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2/202023年3月に発表された「フェラーリ・ローマ スパイダー」。フェラーリがFRのオープントップモデルにソフトトップを採用するのは、1969年の「365 GTS4」以来、実に54年ぶりのことだった。
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3/20インテリアは基本的にクーペと共通で、操作系はシフトなどの運転に関わるものを除くと、高度にデジタル化。灯火類やドアミラーの操作はインストゥルメントパネル端のタッチ式コントローラーで行い、ステアリングホイールに備わるイグニッションボタンもタッチ式となる。
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4/20タイヤサイズは前が245/35ZR20、後ろが285/35ZR20。ブレーキには前が390mm、後ろが360mmという皿のようなディスクローターが用いられている。
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5/20電動ソフトトップはわずか13.5秒で開閉が可能。車速が60km/h以下なら走行中でも操作できる。5層構造のファブリックによるクローズド時の静粛性や、豊富に用意される表皮の仕様も魅力だ。
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6/20ベース車ゆずりの優雅なエクステリアも魅力で、ソフトトップにはルーフと一体型のリアウィンドウを採用して、なだらかなファストバックスタイルを実現。トランクリッドに備わるカーボン製のアクティブスポイラーも、全体の意匠を乱さぬよう造形が吟味されている。
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7/20シートには18段階の温度調整が可能なヒーターを装備。オプションでネックウオーマーも用意している。
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8/20後席のスペースは「あくまで+2」という感覚。バックレストにはスルーローディング機構に加え、バックレストを用いた電動展開式のウインドディフレクター(格納は手動)を備えている。
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9/20電動ソフトトップとウインドディフレクターの操作スイッチは、センターコンソールに配置されている。
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10/20車体についてはサイドシルなどを専用設計とすることでボディー剛性を確保しつつ、クーペからの重量増を84kgに抑制。リアセクションに「ポルトフィーノM」のコンポーネントを用いるなど、シャシーにも独自の改良を加えている。
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11/20最高出力620PS、最大トルク760N・mを発生する3.9リッターV8ツインターボエンジンを採用。動力性能は、0-100km/h加速が3.4秒、最高速が320km/hと公称されている。
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12/20リムから手を離さないでも各種操作ができるよう設計されたステアリングホイール。センターパッドの右下に備わる赤いツマミが「マネッティーノ」のコントローラー。ACCや音声認識機能などは、左スポークのタッチパネルで操作する。こちらは通常は不灯火状態で、アクティベートするとアイコンが光る。
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13/20最新のフェラーリではおなじみとなった、フル液晶のドライバーインフォメーションディスプレイ。車速などの走行情報の表示に加え、ナビゲーションやタイヤ空気圧センサー、加速度センサーなどの機能も搭載されている。
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14/20トランクルームの容量は255リッター。オープン時にはルーフが荷室上部に格納されるため、写真のように上部のカバーを下げてそのスペースを確保しないと、ルーフが開けられない仕組みとなっている。
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15/20風雅なクルージングにマッチするよう、足まわりも吟味されていた「ローマ スパイダー」。エレガントなフェラーリというのも、大いにありだろう。
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16/20フェラーリ・ローマ スパイダー
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清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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