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2/20「フェラーリ・ポルトフィーノ」は、「カリフォルニア」「カリフォルニアT」と続いたシリーズの後を受け、2017年9月のフランクフルトモーターショーで発表された。ボディーサイズは4586×1938×1318mm。フェラーリ自社のデザインセンターがデザインを手がけた。
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3/20先代モデルと共通するのは、リトラクタブルハードトップを採用する2+2のFRモデルというコンセプト程度。パワートレインこそ「カリフォルニアT」の進化版となるが、目に見えるところも、ボディーに隠れた部分もそのすべてを刷新したとフェラーリは言う。
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4/20「カリフォルニア」シリーズから引き継いだ一体的な造形を持つ丸形のテールライトも、ボディーデザインの変更に合わせてブラッシュアップされている。両車を比較すると、「ポルトフィーノ」ではより車体の左右後端にライトが取り付けられていることに気づく。
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5/20先代「カリフォルニアT」から、空力特性も改善されている。ラジエーターまわり(フロントマスク)の形状はもちろんのこと、フロントホイールアーチから後方への空気の流れやアンダーボディー形状など、細かく見直した結果、カリフォルニアT比でCd値を6%低減することに成功したという。
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6/20
「ポルトフィーノ」のフロントミドに搭載される3.9リッターV8ツインターボエンジン。最高出力600ps/7500rpm、最大トルク760Nm/3000-5250rpmを発生する。吸排気系の改良などで、「カリフォルニアT」よりも40ps、5Nm出力を向上させている。
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7/20運転中に行うと思われるほとんどの主要操作をステアリングホイールに集中させているのも、フェラーリの特徴。ステアリングパッド下の左側にエンジンスタータースイッチを、右下に3つのドライブモードを切り替えられる「マネッティーノ」のスイッチを配置する。
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8/20中央にアナログ式のタコメーターを、その左右に各種車両情報やナビ画面を表示する液晶ディスプレイを配置する「ポルトフィーノ」のメーターナセル。タコメーター部分のカラーリングは、オプションで変更が可能になっている。
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9/20先代の「カリフォルニア」シリーズから、形や構造そのものが見直されたリトラクタブルハードトップ。開閉は、それぞれ14秒で完了する。40km/h以下であれば走行中の動作も可能になっている。
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10/20試乗車ではオプションとなる20インチダイヤモンドカット鍛造ホイールに「ピレリPゼロ」タイヤが装着されていた。同タイヤのサイズは前245/35ZR20、後ろ285/35ZR20となっている。
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11/20先に発表された「812スーパーファスト」との関連を印象付けるダッシュボードデザインを採用している。助手席には「パッセンジャーディスプレイ」(オプション)と呼ばれる速度やエンジン回転数などが表示されるメーターを装備していた。
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12/20イタリア語で革を意味する「クオイオ」というカラーリングの上質な本革を採用した電動フロントシートはオプション。後席はあくまでも“+2”シートの居住性でしかないが、足元のスペースを先代よりも拡大。ルーフを開けた際は荷室容量が削減されるため、この後席スペースは実用上重要だといえる。
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13/20「ポルトフィーノ」のV8サウンドは、「488」シリーズに比べボリュームが若干低いものの、音質は似ていて魅力的だ。
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14/20ルーフを開けて走行した場合、キャビンに流入するエアフローを先代比で30%削減したという。風切り音を低減させる新形状のウインドディフレクターも用意され、オープンエアモータリングの快適性を向上させている。
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15/20フェラーリの発表によると、オープントップ時(写真の状態)ではラゲッジルームに中型のキャビン・トロリーを2個、クローズ時では3個収納できるという。
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16/20ブリッジ形状のスイッチパネルをセンターコンソール手前に配置。奥からリバース、オートマチックモード、ローンチコントロール、ハザードの各スイッチとなる。ルーフの開閉スイッチは、ハザードスイッチ左横にセットされている。
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17/20公式発表によれば「ポルトフィーノ」では「カリフォルニアT」よりも車重が80kg軽くなっている。この軽量化とパワーアップされたエンジンによって、動力性能を大きく向上させている。
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18/20フェラーリ・ポルトフィーノ
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19/20ルーフを閉じた状態では、スタイリッシュなクーペフォルムに変身する。
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20/20フロントフェンダーに装着される、ご存じ“跳ね馬”のエンブレム。

今尾 直樹
1960年岐阜県生まれ。1983年秋、就職活動中にCG誌で、「新雑誌創刊につき編集部員募集」を知り、郵送では間に合わなかったため、締め切り日に水道橋にあった二玄社まで履歴書を持参する。筆記試験の会場は忘れたけれど、監督官のひとりが下野康史さんで、もうひとりの見知らぬひとが鈴木正文さんだった。合格通知が届いたのは11月23日勤労感謝の日。あれからはや幾年。少年老い易く学成り難し。つづく。
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