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1/72024年の最終戦アブダビGPでランド・ノリス(写真左から2番目)が今季4勝目を飾ったことで、マクラーレンが1998年以来となるコンストラクターズチャンピオンに輝いた。惜しくもランキング2位に終わったフェラーリは、最後のレースでカルロス・サインツJr.(同左端)が2位、シャルル・ルクレール(同右端)は3位。トップ2チームのポイント差は24戦してわずか14点と接戦だった。(Photo=Ferrari)
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2/7史上最多24レースで争われた今シーズンは、4チームから7人のウィナーが誕生。勝利数が最も多かったのはレッドブルのマックス・フェルスタッペンで9勝。マクラーレンはランド・ノリス4勝、オスカー・ピアストリ2勝の計6勝で、2人とも自身初優勝を今年記録している。フェラーリはシャルル・ルクレール3勝、カルロス・サインツJr.2勝の計5勝。そしてメルセデスはジョージ・ラッセル、ルイス・ハミルトンとも2勝ずつだった。ちなみに2023年はフェルスタッペンとペレスのレッドブル勢以外はサインツJr.しか勝っておらず、22戦のうちフェルスタッペンが19勝したシーズンだった。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)
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3/7第6戦マイアミGPに持ち込んだマシンアップグレードからマクラーレンは上り調子。一方レッドブルは戦闘力を落としつつもフェルスタッペン(写真奥)がなんとか踏ん張りを見せ、度々ノリス(同手前)と丁々発止とやり合あうことに。第11戦オーストリアGPで2人が接触、第19戦アメリカGPではノリスがフェルスタッペンを追い抜く際にコース外に押し出してマクラーレンがペナルティーを受け、また第20戦メキシコシティGPでは逆にフェルスタッペンがノリスをコース外に追い込みペナルティーで順位を落とした。マクラーレンのマシンは強くなり、ノリスも勝利の味を覚えてきたようだが、この王者を倒すのは容易ではない。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)
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4/7マクラーレン復活の立役者、マクラーレン・レーシングのザック・ブラウンCEO(写真中央)。2016年11月にマクラーレン・テクノロジーグループのエグゼクティブ・ディレクターに就任、2018年4月から現職。マクラーレンに来た頃、チームはホンダのパワーユニットとともに絶不調で、組織としても多くの問題を抱えていた。彼はまず2017年でホンダとの関係を終わらせ、ルノーのパワーユニットで3年戦った後に、再びメルセデスとのパートナーシップを締結。2023年にはアンドレア・ステラを代表に据え、勝てるチームを築き上げた。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)
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5/7フレデリック・バスール代表による2年目、フェラーリは着実に競争力を増しランキング2位でシーズン終了。今季型「SF-24」は、速さはあってもレースで順位を落とした昨季型から大きく改善した。今シーズン5勝のうち第3戦オーストラリアGP、第8戦モナコGPは市街地コースであり、1ストップ作戦という奇策で勝った第16戦イタリアGPは超ハイスピードの特殊なサーキットだったが、第19戦アメリカGP(写真)、続くメキシコシティGPと、終盤によりコンベンショナルなコースで2連勝したことで、一時迷いかけたマシン開発の方向性が正しいものだったことが示された。(Photo=Ferrari)
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6/7開幕戦バーレーンGP(写真)で1-2フィニッシュを決め、幸先良いスタートを切ったレッドブル勢。フェルスタッペンは今季誰よりも多い年間9勝をマークしたものの、このうち7勝は前半10戦で記録しており、この期間で築いた大量リードを貯金に大負けしないことで4連覇を達成した。一方でチームメイトのセルジオ・ペレスは、2025年の残留契約を締結した直後から調子を崩し始めた。総ポイントはフェルスタッペンが437点だったのに対し、ペレスは152点しか獲得できずランキング8位。コンストラクターズランキングも首位から転落し3位で終えることとなった。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)
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7/7いかにレッドブルが戦闘力を落としても、フェルスタッペンは負けなかった。第10戦スペインGP以降は10戦も勝利に見放されたが、苦しみながらもこの間に4回の表彰台を獲得し、平均4位と健闘。そして第21戦サンパウロGP(写真)では、雨で大荒れとなったレースで17番グリッドから圧巻の勝利を飾り、チャンピオンの格を見せつけることに。第23戦カタールGPでも優勝し今季9勝。シーズン終盤に調子を戻してきたのはさすがである。また6回行われたスプリントでは4勝しており、取りこぼしも少なかった。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)

柄谷 悠人
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