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1/12「ホンダNSX」といえば、最近では現行型の最終限定モデル「タイプS」が話題。しかし、今回の主役はそれではない! 初代「ホンダNSX」である! 記憶をさかのぼれば 最後にステアリングを握ったのは、今から20年前の「NSX-R」だった。
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2/12「セブリングシルバーメタリック」と呼ばれる4層塗装・4層焼き付けのボディーカラーをまとった2004年式の「NSXタイプS」。いま見ると驚くほどコンパクトなボディーサイズは全長×全幅×全高=4430×1810×1160mm、ホイールベースは2530mm。全長は最新型の「シビック」より220mmも短いのだ。
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3/12マイナーチェンジした初代「NSXタイプS」の発表時における東京地区の車両本体価格は1035万7000円(税別)。この車両が新車販売されていた当時は地域によって希望小売価格が異なっていて、沖縄地区では1041万8000円という設定であった。もうそうしたエピソードすら懐かしい。
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4/12「NSXタイプS」は、6段MTのみの設定。チタン製のシフトノブやレカロ製のバケットシートが備わっている。
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5/12自宅ガレージのわが愛車「フェラーリ328」(左)と初代「NSX」(右)。初代NSXは、328をベンチマークにしており、このツーショットには感慨深いものがある。
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6/12リアミドに横置きされる自然吸気の3.2リッターV6エンジンは、最高出力280PS/7300rpm、 最大トルク304N・m/5300rpmを発生。
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7/12時代を考えれば当然だろうが、メーターはオーソドックスなアナログタイプ。速度計が180km/hまでしか刻まれていないうえに、同速度でリミッターが作動する。
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8/12いまあらためて乗ると、とにかくキモチイイ! なぜ当時はこの魅力に気づかなかったのか。
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9/12初代「NSXタイプS」で首都高に突入。タコメーターの針が4500rpmを指すあたりからVTECのバルタイが高速側に切り替わり、「クワーン」とエンジンサウンドが高まる。
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10/12この広いラゲッジスペースを見よ! スーパーカーなのに実用性も大事にするとは、さすが日本人、さすがホンダ。
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11/12初代「NSX」は、当初栃木県の高根沢工場で生産されていたが、2004年に鈴鹿製作所に生産ラインが移管された。今回試乗した車両のサイドシルには「1500007」との数字が打刻されたプレートが備わっていた。
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12/12レーサーたちが絶賛した初代「NSX」のハンドリングは、まぎれもなく想定ライバルたる「フェラーリ328」のはるかかなた上をいくものだった。ホンダのエンジニアたちが流した汗に、最敬礼!

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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