マツダ・ビジョン クーペ:自動車の美、極まる
2017.10.27 自動車ニュース 拡大 |
東京モーターショーの会場に行ったら、これだけは実物を見てほしい。そう今尾直樹が強くおすすめするのは、マツダ渾身(こんしん)のコンセプトモデル。その見どころとは?
高級セダン誕生なるか
2年という歳月をかけて、じっくりねりこんでつくった、マツダデザインの方向性を示すモデル。前回の東京モーターショーに出品した「ヴィジョンRX」に続く、その4ドア版とも解釈できる。
なぜ会場で見ておくべきか。それは、実車でないと、制作者が日本刀にもなぞらえる、面の緊張感、張り、光がもたらす陰影がわからないから。陰翳礼讃(いんえいらいさん)。制作者いわく、とかくデザイナーというのは足したくなるものだけれど、グッと我慢して、シンプルに徹し、自動車の美を極めようとした。
日本人が日本人の美意識というものにこだわりすぎるのもキモチが悪い気もするけれど、ともかく日本の美にこだわったからこそ、このようなスーパー4ドアが誕生した。ちょっとアストンマーティンに似ている、と筆者は思うけど。
ヴィジョンRXからの流れを見ていると、幻のV12、アマティ計画の復活を期待したくなる。高田馬場でのお披露目の際、それはない、と言下に否定されたけれど、プレミアムマーケットへの進出を水面下で(とは言わないか、こんなのを出しているのだから)考えていることは間違いない。
(文=今尾直樹/写真=峰 昌宏)

今尾 直樹
1960年岐阜県生まれ。1983年秋、就職活動中にCG誌で、「新雑誌創刊につき編集部員募集」を知り、郵送では間に合わなかったため、締め切り日に水道橋にあった二玄社まで履歴書を持参する。筆記試験の会場は忘れたけれど、監督官のひとりが下野康史さんで、もうひとりの見知らぬひとが鈴木正文さんだった。合格通知が届いたのは11月23日勤労感謝の日。あれからはや幾年。少年老い易く学成り難し。つづく。
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