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1/26伝統的なクルマの形を、本気で捨てにかかったメルセデス・ベンツEQシリーズのセダン群。このデザインを私たちはどう受け止めるべきなのか? ……さて問題です。このクルマは「EQE」でしょうか? 「EQS」でしょうか?(正解は当記事最後の写真キャプションで!)
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2/26渕野氏が高く評価する「メルセデス・ベンツGLB」。小型車用のエンジン横置きプラットフォームをベースとした、コンパクト(?)SUVである。
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3/26角の丸いスタイリングや、後端をキックアップさせないガラスエリアの形状などで同門のSUVと類似性を持たせているが、こちらは空間効率を重視したわかりやすい2ボックススタイルなので、基本となるフォルムが大きく異なっている。
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4/26主要コンポーネントを共用する2代目「GLA」(写真向かって左)ともども、2020年6月に日本に導入された「GLB」(同右)。2023年における輸入車の登録台数ランキングでは8位に入っており、メルセデスでは「Cクラス」に次ぐ人気車種となっている。
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5/26全長4640mmの寸法で3列7人乗りを実現するなど、国産SUVに比肩する高効率なパッケージが自慢の「GLB」。清水氏は「その実用性こそ人気の秘訣で、デザインはあまり見られていないのでは?」と語るが……。
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6/26「メルセデス・ベンツGLB」のデザインスケッチ。ちなみに同車を購入した藤田ニコルさんは、フロントマスクのデザインが一番気に入っているという。
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7/262019年の「コンセプトGLB」発表の際に先行公開された、ティザーイメージ。手前の人物が手にしているのはベンツ印の10徳ナイフだが、今思えばGLBのキャラクターを実によく表していた。
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8/262008年に登場した「メルセデス・ベンツGLK」。「Cクラス」系のエンジン縦置きプラットフォームを用いた、当時のメルセデスとしては最小のSUVだった。
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9/26このクラスのSUVとしてはメルセデス初のモデルだった「GLK」。2015年に廃止となり、代わって「GLC」が登場したが、サイズも価格も大幅にアップ。デザインも刷新されており、GLKのコンセプトが受け継がれることはなかった。
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10/26「GLB」のリアクオータービュー。明瞭な2ボックスのスタイルに切り立ったテールゲートと、この角度から見ると、「GLK」との類似性がわかりやすい。
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11/26上から最新の「メルセデス・ベンツGLC/GLE/GLS」。他モデルと同じく“金太郎アメ”戦略が採られているメルセデスのSUV製品群だが、こちらはまだ、セダン/ステーションワゴンよりはモデルごとの違いが把握できる。
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12/26さあ、あなたも「GLB」を凝視してみましょう。ほら、だんだんカッコよく見えてきたでしょう……。
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13/26メルセデス・ベンツが満を持して世に問うた、“電気で走る「Sクラス」”こと「EQS」。2021年4月にデビューした。
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14/26「EQS」は、2024年4月発表の改良モデルで顔まわりの意匠を変更。以前よりは「EQE」との見分けがつくようになった。
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15/26「EQS」(改良モデル)のリアクオータービュー。フェンダーによるタイヤの強調は控えめで、またリアバンパーのボリュームが強い(=シルエットのラインがリアタイヤからかけ離れている)ことから、この角度だとスタンスのよさよりナローなイメージが強調される。
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16/26ディメンションは「メルセデス・ベンツEQS」が全長×全幅×全高=5225×1925×1520mm、ホイールベース=3210mmなのに対し、「BMW i7」は全長×全幅×全高=5390×1950×1545mm、ホイールベース=3215mmとなっている。ひとまわり大きく角張った意匠のi7に対し、EQEは伸びやかなフォルムと高さを抑えたルーフラインが特徴だ。
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17/262023年のジャパンモビリティショーより、メルセデス・ベンツのブースに飾られた「EQS」。webCGほったとしては、クルマそのものの印象はよかったのだが……。
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18/26同じブースに展示されていたコンサバな「Sクラス」(AMGモデル)のほうが、やはり“偉そう”に感じられてしまった。
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19/26ひとまわり小さなEセグメントモデルの「EQE」。デザイン面における「EQS」との違いは少なく、もう間違い探しのレベルだ。
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20/26「EQS」のデザインスケッチ。
ほった「スケッチだと、かなりスタンスを意識しているように感じられるんですけどねぇ」
清水「いや。世のカーデザイナーさんは基本的に、スケッチではどんなクルマもスタンスよく描くものなんだよ」 -
21/26清水「結構ウエッジシェイプ気味なスケッチもあったんだね」
ほった「『Honda 0』の『サルーン』みたいに、ドライバーズカーを志向していたのかも」 -
22/26「メルセデス・ベンツEQS」のデザインスケッチ。
渕野「実際に使われるシーンが想像つかないというか、どういうお客さんへ向けたクルマなのか、ちょっとピンとこないんですよね……」 -
23/26ホンダの次世代EVブランド「Honda 0」のコンセプトモデル。メルセデスのEQ同様、こちらもいささか“車格感・価格感不明”の雰囲気が漂っており、取材現場では一部の報道関係者が“Honda 0=高価格帯のブランド”と勘違いしていた。
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24/26既存のクルマとはかけ離れたフォルムの「EQE/EQS」だが、その実は前後ヒンジドアの4ドアセダンで、サイドビューに見るドアの切り欠きも、至って普通だ。そうしたあたりも、見る者をモヤモヤさせてしまう要因なのかもしれない。
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25/26かたわらに立つ人物(ダイムラーグループのゴードン・ワグナー チーフデザインオフィサー)とクルマの対比に注目。単体だとわかりづらいが、「EQS」は実際には相当にデカいクルマだ。このサイズ感のつかみづらさは、多くの他社製EVにも言えるもので、そうした点も次世代EVのうろんなイメージにつながっているのかも。
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26/26「EQS」のデザインスケッチ。長いホイールベースと短いボンネットおよびリアフードからくる間延び感は、床にバッテリーを敷き詰めるEVをデザインするうえで、大きな課題となるのかもしれない。

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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