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1/13今回は、2023年10月に国内導入が発表されたアバルト初の電気自動車「アバルト500e」で、夜の首都高に出撃した。同車は「これまでのブランドDNAを継承しつつ次世代のアバルトを象徴する」とうたわれるモデルだ。車両本体価格は615万円。
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2/13「アバルト500e」のボディーサイズは全長×全幅×全高=3675×1685×1520mmで、ホイールベースは2320mm。従来型と同じ愛らしいスタイリングを踏襲しながら、随所にブランドアイデンティティーであるサソリの意匠を取り入れている。
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3/13ボディーサイドに稲妻の放電によって描かれたような、新デザインの「スコーピオンバッジ」が備わっている。
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4/13フロントアクスルに搭載される駆動用モーターは155PSの最高出力と235N・mの最大トルクを発生。駆動用リチウムイオンバッテリーの容量は42kWhで、WLTCモードによる一充電走行距離は303kmと発表されている。
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5/13首都高4号線上りの代々木PAにてしばし休憩。丸みを帯びた特徴的なリアには「ABARTH」のロゴとサソリをモチーフとしたエンブレムが備わる。今回試乗した車両の外板色は、一見イエローに見える5万5000円の有償色「アシッドグリーン」。これを含め「アバルト500e」では全4色からボディーカラーを選択できる。
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6/13「レコードモンツァ」のエキゾーストノートを忠実に再現したという触れ込みのサウンドジェネレーターは作動スイッチが見つけられず、ほぼ無音のまま首都高を走行。乗り心地は硬めだが、地を這(は)うように走る感覚はなかなか楽しい。
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7/13上品でかわいいボディーの形や、まぶたが半分閉まったようなヘッドランプデザインは「フィアット500e」譲り。フロントグリルにあたる部分には、これまでのエンブレムに代えてダークチタングレーの「ABARTH」ロゴが大きく入る。
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8/13インストゥルメントパネルやステアリングホイール、ヘッドレスト一体型スポーツシートなどにアルカンターラを使用。高級感も演出されている。ステアリングホイールにはブルーのセンターマークが入る。
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9/13いつもの辰巳PAでの記念撮影シーンを、さらに撮影される。毎回こんな感じで多くのカーマニアに交じりながら、夜の首都高に出撃している。
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10/13辰巳PAからの帰路、首都高9号線の上りで左車線から「アバルト500e」をぶち抜いていった「マセラティ・レヴァンテ」。このあとレヴァンテに、「マークX」の覆面パトが襲いかかる。
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11/13赤色灯を回しながらも「マセラティ・レヴァンテ」を捕まえ損ねた「マークX」の覆面パトは、しばらくして箱崎のロータリーへと消えて行った。その一部始終を目撃し、「アバルト500e」の車内は大盛り上がりだった。
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12/13「レコードモンツァ」のエキゾーストノートを忠実に再現したというサウンドジェネレーターは、停車中でなければONにできない。走行中に設定画面を開いても、項目自体が表示されない。まさに初見殺しである。
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13/13愛車“黒まむしスッポン丸”こと1989年モデルの「フェラーリ328GTS」(左)と、「アバルト500e」(右)の2ショットをわが家のガレージ前にて撮影。この翌日、上白石萌歌さんが出演するテレビドラマ『パリピ孔明』を見た。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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