ポルシェ911カレラ(前編)
2020.08.28 池沢早人師の恋するニューモデル 『サーキットの狼』の作者、池沢早人師が話題のモデルを紹介する新企画がスタート。記念すべき第1回の試乗車は「ポルシェ911カレラ」。自然吸気フラット6を搭載する「911カレラS」(991型前期)をプライベートで駆るオーナーならではの視点も交えリポートする。(この記事を無料で読む)静かに速いクルマではない
今回試乗してもらうのは、いわゆる“素”のポルシェ911カレラ。トランスミッションはデュアルクラッチ式の8段PDK。“素”といっても、テスト車の場合はオプション込みで1915万0500円というプライスになるわけだが、プライベートで普段から911カレラS(991型前期)に乗っている池沢先生としては、試乗前に「“素”のカレラで、しかもダウンサイジングターボになった911というのは、正直どれほどのものか……」というややネガティブな印象をお持ちだったもよう。
だが箱根のワインディングロードで試乗したことにより、「どれほどのものか」というネガティブな印象(思い込み?)はすべて吹き飛んだのであった。
「まずはね、“音”にびっくりしましたよ。3リッターターボになったということで、『どうせいかにもターボっぽい、軽くて乾いた感じのエキゾーストサウンドしか発しない、静かに速いクルマなんだろうな』なんて思っていました。ところがどっこい、なんですかこの音は? ほとんどNA(自然吸気)じゃないですか! “素”のモデルにさえこうしたエキゾーストサウンドの演出を施してくれて、本当にうれしいですよ」
ほとんどNAですか?
「そうですよ! 僕が乗ってる自然吸気の991のカレラSとほぼ同じ方向性の太く、迫力あるエキゾーストノートであり、それでいてどこか『GT3』にも通じるものがありますね。“駆り立てられるような音質”と言えばいいのかな? 996のGT3からその傾向がみられるような気がするけど、そうした演出はレースシーンでの魅力をわかっているポルシェならではのワクワク感といえますよね」
いや、まさかターボエンジンでこの音が聞けるとは思ってもなかったよ――と何度もつぶやく池沢先生だったが、最新のポルシェ911、しかも“素”のカレラが先生に与えた“驚き”は、音だけではなかった。
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