マセラティMC20チェロ プリマセリエ ローンチ エディション(後編)
2023.10.05 あの多田哲哉の自動車放談 日本車やドイツ車とは対照的な、イタリアはマセラティのクルマづくり。オープントップのスポーツカー「MC20チェロ」に試乗した多田哲哉さんが、その美点について語った。カリカリ走るのは似合わない
欧州の老舗スポーツカーを例える表現として、かつて「フェラーリは芸術品、ポルシェは工業製品、そしてロータスは民芸品」といわれた時代があった。
「そういう言い方でいうと、マセラティはフェラーリとロータスの中間という感じかな」というのが、今から30年以上前の「メラク」以来となる、マセラティ量産ミドシップに対する多田さんの評価である。
「いくら久しぶりでも、さすがはミドシップの動かし方をきちんと分かっている感じはします。十二分に速いし、少なくとも屋根を閉めれば、ハンドリングもしっかりと安定しています」
……と、名門マセラティのスポーツカーづくりを高く評価しつつも「同時に、これは良くも悪くも、お金持ちの道楽のためのクルマという感じがします」と多田さん。
「マセラティには、フェラーリやランボルギーニと同様に、イタリアのモデナという風土を色濃く感じます。あの明るい空と比較的温暖な気候のなかで、ピザやパスタを食べて、ワインを楽しんでいると、こういう世界に行き着くんでしょう(笑)」
今回の試乗車は電動格納メタルトップのオープンモデル「チェロ」で、同じMC20でもクローズドクーペなら、ハンドリングもさらに鋭く安定すると思われるが……。
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