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1/23レクサスの新しいデザインコンセプトである「スピンドルボディー」を、いち早く導入して登場した現行型「レクサスRX」。
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2/232022年6月に世界初公開された、5代目「レクサスRX」。レクサスにおけるクロスオーバーSUVの上位モデルで、“世界で一番売れるレクサス車”でもある。
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3/23サイドビューで目を引くのがドアパネルのリフレクション(光の反射)。ドアハンドル付近のピークを通ってリアフェンダーのふくらみにあたって折り返し、ドア下部の掘り込みに沿って前へと戻る独創的なものとなっている。
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4/23現行「レクサスRX」のルーフスポイラー。ルーフの面はテールゲートの付け根あたりで、なだらかに下降するピラーと、シュッと後ろまで伸びるスポイラーとに分岐している。
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5/23比較用に、こちらは現行「トヨタ・ハリアー」のルーフスポイラー。
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6/23リアまわりではフェンダーの立体が車体の角で途切れることなく、そのままリアに回り込んでおり、前からの流れを途切れさせない。(写真:向後一宏)
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7/23キャラクターラインだけを見るとCピラーのあたりで“軸”が折れて見える「RX」だが、実際にはボディーサイドのピークを結ぶ線と、サイドウィンドウ下部のベルトラインが平行に走っており、それで見る者に軸を感じさせているのだ。
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8/23フロントマスクを立体的な造形として、ボディーの立体をかたちづくる構成要素とした「スピンドルボディー」。2021年発表のコンセプトモデル「レクサスLF-Zエレクトリファイド」で初めて提唱され、順次市販モデルに取り入れられていった。
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9/234代目(上)と5代目(下)の「レクサスRX」のフロントまわり。Aピラーの基部から始まるボンネットの段差が、4代目ではだんだん寝かされていくのに対し、5代目ではそのままの立ち具合で突き出したノーズまで続いている。
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10/23レクサスSUV商品群の頂点に君臨する「LX」。その実は「トヨタ・ランドクルーザー“300”」のレクサス版だ。ベース車譲りのタフネスと悪路走破性に加え、ゴージャスさと圧倒的な存在感を併せ持つ。(写真:花村英典)
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11/23見よ! この人類の欲望をむき出しにしたかのようなフロントグリルを。トヨタいわく「7組のフローティングバーで立体形状をつくり、フレームのないシームレスな構成としました」というが、そんなへ理屈はどうでもよくなる迫力である。写真でもスゴいが、実物はもっとスゴい。(写真:花村英典)
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12/23現行型「レクサスRX」(上)と「レクサスLX」(下)。
渕野「やはりLXのグリルは今っぽくないというか……」
清水&ほった「違う! そーじゃないんですよっ!!」 -
13/23webCGほったはじめ、全世界のカーマニアが愛してやまない「スズキ・ジムニー」。
ほった「クロカンって、普通のカーデザインとは微妙に違う文法があると思うんですよね。ジムニーなんて、顔もバンパーも全部とってつけたようなナリしてますけど、最高にカッコいいじゃないですか」 -
14/232024年秋の日本発売を予定している「レクサスGX」。兄貴分の「LX」と比べると、グリルとフロントマスク、ボディーサイドに一体感があり、グリルから始まる横方向の流れが、そのままドアへと続いていくデザインとなっている。
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15/23渕野「『レクサスLX』って、どんな人が購入されるんですか?」
清水「中東の富豪とかですね」
ほった「聞いて驚け、リアにゴージャスなキャプテンシートを備えた4人乗り仕様もあるんですよ」 -
16/23清水「レクサスがみんなこの顔になればよかったのに!」
ほった「いーや違います。この顔は、キング・オブ・レクサスの『LX』だからこそさんぜんと輝くのですよ」 -
17/232021年7月に発表・発売された2代目「トヨタ・アクア」。全グレードがハイブリッド仕様で、WLTCモードで29.3~34.6km/リッターという好燃費と、2600mmのホイールベースによる広い後席&荷室空間が魅力だ。
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18/23リアクオータービューはこんな感じ。上品さと適度な軽快感を併せ持つ、ナイスなデザインである。
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19/23同じ「GA-B」プラットフォームを採用するコンパクトカー「ヤリス」。似たようなモデルを2車種ラインナップして、それがともに売れているというのだから、トヨタの販売力は恐ろしい。
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20/23「アクア」のサイドビュー。
ほった「あたりまえですけど、見比べると『ヤリス』とは結構狙いが違いますよね」
渕野「コテコテしたところがありませんし、フォルムも凹凸のラインもシュッとしてますよね」
(写真:向後一宏) -
21/23「アクア」の初期スケッチ。
清水「けっこう躍動的なイメージだったんだねぇ」
ほった「リアフェンダー前の絞りとかルーフスポイラーのあたりとかを見ると、実車にも、結構このスケッチの面影が残っている気がします」 -
22/23トヨタ自動車の取締役・執行役員 チーフブランディングオフィサーを務める、サイモン・ハンフリーズ氏。
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23/23皆さんご存じ、トヨタ自動車の豊田章男会長。トヨタとしては久々の創業家出身のリーダーで、2009年から2023年まで14年にわたりトヨタの社長を務め、「もっといいクルマをつくろうよ」を合言葉にクルマづくりや商品ラインナップの改革を推し進めた。

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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