早くからEV用タイヤの研究を推進。ブースにはEVに対応した最新タイヤも展示されていた。
横浜ゴムは早くからEV用タイヤの研究を推進。ブースにはEVに対応した最新タイヤも展示されていた。拡大

タイヤの剛性を自在にコントロール?

「ジャパンモビリティショー2023で見つけた面白そうなものだったら、車両でも展示物でも何でも!」というのがwebCGからのリクエスト。というわけで、ここでは他のどなたともかぶりそうにないネタをオススメとして紹介したい。

それは、横浜ゴムのブースにひっそりと(?)展示されていた「フューチャースポーツタイヤコンセプト」と名づけられたこのタイヤ。遠くからだとパッと見「新種のタイヤチェーン!?」とも思えたその部分は、電流を流すことで硬度を自在に変化させる特殊素材とのこと。これをタイヤ内に“中子”状に装着することであたかも瞬時に内圧を大きく変化させたかのごとき効果を発生させ、ひとつのタイヤに運動性能重視や乗り心地重視などとさまざまな特性を持たせることが可能になるという。

タイヤ構造に組み込むのではないため再使用が可能で、制御次第ではランフラットタイヤに近い特性を発揮できるといったメリットもあるとか。

一方、装着前提のサスペンションチューニングや路面の先読みには、自動車メーカーの協力が不可欠といったハードルも少なくはなさそう。しかし、「アイデアそのものからのパテントは提出済み」というからまったくの夢物語というわけでもなさそうだ。

(文=河村康彦/写真=webCG/編集=櫻井健一)

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