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1/17GKNドライブラインジャパンのテストコースに並んだ「ミシュラン・クロスクライメート2」のテスト用車両。
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2/17ミシュランの新たな「クロスクライメート2」は、2015年に登場した「クロスクライメート」シリーズの最新作。今回は、同スペックの車両に異なるタイヤを装着したうえで比較試乗を行った。
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3/17日本ミシュランタイヤの調べによれば、東京、大阪、名古屋、福岡といった非降雪地域の都市部における積雪日数は過去10年間で逓減。そのためユーザーからは「高水準の夏性能」と「確かな雪性能」の両立がますます求められるようになっているという。
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4/17「シーズンに合わせて交換する必要がない」のがオールシーズンタイヤ最大のメリット。ドライ&ウエットに加えて、肝心の雪道性能についても冬の北海道でチェックした。
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5/17「クロスクライメート2」には、幅広い路面コンディションに対応可能な「サーマル・アダプティブ・コンパウンド」と呼ばれる新開発コンパウンドが採用されている。従来のものに比べ、低めの温度域で性能を発揮できるように進化しているのが開発上のポイント。
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6/17従来品よりも大きく切れ込んだ、「新Vシェイプトレッドパターン」と呼ばれるV字型の形状は「クロスクライメート2」最大の特徴。この溝が優れた排水・排雪性能に貢献する。
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7/17ブロックのエッジ部分には面取り加工が施されており、中央部に見られる細い切れ込み「LEVサイプ」と合わせてブロック自体の倒れ込みを抑制。ドライ路面での接地面を最大化させる。
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8/17ドライのハンドリング路を「アウディA4」で限界付近まで攻めてみる。「クロスクライメート2」の夏タイヤとしてのポテンシャルは、全く不満のないレベルといえる。
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9/17ドライ路面における試走でまず印象的だったのは、ロードノイズがよく抑えられていることだった。
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10/17「中高速でコーナリング中に水たまりに進入する」という状況を想定したテスト。車体はコーナー外側へとはらんでしまうが、その程度は新製品のほうが小さくなっていた。
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11/17「クロスクライメート2」は性能の持続性もセリングポイントのひとつ。摩耗が進むに従ってブロック側面に新たな凹凸と溝が現れ、排水・排雪性をキープする仕組みになっている。写真でショルダー部に見られる3つのドット(点)は、摩耗度を示す独自のセンサーである「トレッドウェアサイン」。道路運送車両法に基づくスリップサインは別途用意される。
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12/17ウエット路面における制動テストも実施。従来製品を装着した場合と比べてみると、より短い距離で停車できた。
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13/17雪に覆われた北海道・士別のテストコースを行く「クロスクライメート2」のテスト車両。雪上路も普通に走れてしまうものの、ひとたび挙動が乱れた場合の収束レベルという点では、スタッドレスタイヤ並みとはいかなかった。
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14/17“スノーフレークマーク”が刻印されている「クロスクライメート2」は、冬用タイヤ装着規制下の高速道路を走行することができる。
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15/17「クロスクライメート2」なら雪道も走れるというミシュランのアピールにウソはなし。それでも路面がアイスバーン状態に近づくと、ポテンシャルの限界は感じられた。
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16/17「ミシュラン・クロスクライメート2」は、今回テストに用いられたハッチバック車のほか、SUVやセダン、ミニバンなど幅広い車種に対応する。
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17/17「ミシュラン・クロスクライメート2」の販売は、2021年10月8日より順次スタート。サイズ展開は175/65R15から275/45R20までの計61サイズで、価格はオープンとなっている。

河村 康彦
フリーランサー。大学で機械工学を学び、自動車関連出版社に新卒で入社。老舗の自動車専門誌編集部に在籍するも約3年でフリーランスへと転身し、気がつけばそろそろ40年というキャリアを迎える。日々アップデートされる自動車技術に関して深い造詣と興味を持つ。現在の愛車は2013年式「ポルシェ・ケイマンS」と2008年式「スマート・フォーツー」。2001年から16年以上もの間、ドイツでフォルクスワーゲン・ルポGTIを所有し、欧州での取材の足として10万km以上のマイレージを刻んだ。
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