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2/26会場には2002年のダカールラリーを制した「パジェロ スーパープロダクション仕様」と、2015年のバハ・ポルタグレに参戦した「アウトランダーPHEV TE仕様」の姿も。両車の間にいるのは、2002年・2003年とダカールラリーを連覇した増岡 浩氏だ。
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3/26チーム三菱ラリーアートの総監督を務める増岡氏。ラリーアートの“復帰戦”となるアジアクロスカントリーラリー(AXCR)は、密林から砂漠まで、変化に富んだ約1700kmのコースを5日間かけて走破する、過酷なラリーレイドだ。
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4/26パイロンで仕切られた特設コースを走る「アウトランダー」。今回のイベントはラリーアートの競技復帰を記念したもので、かつて三菱がラリーを得意としてきたことから、オフロード試乗会というかたちとなった。
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5/26三菱は、現行型「アウトランダー」のデビュー時に行ったオフロード試乗会でも、車両に標準仕様のオンロードタイヤを履かせていた。同車の悪路走破性に、よほど自信を持っているのだろう。
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6/26モーグルでは1輪、ないし対角線上の2輪が浮いた状態となるが、「アウトランダー」は高度な4WDシステムを駆使して、難なくクリア。サスペンションも、ストローク量は限られているものの、適切な姿勢コントロールと明瞭なインフォメーションで走行をアシストする。
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7/26細部まで手がかけられた、上質なインテリアも「アウトランダー」の特徴。ボディー剛性は非常に高く、車内がミシミシ、ギシギシといった騒音で満ちることもなかった。
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8/26走行モードは全7種類で、そのうちの3種類がオフロード向けとなる。泥濘(でいねい)路や深雪などでの使用を想定した「マッド」モードでは、前後の駆動力配分が“直結四駆”的な制御となり、高い悪路走破性を発揮する。
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9/26急な斜面を一気に駆け上がる「アウトランダー」。路面が泥で覆われた悪条件のなか、オンロードタイヤでこれをやってのける電動パワーと緻密な駆動力制御には、脱帽である。
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10/26ヒルディセントコントロールのスイッチは、ドライブモードセレクターの中央に配置。「アウトランダー」のシステムは、前進時だけでなく後退時にも使用できる。
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11/264つのカメラを使い、自車周辺の状況をドライバーに知らせるマルチアラウンドモニター。駐車場などでの安全確認にはもちろん、悪路走行時にも重宝する機能である。
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12/26オフロードにおける「アウトランダー」の特徴や、各機能の使い方などを説明してくれた、三菱自動車 プロジェクト開発マネジメント部主任の野口泰彦氏。
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13/26オンロードではソフトな乗り心地と、おおらかに車体をロール/ピッチさせる特性が印象的な「アウトランダー」のサスペンションだが、オフロードでは着実に地面をつかむ“しっかり感”を披露。悪条件のもとでも安心してクルマを走らせることができた。
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14/26モデルライフがついに15年を超えた「デリカD:5」だが、その人気は今も衰え知らず。本格的なオフロード性能を持つミニバンとして、ファンに熱く支持されている。
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15/26オン/オフでちょっとした二面性を感じさせる「アウトランダー」に対し、「デリカD:5」のサスペンションの印象は一貫している。オンロードではしなやかで、オフロードでもそのしなやかさを生かしてタイヤを路面に追従させ、車体をコントロールしている感覚だ。
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16/26試乗車のタイヤは純正装着の「ヨコハマ・ジオランダーSUV G055E」。低燃費タイヤ「ブルーアース」の設計や材料技術を用いて開発されたSUV用オンロードタイヤだが、悪路でも存外に高いパフォーマンスを披露してくれた。
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17/26AXCRへの参戦へ向け、チーム三菱ラリーアートが製作した試験車。ベース車は三菱がタイで生産する1tクラスのピックアップトラック「トライトン」のダブルキャブ仕様だ。
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18/26競技車両の開発に際しては、ボンネットや前後のドア、内装などを軽量化。2.4リッターディーゼルエンジンには軽量化とフリクションロスの低減を主眼に改良を加えており、ラリーで多用する中速域での応答性を高めている。
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19/26足まわりには減衰力調整機構付きのCUSCO製ショックアブソーバーを採用。ホイールはWORKの「CRAG T-GABIC II」で、横浜ゴムのマッドテレインタイヤ「ジオランダーM/T G003」が組み合わされる。
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20/26AXCRでは川を渡るシーンもあるため、実際の競技車両には、試験車には非装着だったシュノーケルが装備されるほか、各部に防水のためのシーリングが施されるという。
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21/26前後のデファレンシャルにはともにLSDを装備。ぬかるんだコーナーでも、泥をかきながら突き進んでいく。
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22/26同乗試乗の最後に、大ジャンプを披露する「トライトンAXCR試験車」。その着地をソフトにこなした足まわりからは、大きな入力もしっかりいなす、許容量の大きさが感じられた。
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23/26ラリーアートの増岡総監督いわく、三菱が市販車ベースの競技にこだわったのは、そこで培ったノウハウを市販車にフィードバックするためとのこと。復活したラリーアートの成功と、それによる三菱車のさらなる進化に期待したい。
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24/26三菱アウトランダーP
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25/26三菱デリカD:5 P 7人乗り
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26/26三菱トライトンAXCR試験車

山田 弘樹
ワンメイクレースやスーパー耐久に参戦経験をもつ、実践派のモータージャーナリスト。動力性能や運動性能、およびそれに関連するメカニズムの批評を得意とする。愛車は1995年式「ポルシェ911カレラ」と1986年式の「トヨタ・スプリンター トレノ」(AE86)。
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