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1/15自宅のすぐ前に電動キックボードを扱うシェアリングサービス「LUUP」のポートができたので、試しに借りてみた。電動キックボードはカーマニアにとって警戒すべき相手だが、敵を知らずして道は走れない。
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2/15あいにく最寄りのポートでは、電動キックボードがすべて貸し出し中だった。「LUUP」のアプリで検索すると徒歩約7分のコンビニにキックボードが3台残っていたので、そこまで歩いてサクライ君を待つことにした。
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3/15写真右が今回の清水号、同左がサクライ号。一見同じように見えるが後者のほうが微妙に古く、ディテールが異なっていた。
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4/15「電動キックボードは一方通行を逆走できるか」という交通ルールのテストを間違えたが、法的には一部例外を除き自転車と同じように逆走できる。
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5/15借り出したのは杉並区のポートだったが、電動キックボードのナンバーは新宿区になっていた。同じ場所にも戻さなくてもいいので、ナンバーと使用地域は必ずしも一致しない。
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6/15京王井の頭線の永福町駅近くにある「LUUP」のポート。全国にこうしたポートが4700カ所以上もあるという。現在のライド料金は基本料金が50円で1分ごとに15円加算されるが、2023年11月1日からよりリーズナブルな30分ごとに200円の時間料金に変更される。
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7/15「LUUP」のアプリをダウンロードし、電動キックボードにあるQRコードをスマホで読み込めば、ロックが解除されすぐに使用できるようになる。実にハイテクだ。
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8/15アクセルは右手の親指でレバーを操作する。ブレーキレバーは自転車と同じで右が前輪、左が後輪用。ウインカーのスイッチが左のハンドルに備わる。原チャリに近い操作感で、すぐに覚えられる。
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9/15タイヤが小さいので段差とスピードには要注意。ライド感覚は足が地面に近いぶん、スキーのそれに似ているかもしれない。ブレーキは必要にして十分といった性能であった。
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10/15デジタルメーターが装備されているが、日中は表示がほとんど読めない。これは要改善ポイントだろう。スマホホルダーも備わっており、地図アプリを起動させて裏路地スイスイと行く感覚は、クルマやバイク、自転車とも違うものだった。
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11/15時速6kmモードのボタンを押すと、ハンドル先端のグリーンランプが点滅する。このグリーンのランプは、ウインカー作動時にオレンジに点灯する。バーハンドルの真ん中にはLEDのヘッドランプも組み込まれている。
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12/15走行中は風が気持ちイイ! カイテキそのもの! スキーみたい! 自転車に準ずる乗り物として車道の左側を走れば危険もさほど感じないが、路側帯のない環七や環八のような幹線道路を走るのはゴメンだ。
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13/15今回は電動キックボードへの興味と、カーマニアとして最大の敵を知っておくいい機会だと思いシェアリングサービスを利用したものの、思いのほかラクチンで楽しかった。もちろん交通量の少ない道に限るが。
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14/15今回は自宅に最も近い「LUUP」のポートに返却することにした。借り出し先にかかわらず、返却ポートは自由に選択・変更できるので便利である。返却時は写真を撮ってLUUPに送信するシステム。お行儀の悪い返し方はできない。
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15/1530分の無料体験クーポンが使えたので、この日の利用料金は0円だった。乗車後の充電といった作業は不要。そんな手軽さも人気の秘密なのだろう。実によく考えられていて、システムは100点満点だ。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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