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2/212023年10月に上陸した新型電気自動車(BEV)「アバルト500e(チンクエチェント イー)」。間もなく3四半世紀を迎えるアバルトブランド初のBEVで、同社の電動化戦略の中核を担うとされるニューモデルだ。
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3/21今回は、5万5000円の有償オプションとなる「アシッドグリーン」のボディーカラーをまとった「アバルト500eツーリスモ ハッチバック」に試乗した。車両本体価格は615万円。購入時にはCEV補助金と地方自治体からの補助金が交付(要申請)されるほか、エコカー減税などの優遇措置が受けられる。
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4/21先に上陸した「フィアット500e」の最高出力118PSに対して同155PSと、約3割のパワーアップを実現する「アバルト500e」の電動ユニットは、フロントの低い位置に搭載される。57:43の前後重量配分を実現しているのも同モデルの特徴だ。
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5/21普通充電のほかにCHAdeMO方式の急速充電にも対応している。ただし、急速充電を行う場合には、付属の重く大きな専用アダプター(写真)を使用する必要がある。
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6/21「アバルト500eツーリスモ ハッチバック」のボディーサイズは全長×全幅×全高=3675×1685×1520mm、ホイールベースは2320mm。車重は1360kgと発表されている。
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7/21インストゥルメントパネルのデザインは「フィアット500e」に準ずるが、黒を基調としたレザーとアルカンターラでスポーティーに仕上げられている。センターにブルーのマークが備わる、こちらもレザーとアルカンターラで仕立てられたステアリングホイールは、「アバルト500e」の専用アイテム。
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8/21センターコンソール下部に配置されたシフトセレクターはスイッチ式。右から「D/N/R/P」と4つ並んでいる。その上にはワイヤレスチャージングパッドが備わる。
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9/21「ABARTH」のロゴとエンブレムを前面に押し出したフロントマスク。バンパーはサソリの爪を、リップスポイラーはサソリの脚をモチーフにデザインしたという。
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10/21「アバルト500e」では、エキサイティングなパフォーマンスを発揮する「スコーピオントラック」、回生ブレーキを最大限に活用しスポーティーな走りを追求する「スコーピオンストリート」、モーターのパワーを抑え効率的なワンペダル走行が可能な「ツーリスモ」の3つのドライビングスタイルを設定。各モードはセンターコンソールの「e-モードセレクター」で簡単に切り替えられる。
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11/21ボディーの両サイドに備わるサソリのエンブレムは、従来のアバルトエンブレムとは異なるデザインで、「稲妻の放電によって描かれたような新デザインのスコーピオンバッジ」と紹介される。
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12/21ダイヤモンドカット処理が施された18インチホイールは、10本スポークデザインの「アバルト500e」専用アイテム。今回の試乗車は、これに205/40R18サイズの「ブリヂストン・ポテンザ スポーツ」タイヤを組み合わせていた。
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13/21ダッシュボードに設置された10.25インチのタッチパネルモニターには、走行中のバッテリー使用状況がわかるパワーフローモニター(写真)や消費電力量を記録した運転履歴、充電レベルなどを表示できる。
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14/21「アバルト500e」のプラットフォームはゼロから新設計された電動車用のもの。内燃機関を搭載する「フィアット500」との共通パーツはわずか4%のみという。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット式、リアがトーションビーム式。
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15/21アクセル操作に応じて疑似エンジン音を発する「レコードモンツァ」のスピーカーをボディー後方下部に配置。レコードモンツァのサウンドは、停車時のみオン/オフの切り替えが行える。
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16/21ヒーター機能が内蔵されたヘッドレスト一体型のスポーツシートを前席に装備。アルカンターラのシート表皮には、新しいサソリのエンブレムをモチーフとしたデザインがあしらわれている。
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17/21ガソリンエンジン車の「フィアット500」より20mm長い2320mmのホイールベースを採用しているが、2人乗車の後席空間に大きな変化は感じられなかった。
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18/21「アバルト500eツーリスモ ハッチバック」の荷室容量は185リッター。後席背もたれには50:50の分割可倒機構が備わっており、積載物に合わせたシートアレンジが行える。
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19/21駆動用リチウムイオンバッテリーの容量は42kWhで、WLTCモードによる一充電走行距離は303kmと発表されている。0-100km/h加速のタイムはガソリンエンジン車の「アバルト695」とほぼ同等の7秒を記録する。
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20/21アバルト500eツーリスモ ハッチバック
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サトータケシ
ライター/エディター。2022年12月時点での愛車は2010年型の「シトロエンC6」。最近、ちょいちょいお金がかかるようになったのが悩みのタネ。いまほしいクルマは「スズキ・ジムニー」と「ルノー・トゥインゴS」。でも2台持ちする甲斐性はなし。残念……。
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