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2/32し烈な競争が繰り広げられる軽スーパーハイトワゴン市場で、No.1の人気を誇る「ホンダN-BOX」。このジャンルではホンダは後発だったが、入念なマーケティングとクルマそのものの完成度の高さで、たちまちベストセラーとなった。
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3/323代目となる新型は、2023年10月に発表・発売。基本となる部分は2代目のキャリーオーバーだが、微に入り細をうがつ改良により、大きな進化を遂げている。(写真:向後一宏)
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4/32外観同様、シンプルでクリーンなイメージのインテリア。メーターをステアリングホイール越しに見るレイアウトに変更したことで(2代目ではステアリングの上から見るレイアウトだった)、ダッシュボードはフラットな形状となった。
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5/32ラインナップは従来同様、標準モデルと「カスタム」系(写真)の2本立て。軽のカスタムといえばコワモテなデザインが売りだが、「N-BOX」のそれは、比較的すっきりとした意匠でまとめられている。
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6/32グレード構成は「N-BOX」(写真)と「N-BOXカスタム」「N-BOXカスタム ターボ」の3種類に整理。あとは「○○スタイル」といったバリエーションや、各種オプションの選択で、顧客に好みの仕様を仕立ててもらおうというスタイルなのだ。
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7/32もっともベーシックな「N-BOX」のインテリア。グレージュの明るい色味が特徴で、ダッシュボードにはコルク模様のオープントレーが備わる。
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8/32独自のカラーコーディネートが目を引く「N-BOX」の「ファッションスタイル」。ドアハンドルやドアミラーカバーは白となり、専用デザインのホイールキャップが装備される。
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9/32「N-BOXカスタム」(写真向かって左上)と「N-BOXカスタム ターボ」(同右下)。基本的な意匠は一緒だが、ホイールによって差別化が図られている。
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10/32インテリアの仕様も「カスタム」と「カスタム ターボ」では異なり、前者にはトリコットの、後者には合成皮革とスエード調トリコットのコンビシートが装備される。
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11/32「カスタム」シリーズでは「コーディネートスタイル」を選択すると内装の仕様も変化。シート表皮がカーボン調装飾の入った合成皮革となり、各部のオーナメントもより光沢のあるものに変更される。
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12/32これまで同様、「スロープ」仕様もカタログモデルとして設定。スロープ展開の手間を簡易にするなどの改良が加えられており、ホンダでは「福祉車両としてはもちろん、レジャーで『N-BOX』を使う人にも、積極的におすすめしたい!」とのことだ。
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13/32ホンダいわく、動力性能や快適性といった“走り”に関する部分は、先代でもライバルに勝っていたという「N-BOX」。今回の新型では、追いついてきたライバルをあらためて突き放すべく、改良が加えられた。
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14/32乗り心地に加え、静粛性も従来型より大きく向上。とくに「カスタム」系のモデルには、より防音性能の高いルーフライニングが採用されている。
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15/32ボディーに関する改良は、厳しさを増す安全法規への対応が主。重量増を極力抑えつつ、新たな衝突安全基準もクリアしている。
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16/32足まわりも基本設計は従来型と同じだが、多岐にわたる改良を実施。乗り心地と操縦安定性の向上を図っている。
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17/32エンジンやCVTについては、キックダウン変速後のわずかなギクシャクを取り除くなど、制御を洗練させることでスムーズな走りを追求している。
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18/32デザインについては、初代、2代目と続いてきたボンネットをしっかり見せる意匠を踏襲。フロントマスクやサイドのプレスラインなどは、よりすっきりした意匠にあらためられた。
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19/32標準車のボディーカラーは全10種類。写真下段の3色が「ファッションスタイル」の専用色だ。また中段右端の「タフタホワイトIII」は、「N-BOXスロープ」の専用色となる。
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20/32「カスタム」系のモデルのカラーバリエーション。右の6種類が「コーディネートスタイル」のボディーカラーだ。
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21/32ホイールには仕様に応じて実に6種類ものデザインを用意。一見、同じように見える「N-BOXカスタム」(中央上)と同「コーディネートスタイル」(中央下)のホイールも、前者が「シャークグレー」、後者が「ベルリナブラック」と、塗装箇所の色が異なる。
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22/32リアまわりでは、テールゲートハンドルを従来型より低い場所に設置。オープン時に、人の体にゲートが当たりにくくするためだ。
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23/32インストゥルメントパネルまわりでは、この視界のよさが最大の特徴。より低く、フラットなデザインとなったインストゥルメントパネルにより、従来型よりさらに見晴らしがよくなった。
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24/32収納に関しては、オープントレーやポケットの類いはやや削(そ)がれたものの、助手席側のグローブボックスが大幅にサイズアップ。先代の2倍以上の容量を得ている。
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25/32車内空間については。室内有効居住長や前席の頭まわりのゆとり、前後席のショルダーまわりのゆとりがさらに拡大している。
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26/32後席の座面チップアップ機能は、ライバルにはない「N-BOX」だけの特徴。ベビーカーをたたまずに積むこともできるという。
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27/32自転車を難なく積める積載性も、軽スーパーハイトワゴンの魅力。新型「N-BOX」では、車輪を通しやすいよう床面の凸部に“切り通し”状のくぼみを設けたり、積んだ自転車が安定するようフロア形状を見直したりと、よりスムーズに自転車を積むための工夫がなされている。
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28/32新型「N-BOX」は、単眼カメラ式の先進運転支援システムを全車に標準採用。ホンダの軽初の新機能として「近距離衝突軽減ブレーキ」が追加された(従来型はエンジン出力を絞るのみで、ブレーキは作動させなかった)。またオプションで「急アクセル抑制機能」が採用されたのもトピックだ。
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29/32助手席側に備わる2枚の補助ミラー。ドアミラーの根元のものは車体側部の様子を、Aピラーに備わるものは、“合わせ鏡”の原理を用いて左前輪付近の様子を映す。
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30/32新型「N-BOX」には、ホンダの軽として初めて「マルチビューカメラ」がオプション設定されたが、選べるのは「N-BOXカスタム/カスタム ターボ」のみで、「コーディネートスタイル」と組み合わせることもできない。
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31/32ツボを得たパッケージオプションの設定も、このクルマのいいところ。ベーシックな標準車でも、「コンフォートパッケージ」を選べば充実した快適装備が得られる。
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32/32オプションの選択次第では、標準車と「カスタム」の機能面における差はほぼなくなるが、静粛性の高さではカスタムのほうが上手。またオーディオのスピーカーもカスタムのほうが充実している(標準車はスピーカーが4個、カスタムは6個)。軽自動車にも快適性を求める向きは、ご留意を。

佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
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