「足まわりの交換でABSの働き具合が変わる?」

2006.08.12 クルマ生活Q&A 松本 英雄 サスペンション
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「足まわりの交換でABSの働き具合が変わる?」

先日、サスペンションキットを購入しさっそく取り付けたのですが、前よりもABS(アンチロックブレーキシステム)が働くようになった気がします。気のせいでしょうか?(長野県HSさん)

お答えします。おそらく交換したサスペンションキットは、硬めのセッティングになっているのではないでしょうか。そうなるとABSが以前よりも働くことがあります。

サスペンションセッティングが硬くなると、それ以前の比較的ソフトなものに比べて、タイヤにかかる負担は大きくなります。ブレーキを踏んだとき、サスペンションで吸収していた力がタイヤにかかるようになり、今までどおりにブレーキを踏むとタイヤがグリップしきれず、ロックしてABSが作動するわけです。特に雨の日や雪の日はスリップしやすいため、ロックしやすくなります。

スポーティなサスペンションなら、スポーティなハイグリップタイヤにするなど、タイヤの性能にも配慮しなければいけませんね。何事もバランスが大切です。

松本 英雄

松本 英雄

自動車テクノロジーライター。1992年~97年に当時のチームいすゞ(いすゞ自動車のワークスラリーチーム)テクニカル部門のアドバイザーとして、パリ・ダカール参加用車両の開発、製作にたずさわる。著書に『カー機能障害は治る』『通のツール箱』『クルマが長持ちする7つの習慣』(二玄社)がある。