第89回:メルセデス・ベンツS65 AMGクーペ(前編)
2015.02.27 水野和敏的視点3120万円のフラッグシップクーペ
今回はメルセデス・ベンツの豪華な大型クーペ「Sクラスクーペ」を取り上げます。以前はSクラスと切り離して「CLクラス」を呼ばれていましたが、2014年に新型が発売されるにあたり、「Sクラスクーペ」の名前が復活しました。公的なクルマの頂点が「Sクラスセダン」だとしたら、パーソナルユースの極みが「Sクラスクーペ」というわけです。
日本には、4.7リッターV8ツインターボエンジン(455ps、71.3kgm)搭載の四輪駆動モデルである「S550 4MATICクーペ」、5.5リッターV8ツインターボ(585ps、91.8kgm)の「S63 AMG 4MATICクーペ」、6リッターV12ツインターボ(630ps、102.0kgm)を積む「S65 AMGクーペ」がラインナップされます。価格は、順に1690万円、2400万円、そして3120万円。今回のテスト車は、6リッター12気筒のS65 AMGクーペです。
早速、運転席に着いてみます。まず目につくのは、横長なメーターナセルの下に並ぶ大きな液晶ディスプレイ。言うまでもなく、メーター類やナビゲーションシステムの地図、車両情報などが表示されます。
見るからに先進的な装備ではありますが、ちょっと残念なのが、ディスプレイの枠が単なる黒い樹脂であること。汎用(はんよう)品でパーツのコストもまだ高いということは、もちろん理解できます。でもこれは、3000万円を超えるぜいたくなパーソナルカーなのです。例えばインテリアのパネル類に合わせてコーディネートされていたら、どんなに素晴らしいことでしょう。少しもったいない気がします。
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