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2/182021年10月7日に国内仕様が発表された新型「レクサスNX」。フルモデルチェンジの概要は同年6月に発表済みで、発表と同時に多くの反響があったという。
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3/18センターディスプレイがドライバー側に向けられた、ドライバーオリエンテッドなコックピットデザインを採用する新型「NX」。2019年の「LF-30エレクトリファイド」で示された「Tazuna」というコックピットコンセプトを具現したものだという。
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4/182021年3月に発表されたレクサスのEVコンセプト「LF-Zエレクトリファイド」。カーボンニュートラルを見据えた電動パワートレインの採用だけでなく、次世代のレクサスデザインを示唆するスタディーモデルとしての役割も担っている。
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5/18<加藤武明さんプロフィール>
1963年に愛知県で生まれる。慶應義塾大学理工学部機械工学科で内燃機関(ガソリンエンジン)を専攻。1986年、トヨタ自動車に入社。ボディー設計部に配属後、4年間の米国赴任や安全性能の先行開発を経て、2005年からレクサスの製品開発に。「IS」「RX」の開発に携わり、2009年に初代「NX」の開発責任者となる。 -
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6/18多彩なパワートレインをラインナップする新型「NX」。2.5リッター自然吸気直4エンジンの「NX250」と2.5リッター直4ハイブリッドの「NX350h」にはFWDと4WDが用意され、2.4リッター直4直噴ターボエンジンの「NX350」と2.5リッター直4プラグインハイブリッドの「NX450h+」(写真)は4WDの設定となる。
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7/18レクサスブランドで初となるプラグインハイブリッドモデル「NX450h+」がラインナップされる新型「NX」。2.5リッター直4エンジンに、前輪用モーター兼ジェネレーターと後輪用モーターを組み合わせた4WDパワートレインを採用している。
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8/18容量18.1kWhのリチウムイオンバッテリーをフロア中央下部に搭載する「NX450h+」。給電口はボディー右側のリアフェンダーに設けられている。充電スケジュールをあらかじめ登録することで、「希望の時刻に普通充電を開始する」「出発時刻までに普通充電を完了させる」などのタイマー充電が行える。
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9/182014年にデビューした先代「NX」は、90以上の国と地域で累計約100万台を販売したレクサスのグローバルコアモデルである。「西ヨーロッパではHVとPHEVだけを販売し、東ヨーロッパやロシア、アメリカは逆に、エンジン車の需要が圧倒的に高い」と語る加藤チーフエンジニア。国内の予約注文の時点では、約15%がPHEVだという。
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10/18ボンネットフードをフロント最先端まで伸ばし、ボディーの塊感を際立たせたというフロントマスク。LEDのヘッドランプは全体が黒基調となり、L字をモチーフとしたデイタイムランニングランプの存在が強調されている。
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11/18ヘッドランプと対になる、L字をモチーフとした新型「NX」のリアコンビネーションランプ。左右のランプはセンターのバーで連結されている。ブランドを示すロゴが従来の「L」マークから「LEXUS」ロゴに変更されたのもトピックで、これは今後登場する新世代モデルにも採用される見込みだ。
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12/18新型「NX」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4660×1865×1660mmで、ホイールベースは2690mm。これは全モデル共通の数値となる。従来型に比べてボディーは20mm長く、20mm幅広く、15mm高くなっている。
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13/18加藤チーフエンジニアは「SUVはスペース的にも有利なので、バッテリーを積んだり水素タンクを積んだりするのが比較的容易。エネルギーダイバーシティーを考えても、SUVがマーケットを引っ張っていくという傾向は続くと予想できます」と分析する。
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14/18「グリルは冷却風を取り入れやすい立体にして、そこから骨格が始まるイメージを構築。デザインだけでなく機能ためのデザインを行いました」と述べた加藤チーフエンジニア。グリルは新型「NX」のエクステリアデザインにおける“起点”でもあるという。
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15/18スポーク部分にタッチセンサーを配置した新デザインのステアリングホイールが“バージョンL”以上のグレードに標準装備される。ヘッドアップディスプレイと組み合わせた「タッチトレーサーオペレーション」の採用も、新型「NX」の新機軸だ。
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16/18ドアのラッチ/アンラッチ機構をスイッチによる電気制御に置き換えた「e-ラッチシステム」を採用。ブラインドスポットモニターのセンサーを活用し、後方からの接近車両などを検知した場合は、ドアが開かなくなる安全機構も組み込まれている。
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17/18縦列駐車や車庫入れを自動で行う「アドバンストパーク」をオプションで用意。同システムは専用アプリケーションをインストールしたスマートフォンを用いて、車外から駐車や出庫をリモート操作することもできる。
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18/18「新型『NX』からレクサスの次のチャプターが始まります。スピンドルグリルに代表されるエクステリアデザインだけでなく、コックピットデザインで用いた『Tazuna』コンセプトやパワートレイン、予防安全技術を拡大展開していきます」と語る加藤チーフエンジニア。走りについては「下山テストコースで徹底的に鍛え上げましたのでご期待ください」と自信をのぞかせた。

鈴木 真人
名古屋出身。女性誌編集者、自動車雑誌『NAVI』の編集長を経て、現在はフリーライターとして活躍中。初めて買ったクルマが「アルファ・ロメオ1600ジュニア」で、以後「ホンダS600」、「ダフ44」などを乗り継ぎ、新車購入経験はなし。好きな小説家は、ドストエフスキー、埴谷雄高。好きな映画監督は、タルコフスキー、小津安二郎。
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