驚愕! 地下鉄トンネルを走る新型「フィアット500」登場
2008.01.16 自動車ニュース驚愕! 地下鉄トンネルを走る新型「フィアット500」登場
独ベルリンでは、地下鉄線路を走る新型「フィアット500」がお目見えした。といっても、最近日本でローカル線に導入されている軌陸車ではない。2008年の年頭から独ベルリンのUバーン(地下鉄)で展開されている、フィアットの奇抜なプロモーションである。
同地で2008年1月28日に行なわれる「欧州カー・オブ・ザ・イヤー」のセレモニーで、新型500が2007年イヤーカーとして表彰されるのに合わせたものだ。特製貨車に載せられた2台の500が、機関車に引かれてトンネル内を走る。
500はいずれも、特殊なパール塗装が施されている。2台の間には、「Happy new car of the year eveybody」と書かれた立て看板も備えられている。
ベルリン地下鉄にとっても、こうした形で自動車メーカーに線路を“開放”するのは初の試みである。
2008年1月27日までの毎週末、合計145km区間を走りまわる。区間内には170駅あり、フィアットは週末の地下鉄利用客180万人の目に触れることを目論んでいる。
ドイツで新型500は、10月末の発売開始以来、すでに5千台超の受注を抱えている。ちなみにフィアットは1970年代初頭、大衆車「126」の広告でコンパクトさを強調するためレールの間を走らせたことがある。だが今回は500である。「ルパン3世」はヨーロッパでも人気だ。
ルパンが元祖500で線路上をガタガタ走るシーンに感動したニッポン・アニメファンの発案? と想像してしまうのは筆者だけだろうか。
(文=大矢アキオ Akio Lorenzo OYA/写真=Fiat Group Automobiles)
![]() |