あなたの「パジェロ」の理想形は? これから出てくる“新・三菱パジェロシリーズ”を大予想
2026.06.15 デイリーコラムいっしょに“小パジェロ”も復活!
ついに、きましたねぇ! 「出る、出る」とうわさになっていた新型「パジェロ」の正式な登場予告が。ついに三菱自動車が公式に声明を出したのです。
同社が先日発表した「2026年度から2030年代に向けた新たな中長期ビジョン」によると、次期パジェロのデビューは2026年秋。って、もうすぐじゃないですか。
鋭意開発中の次期型は「高い堅牢(けんろう)性を誇るピックアップトラック『トライトン』のラダーフレームをベースに改良を施し、キャビンや前後サスペンションなどは専用開発。優れた悪路走破性と上質かつ快適な乗り心地を実現する」のだとか。期待しかないですな。
……といっても、きっとお高いでしょうから、筆者の懐事情ではデビューしたところで手が出せないでしょうけれどね。
でも、同時に発表されたのが、そんな筆者のような人に向けた、まさかの耳寄りな情報。なんと「将来的にはよりコンパクトな車種を含む“パジェロのシリーズ展開”を行う」というじゃないですか。ついに「パジェロイオ」や「パジェロジュニア」「パジェロミニ」の復活ってことですかこれは!? やったぜ!
となれば気になるのが、令和のパジェロイオ(仮名)や令和のパジェロジュニア(仮名)、そして令和のパジェロミニ(仮名)がどんなクルマになるのかということ。
拡大 |
拡大 |
拡大 |
転用するなら話が早いが……
簡単なのはスズキから「ジムニー シエラ」と「ジムニー」をOEM供給してもらい(関連記事)、令和のパジェロジュニア(仮名)&令和のパジェロミニ(仮名)として売ること。5ドアの「ジムニー ノマド」は令和のパジェロイオ(仮名)かな。
そんなことあるわけないって?
でも、現実にスズキから三菱へOEM供給されているクルマもあるんですよ。「ミニキャブバン」に「ミニキャブトラック」、そしてデリカ兄弟である「デリカD:2」とか。スズキからOEM供給されるデリカ兄弟があるなら、スズキからOEM供給されるパジェロ兄弟があってもおかしくはない。可能性ゼロとは言い切れない。……けれど、それじゃやっぱりパジェロファンは許さないだろうなあ。
次いで考えられるのは、いまある三菱車を、フルモデルチェンジを期に「パジェロ〇〇〇」と改名しちゃうこと。例えば「エクリプス クロス」を思いっきり次期パジェロ似のデザインにしてパジェロイオとして売るとか。そう考えてみると、海外で売っている「デスティネーター」とか「エクスフォース」なんて、そのまま「パジェロイオ」として売っても違和感のない“次期パジェロ似のカクカクデザイン”だから、マイナーチェンジでそれらを改名するのも悪くはないかもしれない。
でも、わかってますよ。それらが“パジェロ”を名乗れないことくらい。正確にいえばファンが納得するパジェロとしては成立しないことくらい。だってそれらはエンジン横置きのFF乗用車系のシャシーだから。パジェロを名乗る以上はやっぱり、ラダーフレームを組み合わせたボディーにエンジン縦置きで、強靱(きょうじん)な4WDシステムを組み合わせないとファンは納得しないだろう。ジムニー兄弟はすべてラダーフレーム構造の“本格ヨンク”であり、もし「スズキ・ハスラー」みたいなFF乗用車系をベースにした成り立ちの「パジェロミニ」だったらちょっと薄味。ファンからはスルーされてしまうはず。となると、やっぱりラダーフレームから新開発するしかないか。
う~ん、どうしたらいいか?
拡大 |
拡大 |
拡大 |
拡大 |
やはり決め手は“骨”になる?
こうなるともう、軽自動車からミドルサイズまで適合するラダーフレームを新設計して、それをベースに軽自動車とコンパクトカーをつくるのが最適解か?
ならばお手本はやはり、軽自動車サイズをベースに、フェンダーや大型バンパーで車体を拡大した小型車をつくり、さらには延長した5ドアモデルまでつくってフォーメーションを整えたジムニーってことになるのだろうか。たしかにジムニー兄弟は、2025年に日本で合計9万台以上を売り上げた、かなりの人気車だ。でも、そこに2匹目のドジョウはいるかなあ……。
いっぽうでマーケットを考えれば、「トヨタRAV4」くらいのサイズのモデルが長男で、「トヨタ・ヤリス クロス」くらいのモデルを弟とするのが現実的。その2車種なら同じラダーフレームで両立できるのではないか?
果たしてラダーフレームになるのか、それをモノコックと組み合わせた“ビルトインラダー”とするか、それとも普通のエンジン横置きFF系プラットフォームか。令和のパジェロ兄弟にとってそこが大きな分かれ道となるのは間違いない。ファンにとってラダーフレームは譲れないけれど、新規開発となると莫大(ばくだい)な投資が必要になるわけで、現実的に、その判断は可能なのだろうか?
となると、現実解はやっぱりFF乗用車系のメカニズムを使ってパジェロ風のデザインとしてラギッドに仕立てたモデルだろうか。そう、「ディスカバリー・スポーツ」のような。
(文=工藤貴宏/写真=三菱自動車、webCG/編集=関 顕也)

工藤 貴宏
物心ついた頃からクルマ好きとなり、小学生の頃には自動車雑誌を読み始め、大学在学中に自動車雑誌編集部でアルバイトを開始。その後、バイト先の編集部に就職したのち編集プロダクションを経て、気が付けばフリーランスの自動車ライターに。別の言い方をすればプロのクルマ好きってとこでしょうか。現在の所有車両は「スズキ・ソリオ」「マツダCX-60」、そして「ホンダS660」。実用車からスポーツカーまで幅広く大好きです。
-
「ミッションS」だけではない? 2035年に向けたポルシェの新戦略を探るNEW 2026.10.28 ポルシェは2026年10月7日、新中期戦略「Sportwagenschmiede'35」を発表した。新型パワーユニット搭載の「ミッションS」をはじめとするニューモデルで、経営状態の立て直しを目指す。その注目すべき内容を詳しく解説する。
-
ホンダが次世代ハイブリッドの名称を「Honda Hybrid」に決定 命名の理由とその背景を探る 2026.10.26 本田技研工業が2027年からグローバルで用いる次世代ハイブリッドシステムの名称を発表した。その名は「Honda Hybrid」である。「i-MMD」から「e:HEV」へと変更されて6年。慣れ親しんできた名称が変更される理由と、その背景を探る。
-
「マツダRX-7」の復刻部品を生産!? ミクニの挑戦は旧車オーナーの福音となるか? 2026.10.23 ミクニが「マツダRX-7」向け復刻部品の開発検討を開始した。古い自動車部品の供給は、なぜここまで困難を極めるのか? ミクニの挑戦は世のロータリーオーナーにとって福音となるか? 日本の自動車文化に潜む課題と、その解決に挑む企業と人をリポートする。
-
2028年までに復活! 名車「シトロエン2CV」の現代版はその名に値する一台か? 2026.10.22 パリモーターショー2026の会場で大注目を集めた「シトロエン2CVコンセプト」。あの「2CV」の復活とあって多くのファンが目を輝かせるが、それは名車の名を継ぐに足る一台なのか? オリジナルの2CVに乗る今尾直樹が魅力に迫る。
-
電動化時代も軸足は“スポーツ”に CEOに聞いた「アルピーヌブランドのこれから」 2026.10.21 富士6時間レースに合わせて来日したアルピーヌのフィリップ・クリーフCEOにインタビュー。レースカーから市販車にフィードバックされたポイントや、「A110」を含めた今後の商品展開などを聞いてみた。
-
NEW
「ミッションS」だけではない? 2035年に向けたポルシェの新戦略を探る
2026.10.28デイリーコラムポルシェは2026年10月7日、新中期戦略「Sportwagenschmiede'35」を発表した。新型パワーユニット搭載の「ミッションS」をはじめとするニューモデルで、経営状態の立て直しを目指す。その注目すべき内容を詳しく解説する。 -
NEW
日産フェアレディZ NISMO(FR/9AT)【試乗記】
2026.10.28試乗記「日産フェアレディZ」のマイナーチェンジモデルが登場。改良の主眼はZが受け継いできたヘリテージのさらなる深化と性能の強化だという。もはやお値段1000万円(!)に迫らんとする「NISMO」の9段ATモデルを試す。 -
NEW
第134回:アウディデザイン水掛け論 ―これが未来のアウディか? 「ヌヴォラーリ」と他のモデルに見る不整合―
2026.10.28カーデザイン曼荼羅微妙に迷いが見えていたアウディのデザインに、新しい潮流が? これまでとは異なるモチーフが取り入れられた「ヌヴォラーリ」の造形は、次世代のフォーシルバーリングスを指し示すものなのか? カーデザインの識者と、アウディデザインの未来について考えた。 -
NEW
第879回:メルセデスがうたう「想像以上」は本当か? フル電動の新型「メルセデス・ベンツCLA」に1000km乗ってわかったこと
2026.10.27エディターから一言フルモデルチェンジした「メルセデス・ベンツCLA」の中でも本命とされるのが「CLA with EQテクノロジー」。新世代EVをアピールするメーカーのうたい文句は本当なのか、北海道で1000km乗って確かめた。 -
ダイハツ・ミラ イースtuned by D-SPORT Racing(FF/5MT)【試乗記】
2026.10.27試乗記ダイハツのベーシックな軽乗用車をもとに、ラリーやレース向けの競技車両に仕立てた「ミラ イースtuned by D-SPORT Racing」。軽量ボディーをロールバーで固め、力強いターボエンジンを搭載した一台は、クルマの楽しさを学べる教科書のような一台となっていた。 -
「乗り物酔いしやすいクルマ」と「酔いにくいクルマ」の違いは?
2026.10.27あの多田哲哉のクルマQ&A乗り物酔いしやすい同乗者がいると、ドライバーは運転に気を使う。では、クルマの側にはその要因はないのだろうか? 「酔いやすいクルマ」を見極めるポイントを、車両開発者の多田哲哉さんに聞いた。






































