メルセデスAMG GT R(後編)

2020.10.04 池沢早人師の恋するニューモデル 池沢 早人師 漫画『サーキットの狼』の作者、池沢早人師の連載企画第4回は「メルセデスAMG GT R」の試乗リポート後編。これまで何台ものAMGをガレージに収めてきた元オーナーであるにもかかわらず、その口から肯定的なコメントがなかなか発せられないのだが……。

エンジンに色気がない

漫画界のレジェンドにして元JGTCレーサー、池沢早人師先生によるメルセデスAMG GT Rのインプレッションは、「路面が悪い箇所ではかなり跳ねる」「4リッターV8ツインターボエンジンは585PSという数値ほどのパワーは感じない」「ノーズが長すぎて、日本の住宅街で乗るには難儀しそう」というものだった。果たして、どこか“気に入ったところ”はないのか? 話の続きをお聞きした。

V8サウンドはいかがですか?
「うーん。音もねぇ、僕個人としてはあまりいいとは思えないんですよ。もちろんこのあたりは好みの問題でしかないのですが、同じターボエンジンでもかなり色気があった992型の『ポルシェ911カレラ』の音と違って、ガサツというか品に欠けるというか……。もちろんこれは僕の感覚にすぎませんので、AMG GT Rの音を『迫力があっていい!』と、とらえる人もいるのでしょうが」

そうですか……それは困りましたねぇ。いや、別に無理にホメていただく必要はまったくないのですが、それでもせっかくの機会ですから、このクルマにもあるはずの“チャームポイント”を読者各位にお伝えできれば――とは思うのですよ。
「そういう意味では、シートはかなり素晴らしいですね! いや、本当に素晴らしい!」

シートですか! 

箱根のワインディングロードで「メルセデスAMG GT R」のステアリングを握る池沢早人師先生。かつて所有していた「メルセデス・ベンツSL55 AMG」の高速安定性は「いまだにベストだと思う」と語るが、AMG GT Rの総合評価はいかに?
箱根のワインディングロードで「メルセデスAMG GT R」のステアリングを握る池沢早人師先生。かつて所有していた「メルセデス・ベンツSL55 AMG」の高速安定性は「いまだにベストだと思う」と語るが、AMG GT Rの総合評価はいかに?拡大
【メルセデスAMG GT Rのスペック】
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4550×2005×1285mm/ホイールベース:2630mm/車重:1690kg/駆動方式:FR/エンジン:4リッターV8 DOHC 32バルブ ツインターボ/トランスミッション:7段AT/最高出力:585PS(430kW)/6250rpm/最大トルク:700N・m(71.4 kgf・m)/2100-5500rpm/タイヤ:(前)275/35ZR19 100Y XL/(後)325/30ZR20 106Y XL(ミシュラン・パイロットスポーツ カップ2)/燃費:--km/リッター/価格:2453万円

【取材時の燃費データ】
テスト距離:287.8km(市街地1:高速道路7:山岳路2)/使用燃料:45.7リッター(ハイオクガソリン)/参考燃費:6.3km/リッター(満タン法)/6.1km/リッター(車載燃費計計測値)
【メルセデスAMG GT Rのスペック】
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4550×2005×1285mm/ホイールベース:2630mm/車重:1690kg/駆動方式:FR/エンジン:4リッターV8 DOHC 32バルブ ツインターボ/トランスミッション:7段AT/最高出力:585PS(430kW)/6250rpm/最大トルク:700N・m(71.4 kgf・m)/2100-5500rpm/タイヤ:(前)275/35ZR19 100Y XL/(後)325/30ZR20 106Y XL(ミシュラン・パイロットスポーツ カップ2)/燃費:--km/リッター/価格:2453万円
	
	【取材時の燃費データ】
	テスト距離:287.8km(市街地1:高速道路7:山岳路2)/使用燃料:45.7リッター(ハイオクガソリン)/参考燃費:6.3km/リッター(満タン法)/6.1km/リッター(車載燃費計計測値)拡大
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