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1/13男にとってクルマは最大の武装でありコスプレである。VIPやセレブ御用達のイメージが浸透しているものの、「最善か無か」をうたうメルセデス・ベンツのフラッグシップセダン「Sクラス」は、カーマニア的にみてもひとつの究極といえるだろう。
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2/13今回試乗した「S500 4MATICロング」では、オプションの「AMGライン」とオブシディアンブラックの外装色が選択されていた。ボディーサイズは全長×全幅×全高=5210×1930×1505mm、ホイールベースは3105mmと、実に堂々たるもの。車重は2250kgとなる。
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3/13新型「Sクラス」のインテリアにおいては、「デジタルとアナログの調和」がテーマになっているという。運転席と助手席の間に、センターコンソールとシームレスにつながった12.8インチ有機ELメディアディスプレイを配置。スイッチ類の少ないシンプルなインストゥルメントパネルデザインも未来的である。
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4/13今回「S500 4MATICロング」の試乗は後席からスタート。ロングホイールベース仕様だけあって、足元の余裕はかなりのもの。せっかくなので後席のマッサージ機能も起動させ、世界屈指といわれるメルセデス自慢の快適性を確かめてみた。
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5/13東京・杉並の住宅地を行く「S500 4MATICロング」。愛車である「ランボルギーニ・カウンタック」よりも車幅が狭く、さらに車速が60km/h以下の状態では、フロントと逆位相に最大4.5°まで後輪を操舵する「リア・アクスルステアリング」が標準装備されているおかげで、意外にも走りやすかった。
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6/13実に263個(ロングボディー車)ものLEDを用いたアンビエントライトが標準装備される「Sクラス」。照明としてはもちろん、光が流れるような演出や色を連続変化させたりすることもできる。設定や操作は「MBUX」で行えるようになっている。
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7/13後席で「S500 4MATICロング」の走りを味わいながら、いつもの首都高・辰巳PAに到着。言葉の選択が悪かったのか、あるいは指示の仕方が悪かったのか、結局今回は音声による「MBUX」での目的地設定がうまくできなかった。
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8/13「ゲイラカイト」のような矢印が、目的地方向を指し示してくれる「ARナビ」の画面。前方のカメラが捉えたリアルタイムの映像上に矢印が表示されるので、複雑な交差点などでも進行方向がわかりやすい。
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9/13「S500 4MATICロング」のパワーユニット。最高出力435PS、最大トルク520N・mの「OM256」型3リッター直6ガソリンターボエンジンに、最高出力22PS、最大トルク250N・mの48Vマイルドハイブリッドシステムが組み合わされる。
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10/13今回の試乗車には、11.6インチモニターや「MBUX」リアタブレット、ワイヤレスヘッドホン、フットレスト付きエグゼクティブシート(助手席側後席)などがセットになる「リアコンフォートパッケージ」がオプションで装着されていた。
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11/13かつて父が「ソアラ」から乗り換えた「プログレ」。購入時によかれと思って、当時最新であった純正ナビと「レーダークルーズコントロール」の装着を勧めたのだが……。
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12/13「プログレ」のインテリア。ダッシュボード中央上部に配置されたオプションのカーナビは、チルトスイッチによってモニターを格納することが可能であった。
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13/13最新のデジタル技術が惜しみなく採用された新型「Sクラス」に乗り、まさか20年と少し前のプログレ発狂事件を思い出すとは。私も当時の父の年齢に近づきつつある。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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