第323回:タダほど安いものはない

2025.11.17 カーマニア人間国宝への道 清水 草一
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輸入車としてはだいぶ安い

「今度、『シトロエンC3ハイブリッド』にお乗りになりますか」

サクライ君からのメールに、「C3ってどんなんだっけ」と思って確認したら、いつの間にかフルモデルチェンジしていて、「これがシトロエン!?」「何やってんだ!」と怒鳴りたくなるデザインだった。パワートレインは、例のステランティスが大量採用中の1.2リッター直3ターボにマイルドハイブリッドを組み合わせたもの。メカ的にも目新しさはない。

ああ、オレが大好きだったシトロエンC3は終わった……。

しかしまぁ、どのように終わったのか、ファンとして確認しなくては。なので、即座に「乗る乗る~」と返信した。

当日夜8時。いつものようにサクライ君が自宅にやってきた。

夜の住宅街にたたずむ新型C3は、暗くてよく見えないなりに「猛烈にフツーでなんの特徴もない」という印象だった。シトロエンのデザインがこれじゃどうにもならない。

2025年11月6日に国内販売が開始されたシトロエンの新型「C3ハイブリッド」に、夜の首都高で試乗。かつての愛車「シトロエンDS3」は気持ちのいい走りを楽しめたが、マイルドハイブリッド化された最新モデルはどうか。
2025年11月6日に国内販売が開始されたシトロエンの新型「C3ハイブリッド」に、夜の首都高で試乗。かつての愛車「シトロエンDS3」は気持ちのいい走りを楽しめたが、マイルドハイブリッド化された最新モデルはどうか。拡大
2022年のパリモーターショーで発表されたコンセプトカー「Oli(オリ)」の流れをくむ、新世代のシトロエンデザインを採用したと説明される「C3ハイブリッド」のフロントフェイス。垂直に配置された新デザインのエンブレムや、3つのセグメントに分割されたヘッドランプ、エアバンプの代わりにアクセントとして備わるカラークリップなどが特徴だ。
2022年のパリモーターショーで発表されたコンセプトカー「Oli(オリ)」の流れをくむ、新世代のシトロエンデザインを採用したと説明される「C3ハイブリッド」のフロントフェイス。垂直に配置された新デザインのエンブレムや、3つのセグメントに分割されたヘッドランプ、エアバンプの代わりにアクセントとして備わるカラークリップなどが特徴だ。拡大
新型「C3」のファーストコンタクトは、「猛烈にフツーで何の特徴もない」という印象だった。この瞬間は、「オレが大好きだったシトロエンC3は終わった……」とさえ思った。
新型「C3」のファーストコンタクトは、「猛烈にフツーで何の特徴もない」という印象だった。この瞬間は、「オレが大好きだったシトロエンC3は終わった……」とさえ思った。拡大
新型「C3ハイブリッド」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4015×1755×1590mmで、ホイールベースは2540mm。先代モデルよりも若干大きくなったが注目はその全高で、なんと95mmも拡大している。
新型「C3ハイブリッド」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4015×1755×1590mmで、ホイールベースは2540mm。先代モデルよりも若干大きくなったが注目はその全高で、なんと95mmも拡大している。拡大