2024年は内燃機関車が充実 フォルクスワーゲンが新製品の投入計画を発表

2024.02.21 自動車ニュース webCG 編集部
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2024年は「ゴルフ」(写真)のデビュー50周年にあたる年。日本市場においても広報活動に力を入れるという。
2024年は「ゴルフ」(写真)のデビュー50周年にあたる年。日本市場においても広報活動に力を入れるという。拡大

フォルクスワーゲン ジャパンは2024年2月21日、東京都内でプレスカンファレンスを開催し、2023年の業績を報告するとともに2024年の事業計画を発表した。

国内での事業展開について説明する、フォルクスワーゲン ジャパンのブランドディレクター、アンドレア・カルカーニ氏。2024年は、商品力の高い内燃機関車を続々投入すると意気込む。
国内での事業展開について説明する、フォルクスワーゲン ジャパンのブランドディレクター、アンドレア・カルカーニ氏。2024年は、商品力の高い内燃機関車を続々投入すると意気込む。拡大
フォルクスワーゲン期待の新型EV「ID.Buzz」については、2024年の第3四半期にはグレード構成や価格などの情報が明らかにされる見込み。デリバリーの開始は2025年になるという。
フォルクスワーゲン期待の新型EV「ID.Buzz」については、2024年の第3四半期にはグレード構成や価格などの情報が明らかにされる見込み。デリバリーの開始は2025年になるという。拡大
2024年の国内販売が計画されている改良型「Tクロス」。フロントまわりのデザイン変更によりイメージチェンジが図られている。
2024年の国内販売が計画されている改良型「Tクロス」。フロントまわりのデザイン変更によりイメージチェンジが図られている。拡大
新型「ティグアン」はエンジンラインナップの充実が自慢。インテリアデザインも従来型から大きく変わる。
新型「ティグアン」はエンジンラインナップの充実が自慢。インテリアデザインも従来型から大きく変わる。拡大
モデルチェンジで大型化される「パサートヴァリアント」。新型では、法人需要の増加を見込んでいるという。
モデルチェンジで大型化される「パサートヴァリアント」。新型では、法人需要の増加を見込んでいるという。拡大
2024年はディーラーネットワークにおけるデジタル化とモダニゼーションも推進。“Love Brand”戦略の一環として、日本のユーザーには日本のニーズに合ったコミュニケーションやサービスを提供していきたいとしている。
2024年はディーラーネットワークにおけるデジタル化とモダニゼーションも推進。“Love Brand”戦略の一環として、日本のユーザーには日本のニーズに合ったコミュニケーションやサービスを提供していきたいとしている。拡大

ゴルフにとっては記念の年

フォルクスワーゲン ジャパンのブランドディレクターであるアンドレア・カルカーニ氏は会の冒頭、「フォルクスワーゲンは2023年、前年比6.7%増しとなる487万台を生産。そのうち電気自動車(EV)は39万4000台と、前年より21.1%増加しました」と切り出した。

同氏によれば、日本市場も安定したパフォーマンスを発揮したとのことで、2023年の年間販売台数は、2022年(3万2091台)とほぼ変わらない3万1809台を記録。なかでも、「Tロック」が輸入SUVの販売台数第1位となり、「Tクロス」が同2位にランクインするなどSUVが健闘を見せ、(一押しの電動SUVである)「ID.4」も1600台以上を販売することができたという。

2024年については、同ブランドの顔である「ゴルフ」が誕生から50周年を迎える記念すべき年になるため、5月に開催されるニュルブルクリンク24時間耐久レースや、7月のGTIミーティングなど、ドイツ本社の広報活動も活性化するとのこと。日本でもゴルフ50周年を大々的にアピールしたいとのことだった。

同ブランドは、そのゴルフをはじめとする内燃機関車とID.4に象徴されるEVとをビジネスの2本柱としているが、2024年の日本市場は特に前者について、さまざまな新プロダクト投入が予定されている。具体的な販売予定車種とそのハイライトは以下のとおり。

【改良型Tクロス】

  • エクステリアデザインの変更により従来とは異なるイメージを演出。
  • インテリアの質感を向上させるとともに、デジタル化による操作性の改善を実施。

【新型ティグアン】

  • 新たなエクステリアで空力性能を高めるとともに力強さをアピール。
  • パワフルさとサステイナビリティーを高次元で両立させるエンジンラインナップを計画。

【新型パサートヴァリアント】

  • ボディーサイズを拡大し、ワゴンとしての積載性およびユーティリティーを向上。
  • 空力性能を追求したクリーンなエクステリアを実現。

このほか、“8.5世代”と呼ばれる改良型ゴルフの詳しい情報を、2024年の後半にはリリースするとのこと。

もうひとつの柱であるEVについては、かねて導入計画がアナウンスされていた「ID.Buzz」に言及。2024年の第3四半期にはグレード構成や価格などの情報を開示し、翌2025年の早い時期にデリバリーを開始するという見通しを示した。

(webCG)

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