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2/18映画『ALWAYS三丁目の夕日』に登場する、MP型「ダイハツ・ミゼット」。先代モデルのDK型とは異なり、丸いステアリングホイールが備わっていた。
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3/18エンジンの製造から出発したダイハツ(当初は発動機製造という社名だった)は、戦前から三輪トラックの製造販売で成功を収めていた。写真は1931年製「HD型 三輪自動車」。
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4/18カール・ベンツが製作した“世界初のガソリン自動車”こと「パテント・モートルヴァーゲン」も、操舵機構が簡易な三輪車だった。
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5/181894年から1902年にかけて量産された「ベンツ・ヴェロ」の操舵装置。床から伸びているのが前軸につながるシャフトで、ドライバーはその頭頂部に備わる取っ手を右に左にと動かすことでシャフトを回し、操舵を行っていた。
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6/181901年に登場したダイムラーの「メルセデス35HP」。円形のステアリングホイールは、20世紀に入ると次第に普及していった。
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7/18アッカーマン配置の図説。コーナリング時には内輪のほうが外輪より旋回半径が小さくなるので、外輪より大きな舵角を与える必要があった。
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8/18トヨタ博物館に収蔵される1901年製「パナール・エ・ルヴァソールB2」。
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9/18トヨタ博物館が収蔵する1927年製「T型フォード」のステアリングホイール。T型フォードでは操舵時の負担を軽減するべく、ステアリングホイールの基部、ステアリングシャフトの頭頂部に、遊星歯車式の減速機構が備わっていた。
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10/18「路面からのキックバックが鈍い」「構造的に車軸懸架との相性がいい」「ステアリングギア比を大きくできる」等の特徴があるリサーキュレーティングボール式ステアリングは、今日でもトラックやオフロード車などに採用されている。
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11/18ピニオンギアの回転によってラックバーを左右に動かすことで、車輪を転舵するラック&ピニオン式ステアリング。今日の乗用車では、この操舵機構が主流となっている。
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12/18軍用車やバス、トラックなどから採用が始まったパワーステアリング。アメリカでは1950年代に普及が始まった。
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13/18パワーステアリングのアシスト機構は、当初はエンジンの駆動を用いた油圧式が主流だったが、現在ではより省燃費で、かつ緻密な制御が可能な電動モーター式が主流となっている。
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14/182020年モデルの「メルセデス・ベンツEクラス」のステアリングホイール。昔ながらのホーンに加え、パドルシフト、ハンズフリー通話、インフォテインメントシステム、クルーズコントロールと、さまざまな機能がここで操作可能となっている。
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15/182013年のデトロイトモーターショーで発表された「インフィニティQ50」。後に日本市場へも13代目「スカイライン」として導入された。
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16/18ステアリングバイワイヤとは、ドライバーのハンドル操作を電気信号化し、アクチュエーターによって車輪を転舵する仕組みである。「インフィニティQ50/日産スカイライン」の機構には、故障時にも操舵が可能なよう、ステアリングシャフトが残されている。
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17/182009年の東京モーターショーで発表されたトヨタのコンセプトカー「FT-EV II」。
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18/18「FT-EV II」のインストゥルメントパネルまわり。ステアリングホイールはなく、2本のジョイスティックで加速・制動・操舵のすべてを操作する仕組みとなっていた。

鈴木 真人
名古屋出身。女性誌編集者、自動車雑誌『NAVI』の編集長を経て、現在はフリーライターとして活躍中。初めて買ったクルマが「アルファ・ロメオ1600ジュニア」で、以後「ホンダS600」、「ダフ44」などを乗り継ぎ、新車購入経験はなし。好きな小説家は、ドストエフスキー、埴谷雄高。好きな映画監督は、タルコフスキー、小津安二郎。
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