-
1/13
-
2/131972年の東京モーターショーにホンダが出展したCVCCエンジン。この年のモーターショーは低公害技術がひとつのテーマとなっており、マツダとダイハツも独自のサーマルリアクターの技術を披露している。
-
3/13CVCCエンジンが搭載された「ホンダ・シビックCVCC」。1973年12月13日に発売された。
-
4/13ロータリーエンジンを搭載した「マツダ・ルーチェAP」。車名の「AP」は「Anti Pollution」の略で、1973年2月にマスキー法の基準をクリア。他車に先駆け、1973年5月には低公害車優遇税制に認定されている。
-
5/131960年代に用いられていた、ゼネラルモーターズの5リッターV6エンジン。
-
6/13マスキー議員の登場以前からアメリカでは環境問題が顕在化しており、自動車メーカーも対策を練っていた。写真は1960年代の初めに普及が始まった、未燃焼ガスの放出を抑制するPCVバルブ。しかし、マスキー法の基準はこうした従来の取り組みだけでは、クリアできないものだった。
-
7/131960年代以降の原油価格の推移。第4次中東戦争に端を発するオイルショックは、自動車ユーザーに燃費に対する意識を芽生えさせたが、同時に、排出ガスに対する規制の動きを鈍化させることにもつながった。
-
8/13オイルショックは、長らく経済成長を続けていた日本にも甚大な影響をもたらした。経済構造は根本的な変革を迫られ、飛び交う流言にパニックになった人々はトイレットペーパーの買い占めに走り、便乗値上げによってインフレに拍車がかかった。
-
9/13オイルショックはビッグスリーが強く反対していたマスキー法を“骨抜き”にしてしまったが、燃費のいい日本車の躍進にもつながった。写真は1974年から1978年までアメリカで販売された「トヨタ・コロナ」。
-
10/13排出ガス規制とオイルショックは、スポーツカーのあり方にも大きな影響を及ぼした。写真は当時の排出ガス規制に適応できず、わずかな台数が販売されただけに終わったKPGC110型「日産スカイライン2000GT-R」。こうしたハイパフォーマンスカーが復活を果たすのは、電子制御燃料噴射装置などが普及してからだった。
-
11/13CVCCエンジンを搭載した「ホンダ・シビック」はクリーンな排出ガスに加えて優れた燃費性能も実現しており、世界的なヒットモデルとなった。
-
12/131997年に登場した世界初の量産ハイブリッド車「トヨタ・プリウス」。10・15モード計測による燃費は28.0km/リッターと、内燃機関のみを搭載した既存のモデルとは一線を画す性能を有していた。
-
13/132017年のジュネーブショーに独ダイムラーが出展した、電気自動車のコンセプトモデル「メルセデス・ベンツEQ」。同社では新ブランド「EQ」を立ち上げ、電動車の普及に取り組むとしている。

鈴木 真人
名古屋出身。女性誌編集者、自動車雑誌『NAVI』の編集長を経て、現在はフリーライターとして活躍中。初めて買ったクルマが「アルファ・ロメオ1600ジュニア」で、以後「ホンダS600」、「ダフ44」などを乗り継ぎ、新車購入経験はなし。好きな小説家は、ドストエフスキー、埴谷雄高。好きな映画監督は、タルコフスキー、小津安二郎。
自動車ヒストリーの新着記事
-
第105回:資本主義のうねりを生んだ「T型フォード」
20世紀の社会を変えた大量生産と大量消費 2021.7.21 世界初の大量生産車となり、累計で1500万台以上が販売された「T型フォード」。このクルマとヘンリー・フォードが世にもたらしたのは、モータリゼーションだけではなかった。自動車を軸にした社会の変革と、資本主義の萌芽(ほうが)を振り返る。 -
第104回:世界を制覇した“普通のクルマ”
トヨタを支える「カローラ」の開発思想 2021.7.7 日本の大衆車から世界のベストセラーへと成長を遂げた「トヨタ・カローラ」。ライバルとの販売争いを制し、累計販売台数4000万台という記録を打ち立てたその強さの秘密とは? トヨタの飛躍を支え続けた、“小さな巨人”の歴史を振り返る。 -
第103回:アメリカ車の黄金期
繁栄が増進させた大衆の欲望 2021.6.23 巨大なボディーにきらびやかなメッキパーツ、そそり立つテールフィンが、見るものの心を奪った1950年代のアメリカ車。デトロイトの黄金期はいかにして訪れ、そして去っていったのか。自動車が、大国アメリカの豊かさを象徴した時代を振り返る。 -
第102回:「シトロエンDS」の衝撃
先進技術と前衛的デザインが示した自動車の未来 2021.6.9 自動車史に名を残す傑作として名高い「シトロエンDS」。量販モデルでありながら、革新的な技術と前衛的なデザインが取り入れられたこのクルマは、どのような経緯で誕生したのか? 技術主導のメーカーが生んだ、希有(けう)な名車の歴史を振り返る。 -
第101回:スーパーカーの熱狂
子供たちが夢中になった“未来のクルマ” 2021.5.26 エキゾチックなスタイリングと浮世離れしたスペックにより、クルマ好きを熱狂させたスーパーカー。日本を席巻した一大ブームは、いかにして襲来し、去っていったのか。「カウンタック」をはじめとした、ブームの中核を担ったモデルとともに当時を振り返る。
新着記事
-
NEW
トヨタ・カローラ クロスGRスポーツ(4WD/CVT)【試乗記】
2025.10.21試乗記「トヨタ・カローラ クロス」のマイナーチェンジに合わせて追加設定された、初のスポーティーグレード「GRスポーツ」に試乗。排気量をアップしたハイブリッドパワートレインや強化されたボディー、そして専用セッティングのリアサスが織りなす走りの印象を報告する。 -
NEW
SUVやミニバンに備わるリアワイパーがセダンに少ないのはなぜ?
2025.10.21あの多田哲哉のクルマQ&ASUVやミニバンではリアウィンドウにワイパーが装着されているのが一般的なのに、セダンでの装着例は非常に少ない。その理由は? トヨタでさまざまな車両を開発してきた多田哲哉さんに聞いた。 -
2025-2026 Winter webCGタイヤセレクション
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>2025-2026 Winterシーズンに注目のタイヤをwebCGが独自にリポート。一年を通して履き替えいらずのオールシーズンタイヤか、それともスノー/アイス性能に磨きをかけ、より進化したスタッドレスタイヤか。最新ラインナップを詳しく紹介する。 -
進化したオールシーズンタイヤ「N-BLUE 4Season 2」の走りを体感
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>欧州・北米に続き、ネクセンの最新オールシーズンタイヤ「N-BLUE 4Season 2(エヌブルー4シーズン2)」が日本にも上陸。進化したその性能は、いかなるものなのか。「ルノー・カングー」に装着したオーナーのロングドライブに同行し、リアルな評価を聞いた。 -
ウインターライフが変わる・広がる ダンロップ「シンクロウェザー」の真価
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>あらゆる路面にシンクロし、四季を通して高い性能を発揮する、ダンロップのオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」。そのウインター性能はどれほどのものか? 横浜、河口湖、八ヶ岳の3拠点生活を送る自動車ヘビーユーザーが、冬の八ヶ岳でその真価に触れた。 -
第321回:私の名前を覚えていますか
2025.10.20カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。24年ぶりに復活したホンダの新型「プレリュード」がリバイバルヒットを飛ばすなか、その陰でひっそりと消えていく2ドアクーペがある。今回はスペシャリティークーペについて、カーマニア的に考察した。
注目のキーワード
注目の記事
-
ルノーは燃費だけのハイブリッドはつくらない。最新の「ルーテシア」をドライブした。 特集
-
この冬注目のオールシーズンタイヤと最新スタッドレスタイヤをwebCGが独自にリポート。 特集
-
クルマ好きなら試してみたい旬のタイヤとアクセサリー。webCGのイチオシはこれだ! 特集
キャンペーン・お得な情報
週間アクセスランキング総合