-
1/14
-
2/14イタリア最大のカロッツェリアであるピニンファリーナは、これまでにあまたの自動車のデザインを手がけてきた。写真は2019年のジュネーブショーで発表されたオリジナルの電動スーパーカー「バッティスタ」。(写真=佐藤靖彦)
-
3/141963年に登場した410型「日産ブルーバード」。そのデザインは、ピニン・ファリーナの手になるものだ。
-
4/14「フェラーリ400スーパーアメリカ エアロディナミカ」と、ジョバンニ・バッティスタ・ファリーナ。
-
5/14ジョバンニ・バッティスタ・ファリーナ(1893-1966)
-
6/14バッティスタにとって最初期の作となる「フィアット12/15HPゼーロ」(1912年)。ゼーロは、「メーカーが販売するのはローリングシャシーのみで、ボディーはコーチビルダーにつくらせるのが当たり前」だった時代に、4ドアトルペードのボディーを制式としていた点で画期的なクルマだった。そのトルペードボディーをデザインしたのが、若かりし頃のバッティスタだった。
-
7/14トヨタ博物館が収蔵する、ピニン・ファリーナがボディーを架装した「ランチア・アストゥーラ ティーポ233C」。当時のピニン・ファリーナは、イタリアの名だたるスポーツカーやグランドツーリングカーのボディーを手がけていた。
-
8/14風洞実験を経て開発された「ランチア・アプリリア」。戦前のモデルとしては極めて優れた空力性能を備えていた。
-
9/14ピニン・ファリーナが手がけた「チシタリア202」のデザインは、戦後の自動車の方向性を決定づけたとされる。写真はトヨタ博物館が収蔵する個体。
-
10/14「チシタリア202」の成功以降、一気に名声が高まったピニン・ファリーナ。1953年にMoMAで開かれた2回目の自動車企画展「10 Automobiles」では、「ランチア・アウレリアGT」「シムカ8スポーツ」「ナッシュ・ヒーレー」(写真)と、選出された10台のうち実に3台がピニン・ファリーナの手になるものだった。なお、同企画展ではスタビリメンティ・ファリーナのクルマも2台が選ばれている。
-
11/14バッティスタ・ファリーナ(左)とエンツォ・フェラーリ(中央)、バッティスタの息子のセルジオ(右)。
-
12/14ピニン・ファリーナがデザインを手がけた最初のフェラーリとなった「212インテル カブリオレ」。
-
13/14ピニンファリーナはイタリア以外のメーカーにも積極的にデザインを提供していった。写真は1997年に登場した「プジョー406クーペ」。リアのタイヤハウスの前方に、ピニンファリーナのエンブレムが貼られている。
-
14/14今日も存続する、数少ないカロッツェリアのひとつとなったピニンファリーナ。現在はインドのマヒンドラグループの傘下となっている。

鈴木 真人
名古屋出身。女性誌編集者、自動車雑誌『NAVI』の編集長を経て、現在はフリーライターとして活躍中。初めて買ったクルマが「アルファ・ロメオ1600ジュニア」で、以後「ホンダS600」、「ダフ44」などを乗り継ぎ、新車購入経験はなし。好きな小説家は、ドストエフスキー、埴谷雄高。好きな映画監督は、タルコフスキー、小津安二郎。
自動車ヒストリーの新着記事
-
第105回:資本主義のうねりを生んだ「T型フォード」
20世紀の社会を変えた大量生産と大量消費 2021.7.21 世界初の大量生産車となり、累計で1500万台以上が販売された「T型フォード」。このクルマとヘンリー・フォードが世にもたらしたのは、モータリゼーションだけではなかった。自動車を軸にした社会の変革と、資本主義の萌芽(ほうが)を振り返る。 -
第104回:世界を制覇した“普通のクルマ”
トヨタを支える「カローラ」の開発思想 2021.7.7 日本の大衆車から世界のベストセラーへと成長を遂げた「トヨタ・カローラ」。ライバルとの販売争いを制し、累計販売台数4000万台という記録を打ち立てたその強さの秘密とは? トヨタの飛躍を支え続けた、“小さな巨人”の歴史を振り返る。 -
第103回:アメリカ車の黄金期
繁栄が増進させた大衆の欲望 2021.6.23 巨大なボディーにきらびやかなメッキパーツ、そそり立つテールフィンが、見るものの心を奪った1950年代のアメリカ車。デトロイトの黄金期はいかにして訪れ、そして去っていったのか。自動車が、大国アメリカの豊かさを象徴した時代を振り返る。 -
第102回:「シトロエンDS」の衝撃
先進技術と前衛的デザインが示した自動車の未来 2021.6.9 自動車史に名を残す傑作として名高い「シトロエンDS」。量販モデルでありながら、革新的な技術と前衛的なデザインが取り入れられたこのクルマは、どのような経緯で誕生したのか? 技術主導のメーカーが生んだ、希有(けう)な名車の歴史を振り返る。 -
第101回:スーパーカーの熱狂
子供たちが夢中になった“未来のクルマ” 2021.5.26 エキゾチックなスタイリングと浮世離れしたスペックにより、クルマ好きを熱狂させたスーパーカー。日本を席巻した一大ブームは、いかにして襲来し、去っていったのか。「カウンタック」をはじめとした、ブームの中核を担ったモデルとともに当時を振り返る。
新着記事
-
NEW
思考するドライバー 山野哲也の“目”――フォルクスワーゲンID. Buzzプロ編
2025.11.21webCG Moviesフォルクスワーゲンが提案する、ミニバンタイプの電気自動車「ID. Buzz」。“現代のワーゲンバス”たる同モデルを、フォルクスワーゲンをよく知るレーシングドライバー山野哲也はどう評価する? -
NEW
第854回:ハーレーダビッドソンでライディングを学べ! 「スキルライダートレーニング」体験記
2025.11.21エディターから一言アメリカの名門バイクメーカー、ハーレーダビッドソンが、日本でライディングレッスンを開講! その体験取材を通し、ハーレーに特化したプログラムと少人数による講習のありがたみを実感した。これでアナタも、アメリカンクルーザーを自由自在に操れる!? -
NEW
みんなが楽しめる乗り物大博覧会! 「ジャパンモビリティショー2025」を振り返る
2025.11.21デイリーコラムモビリティーの可能性を広く発信し、11日の会期を終えた「ジャパンモビリティショー2025」。お台場の地に100万の人を呼んだ今回の“乗り物大博覧会”は、長年にわたり日本の自動車ショーを観察してきた者の目にどう映ったのか? webCG編集部員が語る。 -
「アルファ・ロメオ・ジュニア」は名門ブランド再興の立役者になれるのか?
2025.11.20デイリーコラム2025年6月24日に日本導入が発表されたアルファ・ロメオの新型コンパクトSUV「ジュニア」。同ブランド初のBセグメントSUVとして期待されたニューモデルは、現在、日本市場でどのような評価を得ているのか。あらためて確認してみたい。 -
ジープ・ラングラー アンリミテッド ルビコン(前編)
2025.11.20あの多田哲哉の自動車放談タフなクルマの代名詞的存在である「ジープ・ラングラー」。世界中に多くのファンを持つ同車には、トヨタでさまざまな車両を開発してきた多田哲哉さんも注目している点があるという。それは一体、何なのか? -
第937回:フィレンツェでいきなり中国ショー? 堂々6ブランドの販売店出現
2025.11.20マッキナ あらモーダ!イタリア・フィレンツェに中国系自動車ブランドの巨大総合ショールームが出現! かの地で勢いを増す中国車の実情と、今日の地位を築くのに至った経緯、そして日本メーカーの生き残りのヒントを、現地在住のコラムニスト、大矢アキオが語る。
