圧倒的な音楽再生能力
三菱電機「DIATONE SOUND.NAVI」の最新モデル、NR-MZ300PREMIは同シリーズ初の8型大画面モニターを搭載。地図や案内表示を見やすくしただけでなく、タッチパネルの操作ボタンが大きくなったことで操作性も向上させた。
しかしNR-MZ300PREMIで何より特徴的なのが高音質の音楽再生能力。DIATONEとは古くから三菱電機がホームオーディオで培った高音質オーディオの象徴ブランド。その名声を今に引き継ぐのがDIATONE SOUND.NAVIなのだ。NR-MZ300PREMIには当時から脈々と伝わるオーディオエンジニアリング魂が隅々まで息づいている。その象徴的な存在が「アドバンスドDACマスタークロックG4」と呼ばれるマスタークロック。デジタルオーディオの根幹をつかさどるマスタークロックは改良に改良を重ねてこれで4世代目となる。回路と回路の間で発生するノイズをとことん追い込み、クリアでリアリティーのある音場空間に磨きをかけた。高周波電子部品と基板の銅箔(どうはく)パターンが見直されたことなども、ノイズのない音楽再生をもたらすNR-MZ300PREMIならではの設計といえる。これらによりハイレゾ音源はもちろん、CD再生時でもこれまでとは別次元の再生音が楽しめる。とにかく全56ページに及ぶ分厚いカタログの半分をオーディオの説明に充てるなど、同社のこのナビに懸ける思いは並大抵のものではない。音楽好きなら決して見過ごしてはならないカーナビだ。
大画面ディスプレイを搭載
NR-MZ300PREMIの性能がアップしたのは音楽再生だけではない。システムの心臓部たるCPUにはクアッドコアのSoC 「R-Car H1」を前モデルから引き続き搭載。R-Car H1の格段に高速になった処理能力により操作性がレスポンシブになっただけでなく、スマホを操るようなシームレスな操作感覚も手に入れたのである。施設の検索などを自然な会話方式でできるようにした音声認識機能の性能アップも、この高性能CPUによるところが大きい。
もうひとつの特徴は美しい画面だ。8型サイズの大画面となると外光が画面に当たるケースも多くなり、その反射が見やすさを阻害したり操作を妨げたりすることがある。よって大画面ナビではいかに光の反射を抑えるかが重要項目となるのだが、NR-MZ300PREMIでは従来モデルの約52倍というコントラスト比を実現した「ピュアブラック・ハイコントラストモニター」を採用することで、光が入射した状態でも画面を見やすくしている。またこの液晶画面は広視野角が特徴で、運転席からでも助手席からでも輝度変化の少ない映像を楽しむことができる。
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同時に付けたい光VICS対応のETC2.0車載機
筆者がもうひとつ挙げたい特徴が、オプションの光VICS対応のETC2.0車載機と連携させたときの拡張性。EP-B016SRBWまたはEP-B016SRBDを接続すると、高度化光ビーコンサービス提供エリアで、交差点の赤信号待ちから青信号に変わるまでの残り時間や、この先の青信号はこのまま通過できそう、といった情報が地図画面左下に表示されて運転の安心感が高まる。道路交通インフラを手がける三菱電機らしい先端機能を、いち早く享受することができるのだ。
NR-MZ300PREMIの魅力はこれでもまだ一部。音楽性能の素晴らしさや映像の美しさ、それにこのモデルだけが放つ高級感は、ぜひご自身の目と耳で確かめていただければなるほどと納得できると思う。
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尾澤 英彦
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