現行型「スバルBRZ」の生産が終了 次期モデルをスバリストが予想する
2024.06.20 デイリーコラム現行型「BRZ」が生産終了?
過日、「スバルBRZ」に関するちょっとした調べ物をしようと思い公式ウェブサイトにアクセスしたところ、そこには「現行モデルについては生産終了に伴い、販売店での在庫対応のみとなります」との案内があった。
すわっ、2代目BRZがいきなり販売終了か! と筆者はたいそう驚いた──というのは大うそで、驚きはなかった。なぜならば、スバル車愛好家であれば、この文言は「モデルライフの終息」を意味しているわけではなく、「現行モデルの受注をストップし、次のアプライド(年次改良車)の注文受け付けが近日始まる」という意味であろうことは、本能的に(?)わかるからだ。
念のため、付き合いのある東京スバルの販売店に確認してみたところ、やはり「BRZの販売自体を終えるわけではなく、いわゆる年次改良です」とのこと。それはそうだろう。2021年7月に正式発表された2代目スバルBRZは、翌年5月にちょっとした変更を行って「B型」となり、さらに2023年9月には、MT車にもアイサイトを採用するなどして「C型」になった。となれば、2024年の夏か秋ごろには「D型」に変わるのがスバル車のお約束だ。そして一般的に、D型になる際にはそこそこ大がかりな改良が行われる。
ならば今回アプライドD=D型となるスバルBRZには、どのような改良が施されるのだろうか?
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D型BRZの6MT車に期待が高まる
気になったため再度、東京スバルの担当セールス氏に電話を入れてみた。セールス氏いわく「次のD型ではスーパー耐久シリーズに参戦しているBRZのノウハウを生かした改良を行うことで、走り全体がかなり良くなります!」とのこと。
「スーパー耐久のノウハウを生かす」ということはおそらく、これまではAT車のみに採用されていた「スポーツモード」が6MT車にも設定され、スーパー耐久シリーズからのフィードバックを受けた専用スロットルセッティングが採用されることになるのだろう。
6AT車をスポーツモードに入れた際の十分な力強さとピックアップの鋭さ、そして加音機構「アクティブサウンドコントロール」によるエンジンサウンドの素晴らしさは相当なモノであった。それがD型では6MT車にも採用され、さらにはスーパー耐久マシン由来のスロットルセッティングになるのだとしたら、D型BRZの6MT車はもう「期待しかない!」ということになる。
そしてC型までの6MT車のアクティブサウンドコントロールは「常に明確に加音している」というニュアンスだったが、これも6AT車と同様の「走行モードに応じて加音量が自動調節される」というタイプになるようだ。
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ブレンボ製ブレーキが再登場?
そのほか、D型の6AT車ではマニュアルダウンシフト制御の許容回転数が拡大され、「STI Sport」グレードにはブレンボ製17インチブレーキが再びオプションとして設定されるとのディーラー情報もある。
同ブレーキシステムはBRZのSTI Sportをオーダーするユーザーから大人気を博していたのだが、早々に生産可能台数の上限に達してしまい、2023年11月20日以降は新規注文ができない状況になっていた。そんなブレンボ製ブレーキが再び選べるようになるのは、C型のSTI Sportをここ数カ月の間にオーダーした人にとっては悲報なのだろうが、これからBRZを買おうと思っている人にとっては正直、朗報であろう。
さらに「地味に使いづらい……」との評判だったワンタッチウインカーが廃止され、D型からは通常方式のウインカーに戻るといわれている。筆者も現行型「レヴォーグ」のA型でワンタッチウインカーに苦しめられ、通常のウインカーに戻ったD型に買い直した際には狂喜乱舞した。地味ではあるが、ここはけっこう重要な改良点であるようにも思う。
以上あくまで「推測を含む」ではあるが、スバルBRZは今年の夏か秋に発売されるD型において、その商品力をさらに上げてくるもよう。新車を買うタイミングというのはなかなか難しいもので、「欲しいと思った今、買うべきなのか? それとも熟成を待つほうが賢いのか?」ということに、いつも悩まされる。そして、そこには正解も不正解もないのかもしれない。
だが少なくとも次のD型BRZが間違いなく“買い”であろうことは、車種は異なるが同じくD型のスバル車を最近購入した者として、ほぼ確信している。
(文=玉川ニコ/写真=スバル/編集=櫻井健一)
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玉川 ニコ
自動車ライター。外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、自動車出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。愛車は「スバル・レヴォーグSTI Sport R EX Black Interior Selection」。
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