-
1/13全世界2500台の限定で販売されたレアな「ポルシェ911ダカール」に、いつものように夜の首都高で試乗。1984年のパリダカに出場し優勝を飾った「953」へのオマージュとして企画されたという。車両本体価格は3099万円。
-
2/13オフロード走行に合わせて車高をアップ。車高は「911カレラ」のスポーツサスペンション仕様車を50mm上回り、標準で装備されるリフトシステムによってフロントエンドとリアエンドをさらに30mm上げることもできる。
-
3/13「911ダカール」のインテリア。フルバケットシートを標準装備し、リアシートは撤去されている。インストゥルメントパネルの仕立てはシェイドグリーンのステッチをあしらったRace-Texトリムで、スポーティーな印象だ。
-
4/13「911カレラGTS」と同じ最高出力480PS、最大トルク570N・mの3リッター水平対向6気筒ツインターボを搭載。8段PDKを介して4輪を駆動し、0-100km/h加速のタイムは3.4秒と発表されている。
-
5/13「911ダカール」は想像以上に乗り心地が良好で、ラクチンに首都高を走ることができた。首都高C1内回り霞が関の先の大きなギャップを越えたときの収束は、生涯最高にスムーズだった。
-
ポルシェ 911 の中古車webCG中古車検索
-
6/13タイヤは「911ダカール」用に専用開発されたフロント:245/45ZR19、リア:295/40ZR20の「ピレリ・スコーピオン オールテレインプラス」。標準仕様の911では見られないクラッディングも同車の特徴だ。
-
7/13パリダカの優勝車をほうふつさせるエクステリアや特別仕立てのインテリアが特徴の「ラリーデザインパッケージ」は、390万3000円のオプションアイテム。「953」のゼッケンとともにボディーサイドを飾る文字をよくよく見れば、ラリーマシンに入っていた「Rothmans」のロゴではなく、よく似た書体の「Roughroads」でした。
-
8/13ドライブモードには、駆動力配分がリア寄りとなる「ラリー」と、車高が自動的に上がる「オフロード」の2つの専用モードが採用される。
-
9/13試乗当夜、首都高辰巳PAで1970年の「911E」に乗る青年(写真右)と出会った。911Eはさまざまなカスタマイズが施されており、「クルマをいじるのが趣味なんです」と彼は言う。実にすばらしい!
-
10/13同じ「911」ながら、初代と最新型のボディーサイズの差に愕然(がくぜん)とした。「911ダカール」が特段デカいとは感じなかったのだが、ナローと並べるとカバとコビトカバくらい違う。
-
11/13CFRP製の固定式リアスポイラーと「911 GT3」と同様のエアアウトレット付きCFRP製ボンネット、車体前後の赤いアルミ製けん引フックなども「911ダカール」の特徴。
-
12/132023年6月、ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京で行われた「ポルシェフェスティバル」に、パリダカとルマン24時間レースの覇者ジャッキー・イクス氏が来日。今回試乗した「911ダカール」のフロントボンネットに、同氏のサインが残された。
-
13/13パリダカの取材で初めてダカールに行ったとき、ホテルの水道水で歯を磨いたら一発でおなかをこわした。食べたらすぐ出ちゃうので絶食し、写真の青年から買ったコーラだけでなんとか生き延びた。そんなこともいい思い出である。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
ポルシェ 911 の中古車webCG中古車検索
カーマニア人間国宝への道の新着記事
-
第323回:タダほど安いものはない 2025.11.17 清水草一の話題の連載。夜の首都高に新型「シトロエンC3ハイブリッド」で出撃した。同じ1.2リッター直3ターボを積むかつての愛車「シトロエンDS3」は気持ちのいい走りを楽しめたが、マイルドハイブリッド化された最新モデルの走りやいかに。
-
第322回:機関車みたいで最高! 2025.11.3 清水草一の話題の連載。2年に一度開催される自動車の祭典が「ジャパンモビリティショー」。BYDの軽BEVからレクサスの6輪車、そしてホンダのロケットまで、2025年開催の会場で、見て感じたことをカーマニア目線で報告する。
-
第321回:私の名前を覚えていますか 2025.10.20 清水草一の話題の連載。24年ぶりに復活したホンダの新型「プレリュード」がリバイバルヒットを飛ばすなか、その陰でひっそりと消えていく2ドアクーペがある。今回はスペシャリティークーペについて、カーマニア的に考察した。
-
第320回:脳内デートカー 2025.10.6 清水草一の話題の連載。中高年カーマニアを中心になにかと話題の新型「ホンダ・プレリュード」に初試乗。ハイブリッドのスポーツクーペなんて、今どき誰が欲しがるのかと疑問であったが、令和に復活した元祖デートカーの印象やいかに。
-
第319回:かわいい奥さんを泣かせるな 2025.9.22 清水草一の話題の連載。夜の首都高で「BMW M235 xDriveグランクーペ」に試乗した。ビシッと安定したその走りは、いかにもな“BMWらしさ”に満ちていた。これはひょっとするとカーマニア憧れの「R32 GT-R」を超えている?
新着記事
-
NEW
「アルファ・ロメオ・ジュニア」は名門ブランド再興の立役者になれるのか?
2025.11.20デイリーコラム2025年6月24日に日本導入が発表されたアルファ・ロメオの新型コンパクトSUV「ジュニア」。同ブランド初のBセグメントSUVとして期待されたニューモデルは、現在、日本市場でどのような評価を得ているのか。あらためて確認してみたい。 -
NEW
ジープ・ラングラー アンリミテッド ルビコン(前編)
2025.11.20あの多田哲哉の自動車放談タフなクルマの代名詞的存在である「ジープ・ラングラー」。世界中に多くのファンを持つ同車には、トヨタでさまざまな車両を開発してきた多田哲哉さんも注目している点があるという。それは一体、何なのか? -
NEW
第937回:フィレンツェでいきなり中国ショー? 堂々6ブランドの販売店出現
2025.11.20マッキナ あらモーダ!イタリア・フィレンツェに中国系自動車ブランドの巨大総合ショールームが出現! かの地で勢いを増す中国車の実情と、今日の地位を築くのに至った経緯、そして日本メーカーの生き残りのヒントを、現地在住のコラムニスト、大矢アキオが語る。 -
「レクサスLSコンセプト」にはなぜタイヤが6つ必要なのか
2025.11.19デイリーコラムジャパンモビリティショー2025に展示された「レクサスLSコンセプト」は、「次のLSはミニバンになっちゃうの?」と人々を驚かせると同時に、リア4輪の6輪化でも話題を振りまいた。次世代のレクサスのフラッグシップが6輪を必要とするのはなぜだろうか。 -
第92回:ジャパンモビリティショー大総括!(その1) ―新型「日産エルグランド」は「トヨタ・アルファード」に勝てるのか!?―
2025.11.19カーデザイン曼荼羅盛況に終わった「ジャパンモビリティショー2025」をカーデザイン視点で大総括! 1回目は、webCGでも一番のアクセスを集めた「日産エルグランド」をフィーチャーする。16年ぶりに登場した新型は、あの“高級ミニバンの絶対王者”を破れるのか!? -
ポルシェ911カレラGTSカブリオレ(RR/8AT)【試乗記】
2025.11.19試乗記最新の「ポルシェ911」=992.2型から「カレラGTSカブリオレ」をチョイス。話題のハイブリッドパワートレインにオープントップボディーを組み合わせたぜいたくな仕様だ。富士山麓のワインディングロードで乗った印象をリポートする。






























