-
1/8説明会に登壇したホンダ・レーシング(HRC)の角田哲史 F1パワーユニット開発総責任者(写真左)、同じく渡辺康治 代表取締役社長(同中央)、そして鈴鹿サーキットを運営するホンダモビリティランドの斎藤 毅 代表取締役社長(同右)。
-
2/8HRCの渡辺社長は、最高峰F1で鍛え上げられたエンジニアの経験がホンダの強みとなって量産車に生かされるという「F1に参戦する意義」を訴えた。それは十分理解できることだが、「F1は最先端であるがゆえに、そこで使われる技術はそのまま製品に適用できるものではありません」とわざわざことわるあたりに、渡辺社長の真面目な人柄と、ホンダのF1活動が置かれている微妙な立場を読んでしまう。
-
3/8ホンダの資料から。アメリカのリバティ・メディアがF1の興行権を買収して以来、さらにNetflixでF1が取り上げられたことで、現在のF1は北米を中心に人気が急上昇。年間観客動員は650万人を数え、テレビを通じて15億人がレースを楽しむまでになっている。
-
4/8鈴鹿サーキットでのF1日本GPの観客動員数は、2024年で22万9000人と近年回復基調にあるものの、観客の平均年齢は48歳と、F1全体の37歳よりも高齢化が顕著。約30年前のF1ブームにのったファン層がそのまま年を重ねて今に至っているというのが実情だという。より幅広い層へのアプローチとして、F1をテーマとしたイベント「F1 TOKYO FAN FESTIVAL 2025」が、今年4月2日(プレイベント)と4月4日~6日の計4日間、東京都江東区青海のお台場特設会場で開催される。
-
5/84月の日本GPで正式発表となる「メモラビリア事業」は、ホンダが保存している過去のF1マシンのパーツを、マシンの“動態保存”に影響のない範囲で一般に販売するという新たな試み。その一例として、1990年にアイルトン・セナがドライブした「マクラーレン・ホンダMP4/5B」に搭載されたV10エンジン「RA100E」(写真)に、HRCの証明書を付けて販売することが検討されている。海外では古いレーシングカーをコレクションする人も多く、マクラーレンのザック・ブラウンCEOなどは有名なコレクターである。
-
6/8「マクラーレン・ホンダMP4/5B」は、1990年のチャンピオンマシン。アイルトン・セナとゲルハルト・ベルガーのコンビで、16戦中ポールポジション12回、優勝6回を達成している。この年の日本GPでは、タイトルを争うセナと、フェラーリを駆るアラン・プロストが鈴鹿の1コーナーで接触、セナがチャンピオンとなった、あの因縁のマシンである。こうした歴史に残る名車を動態保存しているのもホンダならではだ。
-
7/82019年オーストリアGP(写真)は、マックス・フェルスタッペンのドライブでレッドブル・ホンダとして初優勝した思い出のレース。2015年から始まるホンダF1「第4期」の最初の3年はマクラーレンとの苦しい戦いとなったものの、2018年にトロロッソ・ホンダとして再出発すると、翌年にはレッドブルにもパワーユニットを供給し3勝。強いホンダの復活が始まった。
-
8/82021年シーズンは、フェルスタッペンが悲願のワールドチャンピオンとなり、ホンダに第4期初の戴冠をもたらした。その後のフェルスタッペンの快進撃は周知のとおりで、4年連続でタイトル獲得。2023年にはレッドブルが22戦21勝という過去最高の勝率で圧勝するなど、ホンダ製パワーユニットが成功の原動力となった。

柄谷 悠人
デイリーコラムの新着記事
-
いま軽自動車を選ぶなら、エンジン車とEVのどちらが得か? リアルな数値でコスパを比較・検証する 2026.11.2 海外ブランドまで参入するなど、近年活況をみせる軽EV。従来型の軽自動車と比べた場合の、コスト面の良しあしは? ホンダの2車種を例にとり、そのコストパフォーマンスを考えよう。
-
「BYDラッコ」がアジアにはばたく!? ニッポンの軽自動車規格が海外勢に奪われる日 2026.10.30 中国のBYDが、軽BEVの「ラッコ」を日本以外でも販売すると発表! 日本独自のスモールカー規格は、はたして海外でも受け入れられるのか? 本家・日本のメーカーが、海外展開に及び腰だった理由とは? BYDが食指を動かす、軽自動車の秘めた可能性を探る。
-
メルセデスのトップからのまさかの転身 BMW日本法人の上野金太郎社長にインタビュー 2026.10.29 メルセデス・ベンツ日本からビー・エム・ダブリューのトップへ。いわば巨人の四番から阪神の四番のような異例の転身を遂げた上野金太郎社長。両ブランドの文化や製品の違い、今後の販売戦略などについて話を聞いた。
-
「ミッションS」だけではない? 2035年に向けたポルシェの新戦略を探る 2026.10.28 ポルシェは2026年10月7日、新中期戦略「Sportwagenschmiede'35」を発表した。新型パワーユニット搭載の「ミッションS」をはじめとするニューモデルで、経営状態の立て直しを目指す。その注目すべき内容を詳しく解説する。
-
ホンダが次世代ハイブリッドの名称を「Honda Hybrid」に決定 命名の理由とその背景を探る 2026.10.26 本田技研工業が2027年からグローバルで用いる次世代ハイブリッドシステムの名称を発表した。その名は「Honda Hybrid」である。「i-MMD」から「e:HEV」へと変更されて6年。慣れ親しんできた名称が変更される理由と、その背景を探る。
新着記事
-
NEW
いま軽自動車を選ぶなら、エンジン車とEVのどちらが得か? リアルな数値でコスパを比較・検証する
2026.11.2デイリーコラム海外ブランドまで参入するなど、近年活況をみせる軽EV。従来型の軽自動車と比べた場合の、コスト面の良しあしは? ホンダの2車種を例にとり、そのコストパフォーマンスを考えよう。 -
NEW
トヨタ・アクアGRスポーツ(FF/CVT)【試乗記】
2026.11.2試乗記「アクア」のビッグマイナーチェンジに遅れること10カ月。“最新のトヨタ顔”に変身したスポーツコンバージョンモデル「アクアGRスポーツ」が登場した。専用チューニングが施されたボディーや足まわりの仕上がりを、ワインディングロードに連れ出して確かめた。 -
ホンダ・スーパーONE(前編)
2026.11.1ミスター・スバル 辰己英治の目利き辰己英治さんが今回試すのは、ヤンチャないでたちの「ホンダ・スーパーONE」。軽規格の電気自動車(EV)「N-ONE e:」をベースに走りを鍛えた、電気で走るスポーツコンパクトだ。見た目にも楽しさがあふれる一台の魅力に、“ミスター・スバル”が迫る。 -
思わずなでたくなってくる 丸いデザインのクルマ特集
2026.11.1日刊!名車列伝最近のクルマのデザインは、シャープなラインが特徴だったり、造形そのものが複雑だったり……。今月は、つるりと丸い、シンプルなエクステリアが印象的な世界の名車を日替わりで紹介します。 -
ベントレー・コンチネンタルGT S(4WD/8AT)【試乗記】
2026.10.31試乗記ベントレーのラグジュアリークーペ「コンチネンタルGT」にハイパフォーマンスバージョンの「S」が登場。すでにトップパフォーマンスモデルの「スピード」が存在するなかで、果たしてSはどんなポジションを担うのだろうか。試乗を通じて検証した。 -
「BYDラッコ」がアジアにはばたく!? ニッポンの軽自動車規格が海外勢に奪われる日
2026.10.30デイリーコラム中国のBYDが、軽BEVの「ラッコ」を日本以外でも販売すると発表! 日本独自のスモールカー規格は、はたして海外でも受け入れられるのか? 本家・日本のメーカーが、海外展開に及び腰だった理由とは? BYDが食指を動かす、軽自動車の秘めた可能性を探る。