-
1/24
-
2/242022年12月に「GRカローラRZ」ともども発表、および抽選申し込みの受け付けが開始された「GRカローラRZ“モリゾウエディション”」。モリゾウこと豊田章男社長とプロドライバーが走り込み、運動性能を磨いたという。
-
3/24ステアリングホイールやシフトノブなどの表皮には、ソフトな手触りと高い耐久性を備えた「ウルトラスエード」を採用。ダッシュボードなどは鋳物をモチーフにしたブラックで塗装されている。
-
4/24「モリゾウエディション」専用装備のセミバケットシート。高いGがかかるシーンでもしっかりと乗員の体を保持し、正確なドライビングをサポートする。
-
5/2412.3インチのTFT液晶メーター。ディスプレイは主に右・中央・左に分かれており、常時表示される車速計やエンジン回転計に加え、ブースト計や4WDの駆動配分、Gセンサーなども表示できる。
-
トヨタ の中古車webCG中古車検索
-
6/24フロントウィンドウに描かれた「MORIZO」のサイン。「モリゾウエディション」の販売台数は70台限定となっていた。
-
7/24タイヤには245/40ZR18サイズの「ミシュラン・パイロットスポーツ カップ2コネクト」を装着。専用サスペンションのダンパーは前後ともにモノチューブ式で、前にはキャンバー剛性に優れる倒立式のものを、リアには「RZ」よりピストン径の太いものを使用している。
-
8/241.6リッター直3ターボエンジン「G16E-GTS」は、304PSの最高出力はそのままに、過給圧を約10%高めることで最大トルクを400N・mに向上させた。
-
9/24アルマイトレッドのリングが目を引くシフトセレクター。ドライブトレインでは6段MTの1速と3速のギア比を「RZ」から変更したほか、デファレンシャルギアをローギアード化して加速性能を向上。1、3、4、5速とデファレンシャルギアに高強度ギア材とショット処理を施すなど、耐久性の向上も図っている。
-
10/24リアまわりでは後席を撤去するとともに2本の補強ブレースを追加。リアドアウィンドウははめ殺しで、パワーウィンドウスイッチがあった箇所はカーボンパネルで埋められていた。
-
11/24ワイドフェンダーや大開口のフロントグリル、パワーバルジ付きのボンネットなどが目を引くエクステリアは、基本的に「RZ」と共通。ボディーカラーは「マットスティール」(写真)と「プレシャスメタル」の2色が用意されていた。
-
12/24専用の足まわりが採用される「モリゾウエディション」だが、その乗り心地は存外に快適。入力が入った瞬間から素早く、スムーズにサスペンションがストロークしているのがわかる。
-
13/24ブレーキは前がスリット入りスパイラルフィン式2ピースベンチレーテッドディスクとアルミ製対向4ポッドキャリパー、後ろがスリット入りベンチレーテッドディスクとアルミ製対向2ポッドキャリパーの組み合わせで、ともに高μパッドを採用。「RZ」では販売店オプションとなるクーリングブレーキダクトが標準装備される。
-
14/24ブレーキとアクセルのペダルレイアウトは、かなり奥までブレーキを踏まないとヒール&トゥがやりづらい。サーキット走行などで、ブレーキペダルをしっかり踏みつけた際に操作しやすいよう設計されているのだろう。
-
15/24ダッシュボード右のスイッチパネルに備わる「iMT」のオン・オフスイッチ。これをオンにすると、変速時にエンジンが自動で回転合わせをしてくれる。
-
16/24「モリゾウエディション」のパワートレインとボディー、足まわりに施された改良は、いずれも本格的なサーキット走行まで想定したものだ。オーナーになった人は、ぜひクローズドコースでその真価に触れてほしい。
-
17/24センターコンソールの前端に位置するドライブモードの切り替えスイッチ。モードは「CUSTOM」「SPORT」「NORMAL」「ECO」の4種類が基本で、CUSTOM/SPORT選択時にVSCをオフにすると、各種制御の介入を抑えてドライバーの操作を最大限容認する、「EXPERT」モードに入る。
-
18/24ダイヤル式の4WDモードセレクター。前後の駆動力配分は60:40、30:70、50:50の3種類から選択可能で、シーンに応じて好適な駆動力配分を選ぶことができる。
-
19/24メーカー純正のチューニングカーともいうべき内容となっていた「トヨタGRカローラRZ“モリゾウエディション”」。2名乗車という機能面での制約なども考えると、誰にでもオススメできるクルマではないが(そもそも70台限定だ)、だからこそ、つくり手が一切妥協せずに仕立てたことが感じられる、こだわりのマシンに仕上がっていた。
-
20/24トヨタGRカローラRZ“モリゾウエディション”
-
21/24
-
22/24
-
23/24
-
24/24

山田 弘樹
ワンメイクレースやスーパー耐久に参戦経験をもつ、実践派のモータージャーナリスト。動力性能や運動性能、およびそれに関連するメカニズムの批評を得意とする。愛車は1995年式「ポルシェ911カレラ」と1986年式の「トヨタ・スプリンター トレノ」(AE86)。
トヨタ の中古車webCG中古車検索
試乗記の新着記事
-
ロイヤルエンフィールド・クラシック650(6MT)【レビュー】 2025.9.6 空冷2気筒エンジンを搭載した、名門ロイヤルエンフィールドの古くて新しいモーターサイクル「クラシック650」。ブランドのDNAを最も純粋に表現したという一台は、ゆっくり、ゆったり走って楽しい、余裕を持った大人のバイクに仕上がっていた。
-
ホンダ・プレリュード プロトタイプ(FF)【試乗記】 2025.9.4 24年の時を経てついに登場した新型「ホンダ・プレリュード」。「シビック タイプR」のシャシーをショートホイールベース化し、そこに自慢の2リッターハイブリッドシステム「e:HEV」を組み合わせた2ドアクーペの走りを、クローズドコースから報告する。
-
ランボルギーニ・ウルスSE(4WD/8AT)【試乗記】 2025.9.3 ランボルギーニのスーパーSUV「ウルス」が「ウルスSE」へと進化。お化粧直しされたボディーの内部には、新設計のプラグインハイブリッドパワートレインが積まれているのだ。システム最高出力800PSの一端を味わってみた。
-
ダイハツ・ムーヴX(FF/CVT)【試乗記】 2025.9.2 ダイハツ伝統の軽ハイトワゴン「ムーヴ」が、およそ10年ぶりにフルモデルチェンジ。スライドドアの採用が話題となっている新型だが、魅力はそれだけではなかった。約2年の空白期間を経て、全く新しいコンセプトのもとに登場した7代目の仕上がりを報告する。
-
BMW M5ツーリング(4WD/8AT)【試乗記】 2025.9.1 プラグインハイブリッド車に生まれ変わってスーパーカーもかくやのパワーを手にした新型「BMW M5」には、ステーションワゴン版の「M5ツーリング」もラインナップされている。やはりアウトバーンを擁する国はひと味違う。日本の公道で能力の一端を味わってみた。
新着記事
-
NEW
スポーツカーの駆動方式はFRがベスト? FFや4WDではダメなのか?
2025.9.9あの多田哲哉のクルマQ&Aスポーツカーの話となると「やっぱりFR車に限る」と語るクルマ好きは多い。なぜそう考えられるのか? FFや4WDでは満足が得られないのか? 「86」や「GRスープラ」の生みの親である多田哲哉さんに聞いた。 -
NEW
ホンダ・レブル250 SエディションE-Clutch(6MT)【レビュー】
2025.9.9試乗記クラッチ操作はバイクにお任せ! ホンダ自慢の「E-Clutch」を搭載した「レブル250」に試乗。和製クルーザーの不動の人気モデルは、先進の自動クラッチシステムを得て、どんなマシンに進化したのか? まさに「鬼に金棒」な一台の走りを報告する。 -
MINIジョンクーパーワークス コンバーチブル(FF/7AT)【試乗記】
2025.9.8試乗記「MINIコンバーチブル」に「ジョンクーパーワークス」が登場。4人が乗れる小さなボディーにハイパワーエンジンを搭載。おまけ(ではないが)に屋根まで開く、まさに全部入りの豪華モデルだ。頭上に夏の終わりの空気を感じつつ、その仕上がりを試した。 -
第318回:種の多様性
2025.9.8カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。ステランティスが激推しするマイルドハイブリッドパワートレインが、フレンチクーペSUV「プジョー408」にも搭載された。夜の首都高で筋金入りのカーマニアは、イタフラ系MHEVの増殖に何を感じたのか。 -
商用車という名の国民車! 「トヨタ・ハイエース」はなぜ大人気なのか?
2025.9.8デイリーコラムメジャーな商用車でありながら、夏のアウトドアや車中泊シーンでも多く見られる「ハイエース」。もはや“社会的インフラ車”ともいえる、同車の商品力の高さとは? 海外での反応も含め、事情に詳しい工藤貴宏がリポートする。 -
フォルクスワーゲン・ゴルフRアドバンス(前編)
2025.9.7ミスター・スバル 辰己英治の目利き「フォルクスワーゲン・ゴルフ」のなかでも、走りのパフォーマンスを突き詰めたモデルとなるのが「ゴルフR」だ。かつて自身が鍛えた「スバルWRX」と同じく、高出力の4気筒ターボエンジンと4WDを組み合わせたこのマシンを、辰己英治氏はどう見るか?