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日本カー・オブ・ザ・イヤーの10ベストが決定! 今年のイヤーカーを勝手に予想する

2023.11.15 デイリーコラム 今尾 直樹
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トヨタからは2台がノミネート

いよいよ12月7日の最終選考会で決定・発表となる日本カー・オブ・ザ・イヤー2023-2024を勝手に予想する。ということで、最終選考に残った10台を早速見てみよう。

10ベストの順番に従い、上からまず「スバル・クロストレック」。私、じつは乗っていないのですけれど、「インプレッサ」の車高を上げた派生モデルである。派生モデルにカー・オブ・ザ・イヤーは荷が重い。10ベストに残っただけで大健闘。むしろ、なぜインプレッサではなく、こちらが残ったのか。スバルの意向があるにしても、ちょっと不思議。SUVブームだからなの?

ついで「トヨタ・アルファード/ヴェルファイア」。私、じつは乗っていないのですけれど、高級ミニバンを日本に根づかせた歴代アルヴェルの功績は大きい。新型も大ヒットしている。ようではあるけれど、路上で見かけると、カー・オブ・ザ・イヤー受賞ならずとも、やっていけそうな大物の風格が漂っている。おそらく選考委員諸氏も同じ印象をお持ちなのではあるまいか。

「トヨタ・プリウス」。ハイブリッド隆盛のこんにちを築いた立役者が、5ドアの小型スペシャルティーカーという新たな分野に挑む! ということの歴史的な意味は大きい。斬新なデザインは、これまでの延長線にあるともいえる。初代以来のプリウスの持つポテンシャル、と解することもできる。私見によれば、これぞ大本命。受賞となれば、2009-2010以来のプリウスとしては2度目のカー・オブ・ザ・イヤーになる。1000円賭けちゃおうかなぁ。

「日産セレナ」。私、じつは乗っていないのですけれど、熟成型のモデルチェンジゆえ、評価がむずかしい。個人的には日産の2023年で記憶に残るのは「スカイラインNISMO」である。派生モデルですけど……、しぼみつつあるわがニッポン、大事なのは小商いだ。

「ホンダZR-V」。「シビック」ベースのコンパクトSUV、私、じつは乗っていないのですけれど、プリウスの最大のライバルと目される。つまり、本命の対抗。ホンダは2010年の「CR-Z」以来、カー・オブ・ザ・イヤーとはご無沙汰だし、ここらでそろそろ……という気分に選考委員諸氏もなっておられるに違いない。こっちにも1000円賭けちゃおうかなぁ。

日本カー・オブ・ザ・イヤー2023-2024の10ベストに残ったのはこちらの10モデル。
日本カー・オブ・ザ・イヤー2023-2024の10ベストに残ったのはこちらの10モデル。拡大
スバル・クロストレック
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トヨタ・アルファード/ヴェルファイア
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トヨタ・プリウス
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日産セレナ
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ホンダZR-V
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大穴にも1000円!

もっとも、個人的にはホンダの今年の一台は新型「N-BOX」である。なぜ10ベストに残らなかったのだろう……。ホンダの意向があるにしても、ちょっと不思議。熟成型のモデルチェンジだから、でしょうか。だけど、熟成に徹したおとなのモデルチェンジは、ホンダの成熟を示している。そもそもN-BOXはニッポンでいちばん売れている自動車である。その新型はニッポンのカー・オブ・ザ・イヤーにふさわしい出来栄えだと思う。

「三菱デリカミニ」。私、じつは乗っていないのですけれど、クロストレックと同じ理由で、残念ながら……受賞はない。と勝手に予想します。

「アバルト500e」。1分の1の電気で走るオモチャを大手メーカーがエンスージアスティックなブランドでつくってみせた。内燃機関のアバルトを思わせる、アイドリング音を模したガラガラ騒々しい人工音が、リアから外部に向けて発せられる等、マジメなニッポン人には思いつきそうもない奇想に満ちている。内燃機関の歴史を踏まえたうえでの遊びがラテン的というか楽観的というか、今後のスポーツBEVのあり方を提案してもいる。束の間、未来がちょっと明るくなった。こういうのを選ぶ日本カー・オブ・ザ・イヤーであってほしい。10ベストに残した選考委員諸氏はやっぱりクルマ好きだ。大穴。1000円賭けちゃおうかなぁ。

本命・対抗・大穴が出そろったので、残りの3台については省略させていただきます。「BMW X1」「マセラティ・グレカーレ」「フォルクスワーゲンID.4」の3台は、いずれもよくできているとは思うけれど、ここはニッポン。彼らにとってはアウェイだということもある。

以上、10ベストのなかから勝手に選ぶ日本カー・オブ・ザ・イヤー2023-2024でした。みなさんの予想はどれ?

(文=今尾直樹/写真=スバル、トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、三菱自動車、ステランティス ジャパン、BMWジャパン、マセラティ ジャパン、フォルクスワーゲン ジャパン)

三菱デリカミニ
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アバルト500e
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BMW X1
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マセラティ・グレカーレ
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フォルクスワーゲンID.4
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今尾 直樹

今尾 直樹

1960年岐阜県生まれ。1983年秋、就職活動中にCG誌で、「新雑誌創刊につき編集部員募集」を知り、郵送では間に合わなかったため、締め切り日に水道橋にあった二玄社まで履歴書を持参する。筆記試験の会場は忘れたけれど、監督官のひとりが下野康史さんで、もうひとりの見知らぬひとが鈴木正文さんだった。合格通知が届いたのは11月23日勤労感謝の日。あれからはや幾年。少年老い易く学成り難し。つづく。

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