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第11回:「ガイシャ濃度」が急上昇!
輸入車チョイ乗りリポート~400万円から500万円編~

2015.03.10 JAIA輸入車試乗会2015

「フォルクスワーゲン・ゴルフGTI」に「フォード・マスタング」と、この価格帯なら「憧れだったあの一台」も夢ではない。インポートカー濃度がぐっと高まる400万~500万円のモデルの中で、webCG編集部が注目したのがこちらだ。

性能と効率
フォルクスワーゲン・ティグアン2.0 TSI Leistung 4MOTION……446万1000円

「ライストゥン」いうグレード名、どこかの米どころにある自治体が作ったゆるキャラみたいな名前だが、「性能」「効率」を意味するドイツ語だ。
ただでさえ性能・効率に背広を着せたみたいなフォルクスワーゲンが、わざわざライストゥンと名付けたのだから期待も高まる。

「ティグアン」の4WDモデルはこの2年間ほど、派手めなルックスの「2.0 TSI R-Line 4MOTION」しかラインナップされておらず、「普通の4WD」は久しぶりの復活なのである。
つまりシンプルで実直な4WDのティグアンを欲していた人にとっては「待ってました!」に違いない。そういった事情もあってのライストゥンというネーミングなのだろう。

以前試乗した1.4リッターターボ+FF(前輪駆動)の「TSIブルーモーションテクノロジー」がとても好印象で、「これで十分だ」と思ったのだが、やはり2リッターターボの余裕ある走りは魅力的。4MOTIONの実力については、春のような日差しがそそいでいたこの日に確かめることはできなかったが、言うまでもなく積雪地域で暮らす人にとって走破性は基本性能だ。
いかにもフォルクスワーゲン然とした内装も、「遊びグルマ」としてのSUVと考えれば物足りないとも言えるが、純粋に道具としてSUVを使いたい人には、好意的に受け取られるのではないだろうか。
「ちゃんとした人のためのちゃんとしたクルマ」だなというのが乗り終えての印象だった。

(文=工藤考浩/写真=峰 昌宏)

フォルクスワーゲン・ティグアン2.0 TSI Leistung 4MOTION
フォルクスワーゲン・ティグアン2.0 TSI Leistung 4MOTION 拡大
 
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フォルクスワーゲン ゴルフ の中古車

クルマはバランスで走るもの
フォルクスワーゲン・ゴルフGTIパフォーマンス……435万円

クルマはエンジンで走るものでも、足まわりで走るものでもなく、バランスで走るものである。すでにエンジン、ボディー、足まわりが高次元で釣り合っている「ゴルフGTI」を“パフォーマンス化”するなんて、クルマとしてのバランスは大丈夫なのだろうか? そうはいいつつ、どれくらい速くなっているのだろうか? などと考えながら運転席についた。

エンジンはマネジメントシステムのソフトウエアを変更して10psアップの230psへ。そしてさらなる旋回速度を得るために、フロントアクスルに電子制御式の“ノンスリ”が装着された。加えて、前後のブレーキディスクがより大径なものに変更されている。ちなみに標準車のリアディスクはソリッドタイプだが、「GTIパフォーマンス」だとベンチレーテッドになる。こういうのはカタログ的には細かい変更かもしれないが、筆者はむしろこういうところにフォルクスワーゲンの本気やすごみを感じてしまう。

いざ試乗コースへ。10psのエンジンパワーの差を体感するのは容易ではなかったが(若干、勢いよく吹け上がるようになったような気もするが)、標準車が本来持っていた“フットワークの軽さ”のようなものがGTIパフォーマンスではより鮮明に感じられ、そちらの方がよほど印象に残った。車重は標準車と変わらぬ1390kg。しかし、剛性の高いボディーがまずあって、より曲がり、より止まるようになると、どうやら重量まで軽くなったと錯覚するらしい。面白いものだ。やはりクルマはバランスの乗り物だ。

(文=webCG 竹下/写真=峰 昌宏)

フォルクスワーゲン・ゴルフGTIパフォーマンス
フォルクスワーゲン・ゴルフGTIパフォーマンス 拡大
 
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アナタの日常に刺激を
アルファ・ロメオ・ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデ ローンチエディション……459万円

試乗コースの折り返し地点である「大磯港ヘアピン」をぐるりと回っていたら、同乗していたTカメラマンが一言。
「後席イイですね。アシがちゃんと仕事している感じがしますよ」
確かに。「ラテン系のクルマ」と聞いて想像するより、乗り心地は硬めだし、道の段差は真面目に拾う方だけど、終始ひょこひょこと跳ね続けるようなタイプではない。あの「4C」と同じエンジンを積んでいると聞き、「相当な激辛グレードなのかしらん?」と身構えていたので意外だった。これなら普段使いも苦にならないでしょう。

その、4Cと同じという「1750直噴ターボ」。今回の試乗では240ps、34.7kgmというパフォーマンスより、終始「グロロロロ……」とうなり続ける音の方が記憶に残った。可変制御機構の「アルファ・ロメオD.N.A.システム」をおとなしい方の「N」に入れても控えめに鳴き続け、「いつでも準備万全よ」とアピールしてくる。単に静かで快適というだけでは、イタリア人は我慢できんのですね。

しからばと思い、「D.N.A.~」を「D」に入れてグイッとアクセルを踏みつける。一瞬の間を置いてグワッと加速。確かになかなかの迫力なのだが、期待していたサウンドについては例の「グロロロ」がそのまま大きくなっただけで、2次曲線的に音程が高まったり、音色が変わったりという変化はなかった。

ゴリッゴリなスタビリティー感とか、レブリミット付近での絶叫とか、そういったキモチよさを期待すると肩透かしを食う。むしろ、日々の運転の中でスポーティーな演出を楽しむクルマなのでしょう。イタリアの方は非日常的な世界を夢見るのではなく、日常の中に刺激を求めるのかもしれませんね。

(文=webCG 堀田/写真=田村 弥)

アルファ・ロメオ・ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデ ローンチエディション
アルファ・ロメオ・ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデ ローンチエディション 拡大
 
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フランス流ロングツアラーの本領
プジョー508SWグリフ……462万1000円

プジョーのラインナップの最上位に位置する「508」シリーズ。昨年12月にマイナーチェンジを受けて、ヘッドライトがフルLEDに。これに伴い、顔つきがきりっと精悍(せいかん)になった。また、1.6リッターターボエンジンの燃料噴射システムがアップデートされ、パワーが9ps向上の165psとなった。加えて、6段のトルコンATが新世代のものになり、定評のあったスムーズさに一段と磨きがかかった。さらには、JC08モード燃費も実に28%も改善されている(10.6→13.6km/リッター)。これは「ビッグマイナーチェンジ」と呼ぶにふさわしいマイチェンである。

試乗コースの最高速度(70km/h)で流すと、Dレンジ6速で1500rpmを示した。さすがフランス車、1.6リッターという小排気量のくせに、ギアリングは意外に高いなと思って調べたら、ファイナルが従来より約10%高くなっていた。エンジンが回っていないぶん、クルージング時の室内はとても静か。長距離を走れば、実用燃費だってそれなりに差がつくだろう。このエンジン、底力だって不満なし。トルクは1400rpmで早くも24.5kgmのピークに達する設定だから、ぶ厚いドライバビリティーを見せる。ステアリングにしてもびしっとセンターが出ており、矢のような直進性を見せる。乗り心地もあいかわらずいい。プジョーここにあり、である。

(文=webCG 竹下/写真=峰 昌宏)

プジョー508SWグリフ
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モテるにはワケがある
フォード・マスタング 50 YEARS EDITION……465万円

なんたって、見た目がいい。迫力あるマッシブなフロントまわりに、伸びやかなスタイリング。ひと目で「マスタング」とわかるカタチなのに、いままでにない新しさがみなぎっている。こういうのを“快作”というのでしょう。

いざ運転してみれば、今度は見た目との違いに驚かされる。ボンネットは長く、ウィンドウは天地に狭い――にも関わらず、視界はよくて、取り回しが楽チン。「でも左ハンドルなんでしょ?」という声にも答えが用意されている。2015年後半にはマスタング史上初(!)の右ハンドル車が上陸するのだ。

もうひとつの“初”である、リジッドから独立懸架になったリアサスの進化については、チョイ乗り程度ではなんとも……ただ、日本の「50 YEARS EDITION」に与えられる専用チューンの足まわりはやや硬めの印象で、もっとおおらかであろうノーマル車も試してみたいと思った次第。

2.3リッターの直4ターボは、スペック(314ps、44.3kgm)そのままのパワフルさ。「マスタングに4気筒?」なんて先入観は軽く吹き飛ばしてくれる。ヴォーと響くサウンドも、迫力はあれど、耳障りでない。なによりクルマに合っている。と思ったら、「熱心なマスタングファンへのヒアリングを通じて、入念にチューンしたサウンド」なのだそうだ。
おまけに、レギュラーガソリン対応。カッコイイのに、なにかと気楽に付き合えそうなところも、スペシャルティーカーとしての大きな美点だと思う。
だから50年も続いてる、ということなんだなぁ。きっと。

(文=webCG 関/写真=田村 弥)
 

フォード・マスタング 50 YEARS EDITION
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